水戸ホーリーホック→ 2000年からずっとJ2で戦っている水戸は「初のJ3降格」の危機を迎えている。22節を終えた時点で5勝11敗7分けで勝ち点「22」。残留圏ギリギリの17位に位置する。降格圏となる18位の鹿児島も同じ勝ち点「22」。得失点差は水戸の方が上なので辛うじて残留圏に位置する。20位の群馬との差は「10」なので大きく広がっているが19位の栃木SCとの差も「2」のみ。熾烈な残留争いに巻き込まれている。
5月4日(土)に濱崎監督を解任して森直樹監督が就任したが成績は劇的には向上しなかった。濱崎監督のときは13試合で2勝6敗5分け、森直樹監督になってからは10試合で3勝5敗2分けとなる。1試合平均の勝ち点は濱崎監督のときは「0.85」、森直樹監督になってからは「1.10」なので幾分かは良くなっているが監督交代がきっかけで勝ち点を積み上げるようになった鹿児島や栃木SCと比べると効果は薄かった。
J2の20クラブの中で「開幕後に監督交代を実施したクラブ」は6つある。その中で甲府は監督が代わったばかり。「結論を下すのはまだ早い。」と言えるが、残りの5クラブは結構な時間が経った。徳島は3月末に吉田達磨監督を解任して増田体制になったがV字回復を果たした。先のとおり、鹿児島と栃木SCも監督交代で状態は良くなったが、水戸の効果は限定的。群馬の武藤監督は初勝利までかなりの時間を費やした。