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【J2編】全20クラブのオフの補強の中間評価 (群馬：「C+」、千葉：「A+」、横浜FC：「C-」) | | |　

※　2023年12月24日(日)の夜の時点での評価

ザスパ群馬　・・・　C+

→　来季から「ザスパクサツ群馬」から「ザスパ群馬」に呼称が変更になる群馬は開幕前の低評価を覆して11位と健闘した。プレーオフ出場のチャンスもあった。終盤戦に大失速して2桁順位に終わったのは残念だったがサプライズを起こして2023年のJ2を大いに盛り上げた。この1年間で評価を大きく高めた選手がたくさんいるので草刈り場になる可能性はあったが今のところはかなり静か。穏やかなオフになっている。

inのニュースもoutのニュースも非常に少ないが2019年に27試合で17ゴールを記録して群馬のJ2復帰に大きく貢献したFW高澤(町田)の復帰が早々に確定した。わずか1年で群馬を離れた後はやや苦戦しており、2023年は怪我で長期離脱した。難しい状況に陥っているがクラブとして最も苦しかった時期に(当時)現れた救世主の帰還なのでサポーターは歓迎するだろう。まだ26歳。怪我からの完全復活が期待される。

ストライカーは最大の補強ポイントだったので戦力的な意味でもプラスになる補強と言える。期待は高いがFW高木彰は契約満了。FW川本梨もレンタル移籍中。レンタル元の清水がJ1昇格を逃したのでレンタル終了で清水に復帰する可能性が出てきた。24試合で3ゴールに終わったFW武は秋田からのレンタル移籍中。数字を出せなかったので退団の可能性大。フォワードに関してはさらなる補強が必要と言える。

他クラブへの流出の可能性が高まっているのは右SBのDF岡本一(→山形？)になる。2023年はU-20日本代表に召集されるなど飛躍の1年になったが山形への移籍が有力となった。彼以外にもGK櫛引、DF酒井崇、DF中塩、DF川上エドオジョン智慧、MF佐藤亮などもこの1年間で評価が大きく高まっているので流出の心配はある。同じく評価が高まっていたボランチのMF天笠の残留が確定したのは非常に良かった。

ジェフ千葉　・・・　A+

→　プレーオフの準決勝で東京Vに敗れて2009年以来のJ1復帰を逃した千葉は10番のMF見木友(→東京V)が早々に引き抜かれた。同じようにJ2に定着しているオリジナル10のクラブの東京Vに対してシンパシーを感じていた人は多かったと思うが引き抜かれた。苦しい時期を支えてきたチームの顔の流出はショッキングだったがアタッカーとしては全く引けを取らない実力を持つMF横山暁(藤枝)の獲得に成功した。

MF見木友と比べると運動量や献身性では見劣りするが「個の力」では上回っている。ドリブルが出来てシュートも巧み。そのまま10番を託されることになると思うが大きな補強と言える。さらにU-22日本代表として秋に行われたアジア大会で大活躍したGK藤田和(栃木SC)をレンタルで獲得した。抜群の足元とフィード力を持つGK藤田和の加入によって後方からの組み立てのクオリティは大きく高まると考えられる。

MF横山暁ならびにGK藤田和を獲得できたのは相当に大きい。レギュラー候補となる選手の残留も続々と決まっており、DF日高大、FW呉屋、MF小林祐、MF風間宏矢、MF高木俊、DF松田陸などの契約更新は発表されている。注目はやはりFW小森の動向になる。抜群のシュートセンスを持つFW小森は大卒1年目ながらJ2で33試合に出場して13ゴール3アシストと活躍した。J2の移籍市場の目玉クラスの選手と言える。

たくさんのJ1のクラブが獲得に興味を示していると思われるので引き止めるのはかなり大変と思われる。仮にFW小森が残留するとしてもフォワードは駒が不足している。特にFW櫻川ソロモンとFWブワニカ啓太がともにレンタル移籍で他クラブに出ていることもあって高さや強さで勝負できるCFがいない状況である。パスワークで崩せずに手詰まりになったときに有効なカードになり得る大型フォワードを獲得したい。

横浜FC　・・・　C-

→　降格枠が「1」のみと昇格1年目の横浜FCにとって2023年のJ1のレギュレーションはかなり有り難かったが降格を回避することは出来ず。わずか1年でJ2降格となった。四方田監督の続投は決まったが、やはりと言うべきか、流出の話が多くなっている。新潟が獲得に乗り出したMF井上潮は残留を決断したがMF山下諒(→G大阪？)の移籍は濃厚。GKブローダーセン(→岡山？)も退団となる可能性が高い。

ユーティリティー性の高いDF岩武にも移籍話が浮上しており、DFマテウス・モラエス(→仙台)の移籍も濃厚。夏に東京Vにレンタル移籍したMF長谷川竜也は契約満了。加入1年目のMF高井も契約満了。同じく加入1年目のMF坂本亘(→山形？)も移籍の可能性が出てきた。昨オフはたくさんの有力選手を獲得したが使いきれず。出番を得られなかった選手を中心に他クラブへの移籍話がたくさん流れている。

「主力や有望株の流出をどこまで阻止できるか？」が目下の注目点と言えるがその裏で185cmの大型ストライカーのFW森海渡(徳島)の獲得に動いており、清水との競争になっている。夏にFW小川航が抜けた後、CFで苦労したことを考えると即戦力のCFは絶対に必要となる。柏に復帰することも十分に考えられる選手なので獲得レースを制するのはかなり難しいと思うが獲得できれば大きな戦力UPになる。

さらに四方田監督の教え子であるDF福森晃(札幌)のレンタルでの加入が噂されている。こちらは「ほぼ確実」と言える状況になった。DF福森晃を獲得するのであれば引き続いて3バックを採用することになると思うが近年の札幌の躍進の最大の功労者の1人である。30歳を超えてピークの時期こそ過ぎているが「3バックの左」としてスペシャルな能力を持った選手である。攻撃面で大きなパワーになる可能性がある。

　・【J2】どこよりも早い2024年シーズンの展望(上) ～本命は変わらず清水か？対抗馬は横浜FC・山形・千葉・甲府など～
　・【J2】どこよりも早い2024年シーズンの展望(下) ～残留争いはどうなる？愛媛・鹿児島・山口・栃木などが降格候補か？～
　・【J3】どこよりも早い2024年シーズンの展望(上) ～本命は大宮なのか？対抗馬は松本山雅・FC岐阜・FC今治など～
　・【J3】どこよりも早い2024年シーズンの展望(下) ～プレーオフ制度がスタート。降格候補はどこになるか？～

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