■ J3の第7節J3の第7節。3勝2敗1分けで勝ち点「10」。6位と好スタートを切ったカマタマーレ讃岐はホームのPikaraスタジアムで愛媛FCと対戦した。愛媛FCも3勝1敗2分けで勝ち点「11」を獲得して5位に位置する。6位の讃岐 vs 5位の愛媛FCという上位対決となった。隣県で活動する両チームの対戦は北四国決戦と言われているが過去の対戦成績は12試合を戦って愛媛FCが6勝、讃岐はまだ0勝。6引き分けとなる。
ホームの讃岐は「4-2-2-2」。GK高橋拓。DF金井、小松拓、奥田雄、臼井。MF竹村、長谷川隼、川崎一、吉田源。FW森本ヒマン、赤星魁。大卒ルーキーのMF竹村とMF吉田源がスタメンで起用された。2トップを形成するFW森本ヒマンとFW赤星魁はいずれも2022年のJFLで2桁ゴールを挙げている。FW森本ヒマンはFCティアモ枚方、FW赤星魁は高知ユナイテッドでゴールを量産してJリーグ行きを果たした。
対するアウェイの愛媛FCは「4-2-3-1」。GK辻。DF三原秀、大城蛍、小川大、山口竜。MF森脇、谷本、佐藤諒、佐々木匠、茂木駿。FW松田力。1つ前のFC岐阜戦(H)は前半のみで退いたMF曽根田はベンチ外。MF佐藤諒がスタメンで起用された。絶好調のFW松田力はここまで5ゴール。FW小松蓮(松本山雅)と並んでJ3の得点ランキングの首位タイを走っている。MF森脇はこの日もボランチでスタメン出場となった。
■ 北四国決戦には2,982人の観衆隣県の愛媛からも大勢のサポーターが来場した北四国決戦には2,982人の観衆が集まった。試合の前半はやや愛媛FCペースになった。前半16分に右サイドからMF佐藤諒が左足でクロスを入れるとファーサイドで待っていたFW松田力がヘディングシュートを放ったがポストに直撃する。讃岐は前半18分に右SBのDF金井が負傷交代するアクシデントが発生。讃岐U-18出身で高卒2年目となるDF武下が投入された。
前半28分にも愛媛FCがゴール前でFKのチャンスを得るとスペシャリストのMF茂木駿がシュートを放ったがキーパーが何とか防いだ。前半は0対0で折り返した。迎えた後半は讃岐が高い位置でボールを奪ってチャンスを作る場面が増えた。後半21分にはMF長谷川隼のパスから抜け出したMF川崎一がキーパーと1対1に近い決定機を迎えたがシュートまでに時間がかかってしまって大きなチャンスを逃してしまう。
愛媛FCは後半23分に右SBのDF三原秀のクロスからFW松田力がアクロバティックなシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。讃岐は終了間際に高い位置でMF石浦からボールを奪って先制の大チャンスを迎えたが決められず。この試合の讃岐は決定力を欠いた。試合はスコアレスドローに終わった。讃岐は3勝2敗2分け、愛媛FCは3勝1敗3分けとなった。愛媛FCは開幕戦で敗れた後、6試合負けなしとなった。
■ ここまでオレンジ軍団に勝てないというのは面白い。ホームで引き分けたものの、讃岐はホームでの負けなしをキープした。これまでは3戦全勝だったが過去3試合はいずれも完封勝利だった。この日もスコアレスドローなので今シーズンはホームで4試合を戦っていまだに無失点。堅守が武器になっている。ただ、アウェイ戦も含めると7試合で計9失点。6節の長野戦(A)は0対4で敗れている。アウェイではここまで0勝2敗1分け。3試合で2得点/9失点なので散々な成績になる。
極端なほどの内弁慶になっているが昨シーズンまではホームでもあまり勝てていなかったことを考えると大きな進歩と言える。「ボール支配率」はここまでJ3で19位。「シュート数」も14位、「枠内シュート数」も18位なのでJ3で下の方になるが「CK獲得回数」は何と1位。セットプレーから3ゴールを奪っている。CBのDF奥田雄がここまで3ゴールを挙げているがセットプレーが今シーズンは大きな武器になっている。
7試合で勝ち点「11」というのはまずまずの結果と言えるがこの日も愛媛FCに勝てず。通算成績は0勝6敗7分けとなった。愛媛FCを含めてJリーグ昇格後の讃岐はなぜかオレンジ色のチームに極端に弱くて長野戦も0勝7敗2分けと勝ちなし。さらには大宮戦も0勝2敗2分け、新潟戦も0勝2敗0分け、清水戦は0勝1敗1分け、山口戦も0勝5敗1分けとなる。結局、この6チームを合わせた対戦成績は0勝23敗13分けとなる。
ここまでオレンジ軍団に勝てないというのは面白い。「ここ最近、JFLからJ3に昇格してくるクラブでオレンジ色がチームカラーになるところがない。」というのも讃岐がオレンジ軍団に勝てない1つの理由だと思うが愛媛FCや長野とこれだけ対戦して未勝利というのはなかなか凄い話である。今シーズンのJ3でオレンジ色がチームカラーなのは愛媛FCと長野の2チームだけ。次のチャンスは24節の愛媛FC戦(A)になる。
■ オーストラリア出身のFWベン・ダンカンを獲得開幕戦で岩手を相手に1対5と大敗して出鼻をくじかれる形になった愛媛FCだったが2節から6試合負けなしとなった。順調に勝ち点を積み上げて上位争いに参加している。ここ4試合では2失点のみ。DF小川大とDF大城蛍のCBコンビになっているが若い2人が定位置を確保しつつある。ベテランのDF平岡や中堅世代のDF森下怜などもいる中、DF小川大とDF大城蛍の2人は飛躍のシーズンになりつつある。
好調だった攻撃陣はこの日は不発。得点ランキングで1位タイのFW松田力にいいボールが入るシーンは少なかった。愛媛FCは2列目にテクニックのある選手を並べており、ボランチのMF谷本もテクニックがある。ただ、ここまでボール支配率はJ3で12位となる49.9%。「シュート数」は4位、「枠内シュート数」は3位なのでシュートチャンスをたくさん作れている点は高く評価できるがもう少しボール支配率は高めたい。
ゴール前に入って行ってフィニッシャーになれる選手があまり多くないのは愛媛FCの弱点と言える。サイドを崩してクロスを入れるときもゴール前でターゲットになれるのはFW松田力くらい。となると相手も対応しやすくなる。基本布陣は「2列目にテクニシャン系の選手を3人並べるやり方」だと思うがこの試合のようにゴールが欲しい展開になったときは2列目の誰かを下げてフィニッシャーになれる選手を投入したい。
3月22日にオーストラリア出身のFWベン・ダンカンを獲得したが186センチの長身。彼にはゴール前で力を発揮することが大いに期待される。この日は後半39分に投入されたがJリーグでは2試合目の出場。FW松田力との2トップのような並びになったがこれだけのサイズがあるので期待感は持てる。FW深堀が怪我をして離脱したフォワードはかなり手薄な状況なのでFWベン・ダンカンにかかる期待はかなり大きい。
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