■ Jリーグがいよいよ開幕2023年のJリーグがいよいよ開幕した。ファビオ・カリーレ監督になって2年目となるV・ファーレン長崎はホームのトランスコスモススタジアム長崎でジェフ千葉と対戦した。千葉は尹晶煥監督が退任して小林慶監督が就任。新しいスタートを切った。長崎はDF江川湧(→G大阪)やFW植中(→横浜FM)が流出したがFWフアンマ・デルガド(福岡)やDFヴァウド(清水)を獲得してMF名倉(仙台)がレンタルバックとなった。
ホームの長崎は「4-2-2-2」。GK波多野。DF米田、櫛引、今津、増山。MFカイオ・セザール、鍬先、澤田崇、安部大。FWエジガル・ジュニオ、フアンマ・デルガド。U-20日本代表に召集されてU-20アジア杯に参加する18歳のMF安部大が開幕スタメンを飾った。長崎U-18出身でクラブの大きな期待を受けている。2017年と2018年に長崎で活躍した188cmのFWフアンマ・デルガドは5年ぶりの長崎復帰となった。
アウェイの千葉は「3-1-4-2」。GK新井章。DF松田陸、新井一、鈴木大。MF熊谷アンドリュー、田口、見木友、末吉、矢口。FW呉屋、小森。3バックとも4バックとも表現できる流動的なシステムを採用している。「3-1-4-2」ではなくて「4-2-2-2」と表現しているメディアもある。ちばぎんカップでゴールを決めた大卒ルーキーのFW小森が開幕スタメンををゲットした。FW呉屋は長崎時代に22ゴールを挙げている。
■ 1対0で勝利した千葉が白星スタート!雨の中での試合になったが静かな展開になった。ともにあまりチャンスシーンを作れなかった。長崎は前半12分にDF鈴木大のフィードのミスからカウンター。数的同数の3対3に近いチャンスを作ったがFWエジガル・ジュニオのクロスを受けたFWフアンマ・デルガドはシュートを打ち切れず。戻って来たDF松田陸がしっかりと対応した。前半38分にMF末吉塁のクロスからFW呉屋がヘディングシュートを放ったが枠外。
前半終了間際に長崎が高い位置でボールを奪うとエリア内に侵入した18歳のMF安部大が得意の左足でシュートを放ったが惜しくもポストに直撃した。前半は0対0で折り返した。迎えた後半7分に千葉はMF田口がミドルシュートを放つとポストに当たって跳ね返ったところを大卒ルーキーのFW小森が無人のゴールに流し込んでアウェイの千葉が先制に成功する。22歳のFW小森は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。
1点を追う長崎はMF名倉、MF宮城天、MF大竹洋を投入。選手交代で前線の動きが増えてチャンスを作るようになった。後半27分には高い位置でボールを奪ってMF宮城天に大チャンスが訪れたが横にいたMF澤田崇に出したパスがずれてしまってシュートまで持ち込めず。後半36分に千葉のMF田中和にレッドカードが出て終盤は長崎が数的優位となったがゴールは奪えず。千葉が開幕戦で勝ち点「3」を獲得した。
■ 大卒ルーキーのチバFW小森飛絢が大仕事新体制になった千葉は1週間前に行われたちばぎんカップの柏戦に続いてアウェイで勝利。幸先のいいスタートを切った。小林慶監督は昨シーズンまでは千葉でヘッドコーチを務めていたがJリーグのクラブの監督を務めるのは初めて。その手腕は不安視されていたことを考えるとスタートから結果が出たのは大きい。MF田中和が退場になって終盤は10人になったがDF鈴木大を中心にしっかりと守り切った。
小林慶監督になってパスをつなぐサッカーになると思われるがこの日のボール支配率は55.2%。かなり高かった。長崎の前線からの守備が活発ではなかったので千葉の最終ラインの選手は、比較的、余裕を持ってボールを持つことが出来たが軽率なミスもいくつか発生した。GK新井章、DF鈴木大、DF新井一はビルドアップの得意な選手ではないがつなぐサッカーを志向するのであればアジャストしないといけない。
開幕戦で主役になったのは大卒ルーキーのFW小森だった。ちばぎんカップでもゴールを決めているがFW櫻川ソロモン、FWサウダーニャ、FWチアゴ・デ・レオンソ、FW川又が抜けてフォワードが手薄になった千葉のフォワード陣の救世主になりつつある。大学時代から評価の高い選手だったがスピードがあってテクニックがあってシュートセンスもある。178センチなので長身ではないが万能型のフォワードと言える。
後半36分のMF田中和のレッドカードはややアンラッキーだった。雨でピッチが濡れており、相手にチャージした時に滑ってしまって止まることが出来なかった。かなり危険なチャージになってしまったので「レッドカードが出るのはやむなし」と言えるが相当にアンラッキーだった。次節は出場停止となるが彼のポジションにはMF風間宏矢、MF椿、MF高木俊がいるので人材は豊富。彼にとっては痛い出場停止となる。
■ 敗れた長崎は黒星スタート敗れた長崎は黒星スタートとなったがシュート数は6本だけ。あまりいい形を作れなかった。FWフアンマ・デルガドが復帰して今シーズンはフォワードの軸として起用されると思うがあまり良さを出せず。FWエジガル・ジュニオとの2トップだったがフォワード2人の運動量は不足しており、千葉の最終ラインの選手は余裕を持ってプレーすることが出来た。もっと強いプレッシャーをかけて相手のミスを誘発したかった。
FWエジガル・ジュニオは後半16分という早い段階でベンチに下がったがMF名倉ならびにMF宮城天が投入されると攻撃陣は活発になった。前からのプレスの強度も高まって後半27分にはプレスから大チャンスを迎えた。長崎に限った話ではないがJリーグは後ろからしっかりとボールを保持してパスをつなごうとするチームが増えているので前から強いプレスをかけられないチームは結果が出にくくなっている。
攻撃陣はFW都倉もいてMFクレイソンやMFクリスティアーノもいる。前の4つのポジションに誰を起用するのか?は注目点に挙げられる。この日は18歳のMF安部大を左サイドハーフで起用したが本来のポジションはボランチである。サイドハーフの位置でもいいプレーを見せたが彼もサイドハーフの候補の1人としてカウントされるのであれば選択肢は多い。MF安部大は左利きで繊細なボールタッチが武器の1つになる。
キーパーは長崎の補強ポイントだったが198センチのGK波多野(FC東京)をレンタルで獲得した。GKヤクブ・スウォビィクが加入した2022年はJ1で1試合のみだったが2021年はJ1で31試合に出場した。ずっとFC東京でプレーしてきた選手なので「大きな決断だった。」と言えるが長崎では正キーパーとして起用されているので大きなチャンスと言える。サイズを生かしたスケールの大きなプレーが何よりの武器となる。
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