「モテないのではない モテたくないのだ! !」 (アクションコミックス)読了。おなじみ「カラスヤサトシ」の著者が、中学生時代の自らの体験を投影したフィクション漫画だが、「カラスヤサトシ」度はなかなか高い。
異性を意識しだす多感な思春期に、女子との人間関係がうまく築けず、盛大に青春を「こじらせてしまった」主人公の辿りついた(というかどこにも到達はしてないのだが)悟りの境地(というか悟ってないのだがw)が表題になっている。
「カラスヤサトシ」の第一巻を本屋でたまたま手に取ったのは、まだアメリカに住んでた時の日本一時帰国の際。あれは2006年だったっけ。大爆笑して、それからは出版されるたびにAmazonで発注して、いまや「カラスヤサトシ6」まで。ただ、Amazon.co.jpが不思議なのは、これだけシリーズを買い続けているのに、「カラスヤサトシ」の新刊が出ても、一切お勧めメールをよこさないこと。ラチもない余計な本の宣伝ばかりは送りつけてくるのに、日本でお客に「お勧めメール」を送付するロジックをメンテナンスしてる輩は相当の馬鹿野郎だと思う次第(笑)。
カラスヤサトシ物以外でも、「結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!」、「おのぼり物語」など、著者の実体験が反映されたエッセイ漫画はどれも面白い。
日常に潜むささいなことを見逃さないオタク的観察眼と、自信と世間との微妙なズレに対する鋭敏な自虐が織りなす不思議な味わい。「カラスヤサトシ」第一巻の名コピー「キモカッコ悪いが癖になる」は実に秀逸にこの漫画の面白さを切り出している。まあ、自虐が芸にまで昇華してるというのだろうか。本作も実に印象的。巻末の自虐対談にも、独特のカラスヤ・ワールドが展開されている。
異性を意識しだす多感な思春期に、女子との人間関係がうまく築けず、盛大に青春を「こじらせてしまった」主人公の辿りついた(というかどこにも到達はしてないのだが)悟りの境地(というか悟ってないのだがw)が表題になっている。
「カラスヤサトシ」の第一巻を本屋でたまたま手に取ったのは、まだアメリカに住んでた時の日本一時帰国の際。あれは2006年だったっけ。大爆笑して、それからは出版されるたびにAmazonで発注して、いまや「カラスヤサトシ6」まで。ただ、Amazon.co.jpが不思議なのは、これだけシリーズを買い続けているのに、「カラスヤサトシ」の新刊が出ても、一切お勧めメールをよこさないこと。ラチもない余計な本の宣伝ばかりは送りつけてくるのに、日本でお客に「お勧めメール」を送付するロジックをメンテナンスしてる輩は相当の馬鹿野郎だと思う次第(笑)。
カラスヤサトシ物以外でも、「結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!」、「おのぼり物語」など、著者の実体験が反映されたエッセイ漫画はどれも面白い。
日常に潜むささいなことを見逃さないオタク的観察眼と、自信と世間との微妙なズレに対する鋭敏な自虐が織りなす不思議な味わい。「カラスヤサトシ」第一巻の名コピー「キモカッコ悪いが癖になる」は実に秀逸にこの漫画の面白さを切り出している。まあ、自虐が芸にまで昇華してるというのだろうか。本作も実に印象的。巻末の自虐対談にも、独特のカラスヤ・ワールドが展開されている。