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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
高砂部屋の伝統
昨日の朝青龍の話題で書いた、昔、本場所を休場してプロ野球観戦していた横綱、前田山。この逸話は、昔、大相撲関係の本で読んだことがあるのだが、前田山本人についてはほとんど知識がない。どんな力士だったのか、ちょっとネットで検索。

Wikidepiaによると、前田山英五郎は、第39代横綱。休場中に見に行ったのは、来日中だったサンフランシスコ・シールズという球団の試合で、グランドでオドール監督と握手した写真が大々的に新聞に掲載され、サボって何やってんだと大騒ぎになった。これを「シールズ事件」と称するのだと。

前田山英五郎は、若い頃から乱暴者で、横綱の免許には、「粗暴の振る舞いこれありし時には免許を剥奪する」と条件がつけられていたという。なんかこのへんは、朝青龍を彷彿とさせるな(笑)

知らなかったのだが、この前田山が第4代の高砂親方。今、朝青龍が所属する高砂部屋の、3代前の親方なのであった。前田山は高砂親方となって後、大相撲初の外国人力士、高見山を育てた。海外巡業にも熱心な国際派だったという。後年、高砂部屋には小錦も所属。こうしてみると、「乱暴者」と「サボり」と「外国人力士」というのは、高砂一門にまつわる伝統のようなものかもしれない。なんだか奇妙な因縁である。

それにしても、現在の7代目高砂親方、元大関朝潮は、師匠としてもう少し指導力を発揮できないものか。まあ、現役時代も、余計なところでは勝つけれど、肝心なところでヘナヘナと負ける「ノミの心臓」ぶりを発揮してた力士ではあるのだが。