■ 本命は大宮アルディージャか!?2018年のJ2は2月25日(日)に開幕する。史上稀にみる大混戦になった2017年と同様で大混戦になることが予想されるが本命は降格組の大宮だろう。2016年はJ1で5位と大健闘したが2017年はまさかの低迷。18位に終わったがJ1で5位になったときの主力選手がたくさん在籍している。鹿島時代は良いことも悪いことも経験した石井監督にとっては勝負の2年目となる。資金力に関しては22クラブの中で大宮が抜けている。
FW江坂(→柏)、MF瀬川祐(→柏)、MF岩上(→松本山雅)、DF和田拓(→広島)、MF長谷川アーリアジャスール(→名古屋)などが抜けたが主力だったのはFW江坂とDF和田拓の2人。この穴をどう埋めるのか?が注目点になるがFWシモビッチ(名古屋)とDF中村太(磐田)を獲得。問題なく穴は埋まるだろう。頼りになるCFがいなかったので199センチのFWシモビッチの加入は心強い。15ゴールは確実に計算できる。
攻撃陣は2017年にプチブレイクしたMFマテウスと新加入のFWシモビッチが中心になると考えられる。救世主になることが期待されながら1ゴールに終わったFWマルセロ・トスカーノもKリーグで実績のある選手で、同じく昨夏に途中加入したMFカウエもハイスペックな選手である。外国人枠の問題があるので4人全員を起用することは出来ないが「外国人選手の質」に関してもJ2の22クラブの中でナンバー1と言える。
中盤でハードワークのできる選手が不足していたのでリーダーシップのあるMF三門(福岡)を獲得できたのも大きい。埼玉県出身なので地元に戻ってきた。シンプルにFWシモビッチを活用するサッカーに取り組んだら大宮の攻撃陣を止めるのは相当に難しくなる。風間監督率いる名古屋とは違って大宮はもともとシンプルな攻撃を多用するチームなのでFWシモビッチは名古屋時代以上に力を出せるのでは?と考えられる。
■ 追うのはジェフ千葉とヴァンフォーレ甲府本命視される大宮を追うのは千葉と甲府の2チームか。関東のチームが自動昇格争いの中心になる可能性が高い。7連勝したときに主力として活躍した選手はほぼ全員が残った千葉は選手層の厚さが最大の武器となる。現有戦力のままでもJ2屈指の陣容だったがGKロドリゲス(ロサリオ・セントラル)、DFエベルト(ピアスト・グリヴィツェ)、DF高木利(山形)、MF小島秀(愛媛FC)などを獲得。戦力アップに成功した。
選手層が厚くなったのでエスナイデル監督の選手起用が重要になって来る。ちばぎんカップの柏戦(H)は1対4で大敗したが前半はMF熊谷アンドリューがアンカーの位置に入って前目にMF茶島とMF矢田を並べる形になったが2人ともチャンスメーカー系の選手である。サイドハーフでプレーしたMF町田とMF為田もチャンスメーカー系の選手なので「いい形は作れているが恐さはあまり感じない。」という攻撃だった。
加入2年目のFWラリベイは20ゴール程度を計算できるJ2屈指のストライカーであるが自動昇格を果たすためには10ゴール程度を記録する選手が(FWラリベイ以外に)2人くらいは必要になってくる。シュートやゴールへの意識が高いMF清武功やMF船山貴をどう使うのか?がポイントになってくる。いずれにしても戦力的にはJ2屈指なので降格9年目にして(J1復帰に向けて)最大のチャンスを迎えている。
甲府も前評判は非常に高い。FWリンスとGK河田とMF高野の引き留めに成功して、MF小塚(山口)の獲得に成功。さらに移籍市場の終盤戦に入ってからストライカーのFWジネイ(湘南)を獲得するなどオフ期間中はポジティブなニュースが多かった。パスを主体とした攻撃的なチームに生まれ変わる可能性が高まっているが吉田達磨監督が大の得意にしているやり方なのでサッカー自体の魅力度は大幅にアップするだろう。
J1時代はCFで苦労したのでターゲット役になれるFWジネイの加入は大きい。FWドゥドゥ(→福岡)は抜けたが大きな穴にはならないだろう。不安要素を挙げると吉田達磨監督になる。選手から信頼は厚くて育成年代の指導者としては高く評価されているが柏(2015年)でも新潟(2016年)でも甲府(2017年)でも結果を残せず。「チームを勝たせることが出来る監督ではない。」というのが現時点での大方の評価である。
■ 3チームを追うのは・・・。3チームを追うのは降格組の新潟、大型補強に成功した松本山雅、中心選手の入れ替えが目立った福岡、リカルド・ロドリゲス監督が就任して2年目となる徳島、2017年にクラブ史上初となるプレーオフ出場を果たした東京Vの5チームである。優勝候補に挙げられているものの大宮・千葉・甲府の3チームが絶対的な強さを持っているわけではない。新潟・松本山雅・福岡・徳島・東京Vにも自動昇格の可能性はある。
磐田時代に手腕を発揮した鈴木政一監督を招聘した新潟はMF小泉慶(→柏)、MF山崎亮(→柏)、DF大野(→湘南)などが流出した。MFホニの動向は依然としてはっきりしないので不確定要素は多い。終盤戦の快進撃の立役者がスピードスターのMFホニだったので彼が退団するようだと大きな穴が空く。退団も想定してチームを作っていると思うがはっきりしない状況が続くのは新潟にとっていいことではない。
元ブラジル代表のGKアレックス・ムラーリャ(フラメンゴ)、年代別代表のブラジル代表のFWターレス(ヴァスコ・ダ・ガマ)、元日本代表のDF安田理(釜山)などを獲得したがハイリスクな補強が目立った。「攻めの姿勢が感じられる。」とも言えるが2017年は新外国人のMFチアゴ・ガリャルドとMFジャン・パトリックの素行不良に悩まされた。「能力は高いが扱いにくい選手」が増えた点が吉と出るか?凶と出るか?
反町監督にとって「集大成のシーズン」となる松本山雅は大型補強に成功した。FW永井龍(名古屋)、FW前田大(水戸)、MF中美(金沢)、MF岩上(大宮)、MF前田直(横浜FM)が加入して1トップ+2シャドーの選択肢は無数に広がった。実績のある選手がたくさん加入したが実際にピッチ上でプレーできるのはコンバートを加味しても4人もしくは5人まで。誰を攻撃の軸に据えて戦っていくのか?が注目点になる。
普通に考えると40試合で19ゴールを挙げたFW高崎が引き続いて攻撃の中心で起用されると思うが「マンネリ化」がここ1・2年の松本山雅の最大の敵だったので思い切って違う選手を軸に据えるのも1つの方法である。反町監督は限られた戦力の中、うまく料理をして競争力の高いチームに仕上げるのは得意にしているがこれだけ選択肢が多いチームを率いたことはクラブレベルではない。監督がキーマンと言える。
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