■ SBSカップ1977年に第1回大会が開催されたSBSカップも、今年で37回目となる。近年は、U-18日本代表か、U-19日本代表のどちらかが必ず出場しており、FW森本(千葉)、DF内田(シャルケ)、DF槙野(浦和)、FW高木俊(清水)、MF扇原(C大阪)、DF岩波(神戸)、FW久保(ヤングボーイズ)など、多くの有力選手がこの大会でプレーしている。静岡にあるSBS静岡放送が主催しており、歴史のある大会と言える。
今大会は、U-18日本、U-18ウルグアイ、U-18ロシア、静岡ユースの4チームがエントリーしており、2連勝スタートを飾ったU-18日本代表と静岡ユースが最終日に優勝をかけてエコパスタジアムで激突した。U-18日本代表を率いるのは、ジュビロ磐田の黄金時代を築いた鈴木政一監督で、静岡ユースの方は、清水ユースと磐田U-18の選手が中心となっているが、静岡学園や藤枝東などでプレーする選手も選ばれている。
日本は「4-2-3-1」。GK田口(横浜FMユース)。DF広瀬(浦和ユース)、内山(札幌U-18)、三浦(清水)、尾身(横浜FMユース)。MF松本昌(大分)、川辺(広島ユース)、関根(浦和ユース)、望月(名古屋)。FW越智(広島ユース)、金子(JFAアカデミー福島)。10月中旬からU-17W杯の本大会が行われるので、U-18日本代表と言っても、1996年以降に生まれた選手はGK田口だけで、他は全員が1995年生まれの選手となった。
■ 1対0で日本が勝利試合は日本がボールを支配して攻め込んでいく。早生まれですでにプロの世界に飛び込んでプレーしている大分のMF松本昌と名古屋のMF望月を中心にボールを保持して、コンビネーションで崩そうとする。しかしながら、選抜チームとは思えないほど、静岡ユースの守備は堅くて、なかなかチャンスを作れない。トップ下のMF金子が3度ほど、シュートチャンスを迎えるが、決めることはできず。前半は0対0で終了する。
後半になると、右SBのDF広瀬などが攻撃に絡むようになって、前半よりは厚みのある攻撃を見せるようになるが、なかなか静岡ユースの堅い守備を崩しきれない。40分ハーフの試合で、0対0で終了するとPK戦で決着を付けることになるが、終了間際の後半39分に途中出場のFW宮市のドリブルからFW北川がつないで、最後はボランチのMF川辺が右足で決めてようやく日本が先制に成功する。
結局、試合は1対0で日本が勝利して、3連勝で大会の優勝を飾った。2012年はU-19日本代表が参加しており、今年はU-18日本代表がエントリーしたが、日本代表勢が2連覇達成となった。一方の静岡ユースは懸命の守りで同年代となるU-18日本代表チームを苦しめたが、最後の最後でゴールを決められた。それでも、U-18ウルグアイとU-18ロシアに勝利して「2勝1敗で準優勝」という結果は見事と言える。
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