■ 優勝争いは・・・Jリーグは、今週の土曜日が最終節。J1は、C大阪、G大阪、鹿島、浦和、千葉の5チームに優勝の可能性が残る。口の悪いマスコミは、「こんなに混戦となるのは上位がふがいないから」とか、「レベルが低いから」とかいうだろうが、ボクはそうは思わない。
J1は、おそらく、世界でも稀なくらい、上位と下位のレベル差が少なくて、戦力が拮抗しているリーグである。それだけ、好ゲームが多く、順位が上のチームでも楽には勝てないといえる。そして、そこがJ1の最大の魅力なのだから。(戦力が分散していることが、アジアのクラブの大会で勝てない原因の一つとなっているが・・・。)
■ 2005年シーズンを思い出すときともかく、最終戦。個人的な思いを言わせていただくと、ガンバ大阪に優勝してもらいたいと思っている。
たぶん、数年後に、2005年のJリーグについて振り返ったとき、多くの人が、1995年がピクシーのシーズン、1998年がゴン中山のシーズン、2002年が高原のシーズンだったなあ、と思い起こすように、ガンバのFWアラウージョが躍動したシーズンとして思い出されるはずだ。それくらいのインパクトあるプレーを見せてくれた選手がいて、最も魅力的なサッカーを繰り広げたチームに、優勝してもらいたい、という気持ちが強い。
■ シンデレラボーイ・古橋そうはいっても、当然のことながら、現段階では、首位のセレッソ大阪が優勝する確率が高い。FW西沢、MF森島、MF古橋の和製トライアングルに、堅実な守備で現在15試合連続負けなしの状態。特に古橋は、JFLからJ1にステップアップを果たした、シンデレラボーイで、代表入りが噂される、注目のセカンドストライカーである。(最近、エドゥーとジーコはセレッソの視察に訪れることが多い。)
セレッソが優勝すれば、古橋の存在は、メディアで大きく取り上げられるだろうし、日本代表の救世主となる可能性も十分。彼にとっては、自身の未来を賭けた、大一番となる。
これまでの歴史を振り返ってみると、J1では、最終節でどんでん返しが起こって、歓喜と悲劇が入り交じった、なんともいえない感動的なフィナーレが訪れることが多い。当日は、是非、「普段日本代表の試合は見るけど、Jリーグをほとんど見ない」という人にも、NHKの5元中継を見て楽しんでほしいと思う。そこには、代表のゲームとは、また一味違った魅力が隠されていると思いますよ。
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