■ J1の第17節J1の第18節。7勝5敗5分けで勝ち点「26」のセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで清水エスパルスと対戦した。清水は3勝7敗7分けで勝ち点「16」。16位に位置する。C大阪は公式戦は6連勝を達成したが17節の広島戦(A)は痛い逆転負けを喫した。19節から3強(横浜FM・鹿島・川崎F)との3連戦になるので下位の清水戦は「Must winの試合」になる。清水はゼ・リカルド監督になって2試合目のリーグ戦となる。
ホームのC大阪は「4-2-3-1」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、マテイ・ヨニッチ、鳥海、西尾。MF奥埜、鈴木徳、毎熊、清武、為田。FWブルーノ・メンデス。左SBはDF山中とDF丸橋が揃って欠場中。広島戦(A)に続いてCBのDF西尾が左SBで起用された。本職の左SBのDF舩木翔はベンチスタート。ボランチはMF原川が欠場。MF鈴木徳がスタメンで起用された。MF鈴木徳は移籍後は2回目のスタメンとなった。
対するアウェイの清水は「4-1-2-3」。GK権田。DF片山瑛、立田、鈴木義、山原。MF宮本航、白崎、神谷優。FW西澤健、チアゴ・サンタナ、後藤優。U-23アジア選手権に出場したエースのFW鈴木唯はベンチ外。FWオ・セフンとMF松岡大はベンチスタートになった。ゼ・リカルド監督になってから「4-1-2-3」を採用しているが初陣となった17節の福岡戦(H)は3対1で勝利した。DF片山瑛は古巣との対戦になる。
■ C大阪が後半に追いついてドロー試合はC大阪ペースで始まった。ほぼC大阪がボールを支配して攻め込んだ。優勢のC大阪だったがアクシデントが発生。前半20分にMF清武が怪我をしてプレー続行不可。代わってFW加藤陸が投入された。攻撃の中心となる選手を失ったC大阪は前半30分あたりを過ぎると相手にボールを持たれる展開になると前半35分にMF西澤健の鋭いクロスがDFマテイ・ヨニッチのオウンゴールを誘って清水が先制に成功する。
後半開始からC大阪はDF西尾を下げてDF舩木翔を投入。テコ入れを図った。後半はDF舩木翔が投入された左サイドからチャンスを作った。後半も立ち上がりからC大阪が攻め込む展開になった。クロスから何度も惜しいシーンを作ったがGK権田の活躍もあってゴールは遠い。嫌な空気になったが後半31分にMF鈴木徳のCKから途中出場のDF舩木翔がヘディングシュートを決めて1対1の同点に追いついた。
DF舩木翔は嬉しいJ1初ゴールとなった。終了間際に清水は途中出場したFWディサロ・燦・シルヴァーノにビッグチャンスが訪れたが枠を捉えることは出来なかった。試合は1対1の引き分けに終わった。C大阪は2試合勝ちなしとなった。清水はゼ・リカルド監督になってからは1勝1分けとなった。J1の残留争いは熾烈を極めるが浦和と湘南は2連勝、清水と磐田は1勝1分け。下位グループが結果を残している。
■ DF舩木翔がCKからJ1初ゴール!C大阪は前半の早い段階でMF清武が負傷交代。絶好調のエースを失う形になった。重苦しい空気の中、オウンゴールで先制ゴールを献上。さらに重たい空気になったが途中出場したDF舩木翔がチームを救った。終わってみるとC大阪は17本のシュートを放ったが清水は3本のみ。前半30分あたりからハーフタイムまでは清水ペースになったがそれ以外の時間帯はずっとC大阪がボールを保持して攻め込んだ。
DF山中とDF丸橋が揃って離脱中なので唯一の左SBの本職であるDF舩木翔にとってはアピールの絶好のチャンスである。モチベーションは高かったと思うが17節の広島戦(A)に続いて今節もDF西尾が左SBで起用された。年下で、かつ、CBが本職となる選手が優先されたので屈辱的な話である。強い思いを持って後半開始からプレーしたと思うが起死回生の同点ゴールとなった。見事なヘディングシュートだった。
左利きのDF舩木翔は正確な左足のキックが何よりの武器となる。内山JAPANのときは年代別代表の左SBのレギュラーとして活躍した。クラブ期待の星だったが磐田ならびにSC相模原で試合経験を積めず。伸び悩んでいたが今シーズンはCBでもプレー。貴重な戦力になっている。ルヴァン杯や天皇杯で好プレーを見せてアピールしたがついにJ1でも結果を残した。ターニングポイントになる大事な時期を迎えている。
プレイスキッカーを任される機会も少なくないがヘディングシュートは得意にしている。空中戦がめちゃくちゃ強いわけではないがヘディングでのゴールはC大阪U-18の頃から多い。高校3年生のときは左SBながらプレミアリーグWESTで何と10ゴール。得点ランキングは4位だった。ちなみにこの年の1位はFW山根永(群馬)、3位はFW佐藤凌(東京V)、5位はFW杉山直(熊本)、6位はMF中島元(仙台)とMF満田(広島)だった。
■ ゼ・リカルド監督になって1勝1分け敗れた清水は逃げ切りに失敗した。ややラッキーな形で先制ゴールを奪ったが後半になってあれだけ攻め込まれると耐えきるのは難しい。セットプレーが苦手なチームではないが今シーズンは3得点/5失点。セットプレーからの失点はそこまで多くはないがセットプレーからの得点は少ない。高さのあるFWチアゴ・サンタナやMFホナウドやDFヴァウドの欠場が多い点がセットプレーからの得点が少ない理由と言える。
先制ゴールはDFマテイ・ヨニッチのオウンゴールだったがMF西澤健の鋭いクロスが相手のオウンゴールを誘発した。福岡戦(H)でもMF西澤健のクロスは効果的だったが処理しにくいボールを蹴った。DFマテイ・ヨニッチが触らなかったとしても後ろに清水の選手が2人待っていたので決定的なシュートになっていたのは間違いない。MF西澤健も出遅れたがようやく戻って来た。彼が戻ってきたのは清水にとって大きい。
ミッドウイークに行われた延期分の広島戦(H)でG大阪が勝利したので清水は17位に転落した。降格圏に転落したが19節が横浜FM戦(H)、20節が神戸戦(A)、21節が名古屋戦(A)。次の横浜FM戦はホーム戦になるが新・国立競技場での試合なので横浜FMのサポーターの方が多くなるのはほぼ確実。アウェイのような雰囲気になることが予想される。ヨドコウから続く(ほぼ)アウェイ4連戦をどう乗り切るか?である。
→ 2016/12/10 【U-19日本代表】 前代未聞!? DF舩木翔(C大阪U-18)がサイドバックなのに得点王になるかもしれないという話
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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