■ 初めて実現した信州ダービー(長野 vs 松本山雅) Jリーグの舞台では初めて実現した信州ダービー(長野 vs 松本山雅)は5月15日(日)に行われたがスコアレスドローに終わった。J3の試合では過去4番目に多い13,244人という大観衆が集まったがともにそこまでチャンスシーンを作れなかった。やはり、初めてサッカー観戦に来た人がたくさんいたと思われるので「打ち合いになった方が良かった。」と言える。最後までゴールシーンが生まれなかったのはかなり残念だった。
8節を終えた時点で長野は5位、松本山雅は2位。上位争いに参加している。ともに好スタートを切ったことも大きく関係していると思うが長野としてはクラブ史上初となるチケット完売。ホーム戦としては過去最多の入場者数を記録した。長野のサッカー界にとって歴史的な1日になったが大きな話題になっているのは試合中ならびに試合後の両監督の審判に対する態度である。松本山雅の名波監督はかなり冷静だった。
Jリーグは、毎試合、ハーフタイムに監督コメントをメディアに向けて発表するが名波監督のコメントは以下の通りだった。
・BOX内のアイデアを出そう!
・判定には何も言うな。
・枠内シュートを増やそう!
1つ目と3つ目に関しては「よくある監督コメント」になるが2つ目の「判定には何も言うな。」というのは珍しい。幸いにしてこの試合はPKかどうか?であったり、退場かどうか?であったり、ゴールを割ったのか?どうか?など審判団が判断に迷うような難しいシーンは無かった。須谷主審を中心に審判団は前半から円滑に試合を進めたと思うが前半よりも激しいバトルが増えた後半も試合が荒れることはなかった。
■ 審判と喧嘩しても何の得にもならない。 ダービーマッチとなるとピッチ上の選手は普段以上に熱くなる。今、プロ野球界では千葉ロッテが再三にわたって審判団と揉めて話題になっているが、野球に限らず、サッカーに限らず、審判に文句を言いながらプレーをしても何らプラスにはならない。むしろ、大きなマイナスである。今回の試合は熱くなりがちなダービーでありながらピッチ上の選手たちがエキサイトすることなくプレーし続けたのは非常に良かった。
松本山雅の選手だけでなく、長野の選手も称賛に値するが、ハーフタイム中の名波監督のコメントは的確だった。余計なことを考えずにプレーに集中させることに成功した。「素晴らしく的確なコメント(アドバイス)」だったと思われる。いろいろなことを経験してきた百戦錬磨の名波監督ならではと言えるが対照的に試合後に審判団に大きな声を出して抗議をしたシュタルフ悠紀リヒャルト監督にはがっかりだった。
すでに触れた通り、この試合は審判にとって難しいシーンはなかった。「シュタルフ悠紀リヒャルト監督が何に抗議しているのか?」ははっきりしないが状況等を考えると「後半のアディショナルタイムの時間が短かったこと」に対する抗議の可能性が高い。アディショナルタイムの表示は「4」だったが『もっとアディショナルタイムを取るべきだ!』というのがシュタルフ悠紀リヒャルト監督の考えだったと推測できる。
双方ともそこまでゴールに迫ることはできなかったので「アディショナルタイムがあと1分や2分長かったとしてもスコアレスドローで終わっていた可能性は高い。」と個人的には考えるがシュタルフ悠紀リヒャルト監督はかなりのレベルでお怒りだった。「コロナ禍」でマスクを外した状態で叫ぶのは当然のことながら宜しくない。ルールは守らないといけないが「マスク付き」であったとしても全く宜しくない言動である。
■ Y.S.C.C.横浜時代からマナーの悪さは有名 シュタルフ悠紀リヒャルト監督は2019年~2021年までY.S.C.C.横浜を率いたが2021年にはクラブを8位に導いた。Jリーグのクラブの中では屈指のスモールクラブであるY.S.C.C.横浜を率いての8位なので手腕は高評価されて規模の大きい長野に引き抜かれる形になったがY.S.C.C.横浜時代から執拗に審判団を批判する監督として知られており、J3をよく見ている人にとっては「イメージの良くない監督の1人」である。
Y.S.C.C.横浜に対する注目度はかなり低いので「Y.S.C.C.横浜のときは少々暴走したとしても問題視されることはほぼなかった。」と思うが、やはり、J3の中では人気があって注目度も高い長野の監督となると批判的な声は出てくる。今回は信州ダービー(長野 vs 松本山雅)という極めて注目度が高い試合だったのでシュタルフ悠紀リヒャルト監督のマナーの悪さが一気にJリーグのサポーター間で広まってしまった。
つい先日、FC東京のアルベル監督の試合後の態度(vs 鳥栖)が話題になったが言い返すことはほぼできない審判団に対して威圧的な態度を取る監督は日本人監督であっても、外国人監督であっても、好成績を残しているチームの監督であっても、Jリーグのサポーターからは尊敬を集めない。同監督はまだ37歳。青年監督であり、前途洋々ではあるが、審判団に食って掛かる態度は改めないと、この先、自身が大損をする。
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