10位 : FW 仲川輝人 (横浜Fマリノス) → 29.03回/90分→ J1屈指の破壊力を持つ横浜FMの攻撃陣の中心として活躍中。結果も残しているのでフル代表入りを期待する声も多くなっているFW仲川の武器は何と言っても圧倒的なスピードになる。161センチなので「Jリーガーとしては屈指の小型プレーヤー」になるが驚異的なスピードとテクニックで相手を置き去りにすることが出来る。スピードやアジリティがあるだけでなくテクニックも一級品である点は魅力になる。
9位 : DF 飯田貴敬 (清水エスパルス) → 29.06回/90分→ オフの補強の目玉の1人だったDFエウシーニョが出遅れた時期にチャンスを得た。野洲高出身なのでテクニックの高さも魅力になるが、やはり、最大の武器は圧倒的なスピードになる。対面する相手をぶっちぎることができる。2年連続でJ1のベストイレブンに輝いているDFエウシーニョは厚い壁になるがDF飯田貴のポテンシャルも相当に高い。大卒3年目になるが「まだノビシロはある。」と考えられる。
8位 : MF 高山薫 (大分トリニータ) → 29.35回/90分→ オフに湘南を離れて昇格組の大分に移籍となった。新天地の大分では左WBで起用されて開幕ダッシュの成功に貢献した。「スプリントKING」の異名を持つほど試合中にスプリントを繰り返すことができるのが最大の武器となる。29.35回/90分というのはJ1で9位。J1屈指の数字を残しているが湘南時代はもっとスプリント回数が多かった。「これでも、なお、ピークの時期と比べるとSP回数は減った。」と言える。
7位 : MF 古橋亨梧 (ヴィッセル神戸) → 29.60回/90分→ J2のFC岐阜で頭角を現して昨夏に神戸に完全移籍となった。スピードに関してはFC岐阜時代から「J2ではトップクラス」と評価されてきたが驚異のスピードはJ1の中に混じっても目立つ。基本的な技術も高いのでアタッカーとしてのポテンシャルは高い。MFイニエスタ、FWポドルスキ、FWダビド・ビジャの「VIPトリオ」にも実力を認められており、彼らがいる試合でもMF古橋の存在感というのは非常に大きい。
6位 : FW 遠藤渓太 (横浜Fマリノス) → 30.57回/90分→ 「殻を破るきっかけが見つからない。」という状態が長く続いているが五輪代表の常連になっており、左右のWBのレギュラー候補になる。MFマルコス・ジュニオールがトップ下にコンバートされた後は左ウイングの位置でプレーする機会が多くなっているが、縦へのスピードはJ1屈指である。サイドアタッカーとしてのポテンシャルは一級品なのでポテンシャルに見合った結果を残さないといけないだろう。
5位 : DF マギーニョ (川崎フロンターレ) → 32.00回/90分→ オフに主力の右SBのDFエウシーニョが清水に電撃移籍となった。後釜候補の1番手だったがJ1では3試合の出場にとどまっている。DF馬渡やDF鈴木雄などとの競争に勝てていないがスピードはある。前任者のDFエウシーニョにはない武器なので「スピードを生かす方法」を習得したい。DF馬渡にしても、DF鈴木雄にしても、決め手には欠けるので、十分にレギュラー奪回のチャンスはあると思うが・・・。
4位 : DF 藤春廣輝 (ガンバ大阪) → 32.36回/90分→ 怪我の影響でここまで7試合の出場にとどまっている。彼が欠場しているときに3バックへ移行。18才のMF中村敬が左WBの位置で存在感を発揮しているので「戦列に復帰してもポジションが約束されている状態ではない。」と言えるが30才になった今もスピードはJ1屈指。SBの選手でこれだけスピードのある選手はなかなかいない。才能あふれるMF中村敬とのポジション争いをどちらが制するか?は興味深い。
3位 : FW 永井謙佑 (FC東京) → 34.15回/90分→ 先日の代表戦で2ゴールの活躍。30才にしてようやくの代表初ゴールとなった。ポテンシャルを考えると「遅すぎた代表初ゴール」と言えるが驚異のスピードは未だに健在。国際試合で猛威を奮った関塚JAPANの頃と比べても遜色ないレベルである。スタミナはあまりないので後半途中にガス欠を起こして途中交代となるケースは多いが「瞬間的なスピード」は日本人屈指。日本の大きな武器になり得る。
2位 : MF 小川慶治朗 (ヴィッセル神戸) → 35.17回/90分→ こちらもこの部門では常連中の常連になる。ほぼ毎年、MF高山薫(大分)やFW永井謙(FC東京)などと上位の座を争ってきた。リージョ監督のときは出場機会に恵まれなかったがトルステン・フィンク監督になって立場が一変。レギュラーを確保しつつある。持ち味であるスプリント回数の多さは健在。度重なる怪我に苦しんでいるが「スプリント能力の高さは依然としてJ1屈指」となる。守備面での貢献度も高い。
1位 : MF 前田大然 (松本山雅) → 39.39回/90分→ 代表初選出となったコパ・アメリカでは力を出し切れなかった。初挑戦のJ1ではここまで1ゴールのみ。期待に応える数字を出せていないが「現役の日本人選手の中では最速」と言われる驚異のスピードを持っている。90分あたりのスプリント回数は驚異の39.39回。2位以下に大きく差を付けてぶっちぎりの1位になる。東京五輪代表チームのエース候補は「世界トップクラスのスピードを持っている。」と言える。
表1. 90分あたりのスプリント回数のベスト30 (16節終了時点)
順位 | 選手 | 所属 | 試合数 | 先発 | 出場時間(分) | 走行距離/90分 | SP回数/90分 |
1 | 前田 大然 | 松本山雅 | 14 | 14 | 1,115 | 11.68 | 39.39 |
2 | 小川 慶治朗 | 神戸 | 10 | 6 | 522 | 11.39 | 35.17 |
3 | 永井 謙佑 | FC東京 | 15 | 15 | 975 | 9.87 | 34.15 |
4 | 藤春 廣輝 | G大阪 | 7 | 7 | 584 | 11.84 | 32.36 |
5 | マギーニョ | 川崎F | 3 | 2 | 135 | 11.44 | 32.00 |
6 | 遠藤 渓太 | 横浜FM | 15 | 9 | 895 | 11.54 | 30.57 |
7 | 古橋 亨梧 | 神戸 | 13 | 10 | 894 | 10.37 | 29.60 |
8 | 高山 薫 | 大分 | 13 | 11 | 920 | 11.41 | 29.35 |
9 | 飯田 貴敬 | 清水 | 7 | 4 | 350 | 11.39 | 29.06 |
10 | 仲川 輝人 | 横浜FM | 16 | 16 | 1,364 | 10.72 | 29.03 |
11 | 中村 敬斗 | G大阪 | 3 | 2 | 184 | 11.75 | 28.86 |
12 | 福田 湧矢 | G大阪 | 5 | 5 | 405 | 11.41 | 28.22 |
13 | 馬渡 和彰 | 川崎F | 9 | 8 | 705 | 11.15 | 27.70 |
14 | 小野瀬 康介 | G大阪 | 14 | 13 | 1,146 | 11.87 | 26.94 |
15 | 山中 亮輔 | 浦和 | 11 | 9 | 830 | 9.99 | 26.13 |
16 | 関口 訓充 | 仙台 | 7 | 5 | 442 | 11.48 | 26.06 |
17 | レアンドロ | 鹿島 | 13 | 10 | 789 | 10.02 | 25.67 |
18 | 久保 建英 | FC東京 | 13 | 12 | 1,024 | 10.60 | 25.58 |
19 | 蜂須賀 孝治 | 仙台 | 16 | 15 | 1,333 | 11.52 | 25.39 |
20 | 鈴木 武蔵 | 札幌 | 16 | 15 | 1,345 | 10.67 | 24.96 |
21 | サロモンソン | 広島 | 13 | 12 | 965 | 10.85 | 24.72 |
22 | 田中 隼磨 | 松本山雅 | 14 | 12 | 1,078 | 11.58 | 24.71 |
23 | 星 雄次 | 大分 | 5 | 4 | 325 | 12.09 | 24.65 |
24 | 藤本 憲明 | 大分 | 16 | 16 | 1,404 | 9.30 | 24.62 |
25 | 吉尾 海夏 | 仙台 | 13 | 11 | 883 | 11.54 | 24.56 |
26 | 安西 幸輝 | 鹿島 | 15 | 15 | 1,350 | 10.82 | 24.47 |
27 | 武富 孝介 | 湘南 | 14 | 13 | 1,045 | 11.46 | 24.11 |
28 | 鈴木 冬一 | 湘南 | 11 | 7 | 665 | 11.15 | 24.09 |
29 | 原 輝綺 | 鳥栖 | 10 | 9 | 817 | 11.00 | 24.01 |
30 | 橋本 和 | 神戸 | 3 | 2 | 148 | 10.50 | 23.72 |
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