風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: カメラ

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見つける人 見つめる瞳

 昨日、ベガルタは見事勝利しましたが、イーグルスとスワローズは、同じように先発が打ち込まれて、どちらも1-9の惨敗。とほほです。

 下はライカのM4、前面上部の窓が三つ。M型ライカの標準的なスタイルです。

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 レンジファインダー型カメラの場合レンズから入る光は、撮像専用(M5以降は一部露出計用)ですから、カメラマンはファインダーを覗いて、上の画像だと向かって右端の大きな窓を通ってきた光を視つめます。
 レンズの位置と、ファインダーの位置、微妙な角度差が、時には決定的な、トホホな大失敗を生む可能性がありますが、シャッターを押そうが押すまいが、常に対象物を見続けることが出来る、貴重なファインダーシステムです。

 あとの二つの窓は、距離計用と、ブライトフレーム用、今日はこのあたりには触れません。

 これはキヤノンのA-1。一眼レフは、レンズから入ってくる光を、ファインダー用と撮像用、切り替えて使います。

R1056674.jpg

 だからカメラ前面には窓はなく、背面の覗き窓だけ。
 レンジファインダーカメラのような、微妙な角度の違いが生む誤差は、原理的に発生しませんし、前後のボケ具合まで確認することが可能な、最終型とも言えるフィルムカメラのファインダーシステムなのですが、どうしてもシャッターがリリースされる前後、光がフィルムに導かれている僅かな時間、ファインダー像が消失します。

 だから、写真を撮る行為以前に、被写体を見つめ続けていたい場合、肝心な撮影する瞬間だけは、被写体を見られないことになってしまうんですね。左目で見ているカメラマンもいますけど。
 これが唯一の欠点。これを嫌うカメラマンは、レンジファインダーを使い続けています。

 一方、下はライカのD-LUX3D-LUX4。一般的なコンパクトデジタルカメラの形です。

R1056746.jpg

 いまどきの写真撮影のスタイルですね、ファインダーを覗くのではなく、カメラを顔の前に掲げて、モニターを見ながらの撮影。元々は撮影画像を確認するための表示モニターをファインダーの替わりに使うようになったわけです。

 最初の頃は液晶モニターもちっちゃかったし、表示⇒撮像⇒表示の切り替えにずいぶん時間がかかり、コンデジだからしょうがないねの世界だったのですが、今はずいぶん改善されています。

R1056745.jpg

 レンジファインダーのような光学的な仕組みも要らないし、一眼レフのような精密機械的な技術も不要、レンズ以外は全てエレクトロニクスで、作るのも簡単、撮影も便利というわけですね。

 ファインダーという言葉の意味を掘り下げると、見つける人、発見者という意味があります。つまり、そこにいるカメラマンが、周りの情景の中から、撮りたいもの、撮るべき被写体を見つけて、空間と時間軸の中から切り取るという行為につながる、非常にポジティブで、被写体と共に立つポジションを感じます。

 一方、モニターという言葉ですが、観測とか監視、どうも一歩離れて見ている雰囲気ですね。被写体と観測者はいる世界が違うような。
 だからどうも液晶モニターを使う撮影は、撮りたいものを見つけるというよりも、ただそこにある情景を記録するというような、ネガティブとはいいませんが、ちょっと消極的な行為に感じてしまうのです。

 そのような距離感を感じていたほうが、シャッターを押しやすい空気の場所もあるんですけどね。くいもんやさんの店内撮影とか。

 まあ年寄りしか感じない差なのかもしれませんが。

 それから前にも書きましたが、液晶モニターって明るい場所だと見にくいってのがありますね、構図を決められない。これも年のせいかな、白内障か?

 要は、私は写真撮影にはファインダーが欲しいということなんです。

DSCF1420.jpg

 あと、これは大事なことなのですが、ファインダーを覗くためには、カメラを顔にくっつける必要があります。脇を閉めてカメラを持ち、顔にくっつける事で安定して、よりスローなシャッターでもぶれずに撮影できるわけです。
 昔から写真を撮っているおっさんが、このくらいなら平気平気とコンデジを顔の上に持ち上げて撮影するとぶれているのは、年のせいもありますが、だいたいこのカメラ保持の違いによるものと思われます。

 これは、前に先輩が使わないということでおっつけられたペンタックスのK-7。代金は何に化けたことやら。

DSCF1422.jpg

 デジタル一眼レフカメラ、ファインダーもフィルム時代と同じ光学式のペンタプリズムレフレックス方式ですね。

DSCF1421.jpg

 こちらはオリンパスのE-P1。レンズ交換式ミラーレス一眼という分類ですね、今時は。
 35mmフィルム換算35mm相当の、17mmレンズ専用光学ファインダーを取り付けた状態です。

DSCF1428.jpg

 ズームレンズや他の焦点距離のレンズを着けた時にはただのガラス窓になります。

DSCF1429.jpg

 これはシグマのDP1。レンズは固定で、35mmフィルム換算で、28mm相当のレンズ付き、そして28mm用のニコン製ファインダーが付いています。

DSCF1426.jpg

 光学ファインダーはとても明るくて見やすいのですが、ピントが合っているかの確認が撮影後になってしまうのが残念。

DSCF1427.jpg

 それでここまでが前振り、やっと本題に入るのです。

 電子式ビューファインダー(EVF)です。元々はムービーカメラ用から始まり、高倍率レンズ付きコンパクトではないデジカメ(なんじゃそれ?)に採用されて発展してきたものが、なんとか解像度も上がってきて、高級コンパクトデジカメ(分かりにくい分類)や、エントリークラス(更にわかりにくい)のデジイチに使われるようになってきたのですね。

 私も積極的に購入しています。

 パナソニックのLumix GH2。ソニーのα55と共に、EVFを使用しているデジタル一眼レフですね。やっぱり電子機器メーカーがリードしています。

 最初のG1のファインダーを見てあまりにきれいなのに驚いたのですが、G1を売り払って今はこのGH2を使っています。

DSCF1425.jpg

 私には性能十分。光学式のほうがそりゃ解像度は高いけど、太陽を入れ込むと眩しい(最近残像が消えるのに時間がかかります)し、暗いと良く見えないし、EVFは自動調整なので見やすいのですね。

DSCF1430.jpg

 これはリコーのGXR、後付EVFです。

DSCF1431.jpg

 後付は割高なので、マイクロフォーサーズのカメラのように、組み込みタイプのGH2と、後付可能なGF2がある場合は、組み込みの方が好みなのですが、リコーの場合は止むを得ません。

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 こちらはGX100の時から大のお気に入りのリコーGX200

DSCF1434.jpg

 カメラそのものも、EVF単体も、おそらく取り付け可能なカメラの中では最もコンパクトな製品かと思いますが、画質もそこそこ。

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 しかし後付EVFには、チルトが可能という大きな強みがありました。上に向けて覗くスタイル、なかなか楽しいもんですよ。

DSCF1436.jpg

 液晶モニターにもバリアングルタイプで、チルト可能なモデルがありますが、屋外で液晶を上に向けて、見えるわけがないだろが。

 それでですね、ここに備忘録として残しておきたかったのがEVFの性能比較です。

内蔵タイプ

①Panasonic LUMIX GH2     153万ドット相当180Hz駆動フィールドシーケンシャル 倍率x0.72
②SONY    α55       有効約115万ドット相当フィールドシーケンシャル
③Fujifilm FinePix X100    0.47型、144万ドット

後付タイプ

④OLYMPUS  VF-2(E-P2/PL1/PL2用)高精細144万ドット
⑤PANASONIC LVF1(GF1/2、LX5用) 約20.2 万ドット相当フィールドシーケンシャル 倍率x0.52
⑥RICOH   VF-1(GX100/200用)   約20.2 万ドット相当
⑦RICOH   VF-2(GXR用)     約92万ドット相当

 フィールドシーケンシャルというのは、簡単にいえばモノクロの表示器の上に、RGB三色の色フィルターを順次切り替えて、カラーに見せるという方法です。顔を早く動かすと、色つき現象が出ます。小さな素子で解像度を稼ぐことが出来ます。たぶん書いていないものも同じ形式です。

 ⑤と⑥以外は結構使えそうな気がします。
 これらの他に、各社一眼レフスタイルだけどレンズは固定の、やや大型のコンデジに同種のファインダーが採用されているモデルがあります。興味がないので、あまり研究していませんが、ざっと見てみると、20.2万ドットのものが多いようでした。

 ちょっと古い(約一年前)記事ですが、デジカメWatchに、EVFの比較記事があり、参考にしています。
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Comments

カメラ専門誌以上!
☆風写さんへ
おはよう・・・・決してカメラ[K7]を『おっつけた訳では有りません』(笑)
それはさておき、しゃくだからあまり今まで言わなかったけど(笑)・・・毎回のカメラ解説は下手な専門誌以上の中身の充実さには驚かされ感心しています。
第一、素人の私などには解りやすくて助かっています。
そこで全く詰まらない事を聞きたいのですがね・・・カメラのネーミングにNOが付いているのが多いのですが、メーカーごとに何か意味は有るのですかね?
単に番号をふっているだけの事だとは思うのですが・・そこら辺の薀蓄を是非・・・・
キャノンA-1・・・
キャノンA-1、久しぶりに見ました! 元祖サイボーグカメラと言うか当時NEW F-1が最高峰モデルでしたが、スタイリッシュなブラックボディーとモータドライブを付けた時の姿がとても魅力的でした。
高校生の時A-1を買うかAE-1で我慢するかなど悩んでいる友人を羨ましく思いました・・・
キャノンA-1・・私の記憶に残る名機の一台です!
LYNX☆さんへ
私は完全におっつけられたと思っています。望遠ズームまで付いてたし。
もしまたPentaxに戻っているなら望遠はお返しします。

それから何十年もカメラを駆使しているLYNX☆さんが素人なんてことはないでしょう。謙遜謙遜。

記事に関しては、カメラへの愛を感じていただければ幸いです。

NOって数字のことでしょうか?
BMWの535みたいな?
私も単に番号を振っているだけかと思いますが、奇数が多いのが不思議だとはいつも思っています。

例えばどのメーカーについて、興味が有りますでしょうか?
NAO。さんへ
そうですね。
F-1は質実剛健、耐久性高信頼性をカタチにしたようなところがありますが、A-1はその多機能性を具現化した見事なデザインですね。

特にそのあとに出てきたTシリーズがプラスティックを多用したイマイチのデザイン(持っていたならごめんなさい)だったので、余計格好良く感じました。
例えば
NIKONのFシリーズDシリーズ&LEICAなど・・・
LYNX☆さんへ
FもDもライカも番号順じゃないすか。一桁モデルは。
あまり探究心が刺激されないです。すみません。






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プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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