Category: カメラ
クラシックカメラマン121
最近こんなカメラを入手しました。

1959年発売のYASHICA 44LM。

いわゆる二眼レフってやつですね。
ローライフレックスや、マミヤフレックスなどの、もっとも一般的な二眼レフは、コードナンバー120と呼ばれる6cm幅のフィルムで、6x6cmの画面サイズなのですが、このカメラは4x4cm。コードナンバー127、ヴェスト版と呼ばれるちょっと入手が難しくなっている4.5cm幅のフィルムを使用します。ちなみに普通の35mmフィルムのコードナンバーは135です。

正方形なので、カメラを90°倒しての撮影は考えられていません。
下側のレンズが撮影用、手前がシャッターボタン、向かってレンズの左にあるのがシャッターチャージ、右側のレバーがセルフタイマーです。

つまり、カメラを首にぶら下げた時に、前面の右下にシャッターリリースがあることになります。
上のレンズがファインダー専用。撮影用と同じ画角ですが、光学性能はどうなんでしょう。全く同じものかな?
ファインダーは反射式で、上から覗くのが格好良いというか、被写体が人物の場合に、目線を逸らすことが出来るという、時には利点、時には不利になる特徴があるとともに、実はファインダー像が構造上左右反転しているという問題があります。

つまり被写体が左から右に動く場合、逆に右から左に動くわけです。かなりの慣れが必要。
カメラマンから見て左側の回転ノブがピント調整です。これを回すと、レンズの土台全体が前後に動きます。

上のレンズからの光がファインダーに像を結ぶのですが、これでピントをあわせるのです。
ファインダーの蓋にはルーペが内蔵されているので、これを跳ねあげて、精密調整することも可能、デジカメにも似たような機能がありますよね。

そしてこのカメラには二眼レフでは珍しい、露出計が内蔵されています。LM=Light Meterですね。

メーター表示はLV。Light Value方式です。
フィルム巻上げノブに計算尺みたいな早見表示があり、メーターの測定結果から、絞りとシャッタースピードの組み合わせを決めます。

絞りとシャッタースピードの調整ノブは、ふたつのレンズの間両側に、シンメトリーに配置されています。

そして絞りとシャッタースピードの表示は上から覗く位置。露出計のメータと同時に見ることができますね。

かなりの手間が必要なことが、お分かりになりましたでしょうか。
6x6版のローライコードと並べると、かなりコンパクトです。

同じフィルムを使用する、Kodak Vest Pocketとの2ショット。

使用時の大きさはあまり変わりませんが、たたんだ時の差は歴然。

今回入手した個体には革ケースとともに、カラーネガフィルムも付いていました。

使ってみたい。

1959年発売のYASHICA 44LM。

いわゆる二眼レフってやつですね。
ローライフレックスや、マミヤフレックスなどの、もっとも一般的な二眼レフは、コードナンバー120と呼ばれる6cm幅のフィルムで、6x6cmの画面サイズなのですが、このカメラは4x4cm。コードナンバー127、ヴェスト版と呼ばれるちょっと入手が難しくなっている4.5cm幅のフィルムを使用します。ちなみに普通の35mmフィルムのコードナンバーは135です。

正方形なので、カメラを90°倒しての撮影は考えられていません。
下側のレンズが撮影用、手前がシャッターボタン、向かってレンズの左にあるのがシャッターチャージ、右側のレバーがセルフタイマーです。

つまり、カメラを首にぶら下げた時に、前面の右下にシャッターリリースがあることになります。
上のレンズがファインダー専用。撮影用と同じ画角ですが、光学性能はどうなんでしょう。全く同じものかな?
ファインダーは反射式で、上から覗くのが格好良いというか、被写体が人物の場合に、目線を逸らすことが出来るという、時には利点、時には不利になる特徴があるとともに、実はファインダー像が構造上左右反転しているという問題があります。

つまり被写体が左から右に動く場合、逆に右から左に動くわけです。かなりの慣れが必要。
カメラマンから見て左側の回転ノブがピント調整です。これを回すと、レンズの土台全体が前後に動きます。

上のレンズからの光がファインダーに像を結ぶのですが、これでピントをあわせるのです。
ファインダーの蓋にはルーペが内蔵されているので、これを跳ねあげて、精密調整することも可能、デジカメにも似たような機能がありますよね。

そしてこのカメラには二眼レフでは珍しい、露出計が内蔵されています。LM=Light Meterですね。

メーター表示はLV。Light Value方式です。
フィルム巻上げノブに計算尺みたいな早見表示があり、メーターの測定結果から、絞りとシャッタースピードの組み合わせを決めます。

絞りとシャッタースピードの調整ノブは、ふたつのレンズの間両側に、シンメトリーに配置されています。

そして絞りとシャッタースピードの表示は上から覗く位置。露出計のメータと同時に見ることができますね。

かなりの手間が必要なことが、お分かりになりましたでしょうか。
6x6版のローライコードと並べると、かなりコンパクトです。

同じフィルムを使用する、Kodak Vest Pocketとの2ショット。

使用時の大きさはあまり変わりませんが、たたんだ時の差は歴然。

今回入手した個体には革ケースとともに、カラーネガフィルムも付いていました。

使ってみたい。
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Comments
127
ベスト判の二眼レフは、フィルムの入手が大変なので持っていませんが、興味はあります。
YASHICAはminoltaと一緒に?最後まで頑張って二眼レフを作っていたので、学生時代に新品を買う気になれば買えたのですが、当時は二眼レフが欲しいわけではなかった。
フィルムが付いているそうなので、ぜひ撮った写真が見たいものです。
ただし、現像してもらえるかどうか心配です。
現像できたとしても、スプールは貴重なので返してもらわないと。
スプールがあれば、120のフィルムを暗室内で加工して作ることもできます。
白黒フィルムなら自分で現像することもできますが、専用リールがないので皿現像しかできませんね。
でも苦労するカメラほど可愛いものですよね。
YASHICAはminoltaと一緒に?最後まで頑張って二眼レフを作っていたので、学生時代に新品を買う気になれば買えたのですが、当時は二眼レフが欲しいわけではなかった。
フィルムが付いているそうなので、ぜひ撮った写真が見たいものです。
ただし、現像してもらえるかどうか心配です。
現像できたとしても、スプールは貴重なので返してもらわないと。
スプールがあれば、120のフィルムを暗室内で加工して作ることもできます。
白黒フィルムなら自分で現像することもできますが、専用リールがないので皿現像しかできませんね。
でも苦労するカメラほど可愛いものですよね。
百日紅さんへ
ヤフオクで検索すると、127フィルム、結構ありますがやっぱり高いですね。
http://auctions.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=127%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0&tab_ex=commerce&auccat=23632&slider=0
127フィルム現像をやってくれる店
http://efke.exblog.jp/i41/
http://cafe.toylab.jp/tag/127%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%8F%BE%E5%83%8F/
でも近所にちょっと大きな写真館があるので、たぶん引き受けてくれるでしょう。
http://www.yoshidacamera.co.jp/sendai/dep.html
暖かくなったらトライします。
http://auctions.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=127%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0&tab_ex=commerce&auccat=23632&slider=0
127フィルム現像をやってくれる店
http://efke.exblog.jp/i41/
http://cafe.toylab.jp/tag/127%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%8F%BE%E5%83%8F/
でも近所にちょっと大きな写真館があるので、たぶん引き受けてくれるでしょう。
http://www.yoshidacamera.co.jp/sendai/dep.html
暖かくなったらトライします。