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2026-05-11

anond:20260511122059

設計職としては始めて派遣社員

...

すべての人がどうではないのだろうか

派遣社員採用する側の難点を垣間見た気がする。


個人的体験としては(技術職の派遣)、当たり2回、外れ9回というところ。

年齢的には元増田が言うようなのとほぼ一緒だったと思う。

一人だけ若い奴が来た事が有るけど、半日で帰ってもらった事が有る、勿論派遣先に連絡した上で。

派遣社員

弊社でも人材不足に悩まされていたため設計職としては始めて派遣社員をお願いすることにした。

派遣社員あくまでも役務提供目的としているため性別や年齢、性格等は考慮したらいけない派遣会社からは伝えられていたが

いざ派遣された人と相対すると驚いた。

年は40代半ばだろうか、白髪交じりの頭髪は耳にかかり、襟足も長く、

初日からと着用してきたであろうスーツ身体にあっておらずダボダボでよれよれである

肉付きも相応にだらしなく、端的に言えば肥満である

望んで派遣社員を続けているわけでは無いのだろうし、

すべての人がどうではないのだろうか、派遣社員派遣社員である理由垣間見た気がする。

きびだんご福利厚生に含まれます

からまれた男は、いまや株式会社オニシマソリューションズの鬼退治プロジェクト推進室長通称桃太郎であった。

昔は「日本一きびだんご」で人心を掌握できたが、現代はそうもいかない。

業務委託契約書にサインをお願いします」

桃太郎は、犬・猿・キジの三名を会議室「きび」に呼び出した。

犬は正社員だった。首から社員証を下げ、名刺入れを持ち、社用PCには会社指定セキュリティシールが貼られている。福利厚生歯石除去まで出るらしい。

猿とキジ派遣社員だった。

猿の社員証には大きく「派遣」と書かれ、キジに至っては首にかけるタイプではなく、クリップ式で羽に挟むと微妙に痛い仕様だった。

桃太郎は咳払いをした。

「今回の鬼退治案件ですが、犬さんには現場リーダーをお願いします。猿さん、キジさんは犬さんの指示を受けて動いてください」

犬がうなずいた。

承知しました。ではまず、猿さんは鬼ヶ島入口監視キジさんは上空からの偵察をお願いします。あと、日報17時までに共有フォルダへ」

猿が手を挙げた。

「共有フォルダアクセス権ないんですけど」

「ああ」

犬は少し困った顔をした。

派遣の方はセキュリティ上、社内フォルダに入れないので、日報は僕に口頭でお願いします。僕がそれを転記します」

「じゃあ僕が書いたこと、犬さんの成果になるんですか?」

制度上はそうなります

キジが小さく鳴いた。

「キッ……」

それは鳥語で「社会の闇」という意味だった。

出発前、桃太郎は人数分のきびだんごを配った。

犬には箱入りの高級きびだんご黒蜜きなこ味、個包装、社名ロゴ入り。

猿とキジには透明な袋に入った業務きびだんごが一個ずつ。

猿がそれを見比べた。

桃太郎さん、これ、犬さんのだけ箱が違いません?」

桃太郎笑顔で言った。

「犬さんは正社員なので、退職金前払い相当分のきびだんごポイント付与されています

きびだんごポイント

「猿さんとキジさんは派遣元さんの規定に従ってください」

派遣元はバナナ現物支給です」

「うちは関知できません」

キジがまた鳴いた。

「キッ……」

今度は「言い方が人事」という意味だった。

道中、犬はリーダーらしく的確に指示を出した。

「猿さん、そこの枝に登って敵情確認を。キジさん、低空飛行で周辺警戒をお願いします」

了解です」

「あと、作業中にケガをした場合、犬さんは労災申請フローA、猿さんとキジさんは派遣元経由でフローBです」

猿が枝から落ちかけた。

「いまそれ言う?」

大事ことなので」

キジは空を飛びながら尋ねた。

「休憩は?」

犬は手帳を開いた。

「犬は11時半から時間。猿さんとキジさんは業務委託ではないですが、就業場所が屋外なので、派遣契約書上は“適宜”となっています

「適宜って、誰が決めるんですか」

現場判断です」

現場って誰ですか」

犬は胸を張った。

「私です」

猿は枝の上で遠い目をした。

「じゃあ最初から“犬判断”って書けよ」

昼になり、桃太郎たちは浜辺で休憩した。

そこには会社支給ウォーターサーバーが置いてあった。冷水と温水が出る、最新型である

犬が紙コップを取った。

「あ、猿さん、キジさん」

はい?」

申し訳ないんですが、こちらのウォーターサーバー正社員福利厚生設備なので、派遣の方は使用をお控えください」

猿は波の音を聞いた。

海水飲めってことですか?」

「いや、そういう意味ではなく」

「じゃあ何を飲めと」

犬は気まずそうにリュックを探った。

派遣の方向けに、常温の水道水があります

キジが羽でペットボトルを受け取った。

「これ、ラベルに“来客用”って書いてありますけど」

派遣の方は、契約上、来客に準ずる扱いです」

毎日来てる来客って何?」

桃太郎は黙ってきびだんごを食べていた。なぜなら桃太郎上長だが、こういう話になると急に「制度問題から」と言って遠くを見るタイプ上長だった。

猿がぼそっと言った。

「鬼より先に倒すべきもの、見えてきたな」

鬼ヶ島に着くと、門番の鬼が出てきた。

「何者だ!」

犬は一歩前に出た。

株式会社オニシマソリューションズとの契約不履行および近隣村落へのコンプライアンス違反について、是正勧告に参りました」

鬼はひるんだ。

「なんだその怖い言葉は」

猿は横から飛びかかり、鬼の金棒を奪った。キジは上空から鬼の目をつついた。犬は後方で叫んだ。

「猿さん、ナイスです! ただし金棒の持ち帰りは備品管理規程に抵触します!」

戦闘中に規程読むな!」

キジが鬼の頭上を旋回した。

「キッ、キッ!」

それは鳥語で「現場を見ろ」という意味だった。

三匹の活躍により、鬼たちはあっという間に降参した。

桃太郎は宝を回収し、満足げに言った。

「皆さんのおかげです。特に犬さん、リーダーシップが光りましたね」

猿が眉をひそめた。

「いや、最前線で殴ったの僕ですけど」

キジも羽を広げた。

「偵察と目つぶし、私ですけど」

犬は申し訳なさそうに尻尾を下げた。

「でも評価シート上、派遣の方は桃太郎さんの直接評価対象外なので……」

「知ってた」

帰り道、猿とキジは黙っていた。

桃太郎はさすがに空気を読んだ。

「今回の件を受けて、社内制度見直し検討します」

猿が言った。

検討って便利な言葉ですよね。鬼の金棒より重い」

キジが言った。

「キッ」

これは鳥語で「検討はだいたいやらない」という意味だった。

村に戻ると、桃太郎は全社向けに発表した。

「鬼退治プロジェクトは無事成功しました。今後は雇用形態を問わず、同じ現場で戦う仲間として尊重する文化を醸成していきます

犬が拍手した。

猿とキジも、少しだけ拍手した。

その翌週、社内のウォーターサーバーには新しい貼り紙がされた。

“どなたでもご利用いただけます

猿はそれを見て、少し笑った。

「お、進歩じゃん」

キジも嬉しそうに水を飲もうとした。

するとその下に、小さな文字があった。

“ただし紙コップは正社員用です”

猿は静かに桃太郎を見た。

キジは静かに翼を鳴らした。

犬は静かに目をそらした。

そして桃太郎は、誰よりも静かに、新しいプロジェクト名を考えていた。

「第二次鬼退治プロジェクト――対象社内規程

犬が言った。

桃太郎室長、それは稟議通りますかね」

桃太郎は腰の刀を抜いた。

「通すんだよ」

猿とキジは顔を見合わせた。

それから三匹は、今度は同じウォーターサーバーの水を飲んだ。

紙コップはなかったので、手と羽と舌で。

それでも水は、まあまあうまかった。

2026-05-10

地方進学校から東大に行った私が、大学一年生に祈ること3

第三部 内容で勝ち、現実で負ける

大学卒業して、私はある大手会社に入った。

社名は伏せておく。

商社系の、若手にもそれなりに権限が回ってくると言われている会社だった。

入社した最初の年、私はそれなりに評価されていた。

配属された部の課長論理的な人で、私の作る資料の精度をある程度評価してくれた。

問題は二年目以降に始まった。

最初に明確な摩擦が起きたのは、ある社内会議だった。

ある新規プロジェクトの立ち上げに関する会議で、部長が明らかに前提条件の数字を間違えていた。

市場規模の試算根拠が五年前の業界レポート依存していて、その後の市場の変化を反映していなかった。

私は会議の中盤でそれを指摘した。

すみません。その市場規模数字ベースになっているレポートが古いです。直近三年で市場構造が変わっているので、現状の数字はその試算より三〇%程度小さいはずです。私の試算では、こちらになります

私は自分ノートPCの画面をプロジェクターに映した。

試算表は、出典付きで再現可能な形にしてあった。

部長はしばらく画面を見ていた。

それからゆっくり言った。

「うん、わかった。数字の話はまた別の機会にしよう。今日方向性の話をしている」

「いえ。方向性市場規模を前提にしているので、市場規模が違えば方向性自体が変わります

部長はもう一度、私を見た。

今度は少し、目に疲れがあった。

「君の言うことはわかった。あとで個別に話そう」

会議は、私の指摘を反映しないまま進んだ。

会議のあと、廊下で同期の一人に呼び止められた。

「お前、ああいう言い方やめたほうがいいぞ」

「内容として間違ってるか?」

「内容は合ってる。けど部長の顔、潰しただろ」

「顔の話なんかしていない。事業の話をしているんだ」

同期はため息をついた。

「そう。そうなんだよ。お前はいつも事業の話しかしない。だから、お前以外のみんなが何の話をしてるのか、お前にはわかってないんだよ」

そう言って行ってしまった。

私はその言葉をしばらく考えた。

考えた末に、こう判断した。

あいつも結局、内容で勝てない側の人間か。

そして忘れることにした。

二週間後、私はそのプロジェクトのチームから外された。

理由は表向きには、「別のプロジェクトに君のスキル必要から」だった。

私が回された別のプロジェクトは、ほとんど何も動いていない塩漬けに近いものだった。

私は課長に直接抗議した。

「私の指摘が間違っていたのですか」

課長は少しだけ困った顔をした。

「指摘の内容は間違っていなかった」

「では、なぜ外されるのですか」

「内容ではない。理由は内容ではないんだ」

「では、何ですか」

課長は少し沈黙した。

それから、こう言った。

「君は正しい。けれど、君と一緒に仕事をしたいと言う人間がいない」

その瞬間、自分の中の何かが冷たく固まったのを覚えている。

私は課長を見た。

できるだけ感情を出さずに言った。

「では、正しさよりも好かれることのほうが評価されるのですか」

課長は私を長く見た。

それから言った。

「そうじゃない。仕事は一人ではできないから、一緒に仕事ができる人間になることも能力のうちなんだよ」

私は頷かなかった。

その夜、自分の部屋で長い時間考えた。

考えた末に、自分結論を一文字も変えなかった。

会社は、正しさを評価しない組織だ。

から転職する。

私はその三ヶ月後、最初転職をした。

このパターンが三十代を通じて繰り返された。

三回、転職した。

会社が変わっても結末は似ていた。

最初半年は、私の能力と精度が評価される。

次の半年で、私の指摘が人を傷つけるようになる。

一年経つ頃には、何かのプロジェクトからかに外される。

私は毎回、辞めるとき同じことを思った。

「この会社も、私を理解できなかった」

四回目の転職活動とき、私は四十二歳になっていた。

そのとき初めて、こう思った。

もしかして問題は私のほうにあるのか?」

これに気づくのに二十年かかった。

二十年だ。

君がこれを二十二歳のうちに気づければ、私より二十年得をする。

二十年は長い。

本当に長い。

ここでKの話に戻る。

Kとは大学卒業してからほとんど連絡を取らなくなっていた。

年賀状最初の二、三年は来ていたが、私が返さなかったので自然と途絶えた。

Kがどうしているかを知ったのは、私が三十五歳のときだった。

ある業界誌の記事だった。

Kは新卒で入った会社で、地味に出世していた。

記事は、ある業界中堅企業新規事業立ち上げに関するものだった。

Kはその新規事業責任者として、写真付きで紹介されていた。

写真の中のKは、大学ときと同じように口を大きく開けて笑っていた。

少しだけ太っていた。

記事を読んで、いくつかのことを知った。

Kの新規事業最初、大失敗していた。

市場の読みを間違えて、最初半年予算の三分の一を失った。

普通なら、その時点で責任者は外されるはずだった。

けれどKは外されなかった。

なぜか。

Kは失敗の途中で、社内の他の部署人間を何人も巻き込んでいたからだった。

営業課長

開発の係長

経理の若手。

現場派遣社員

Kは新規事業のために、社内のいろいろな人間に頭を下げて知恵を借りていた。

失敗が見え始めたとき、その人たちがKを助けた。

「これはKだけの責任じゃない。自分たちも一緒に考えた案だ」

そう言ってKを庇った。

Kは結果として責任者の座を維持し、二年目に軌道修正成功した。

記事インタビューで、Kはこう答えていた。

最初半年で失敗したのは僕のせいです。市場の読みが甘かった。けど、その失敗を直せたのは僕一人の力じゃないです。社内のいろんな人が一緒に直してくれた。だからこれは、僕のチームの成果なんです」

私はこの記事を何度も読んだ。

そして初めてわかった気がした。

Kは最初から、「一人で正解を出す」ことを目指していなかった。

Kは最初から、「みんなで間違えて、みんなで直す」ことを戦略としていた。

私はずっとKを軽く見ていた。

Kは内容で勝てないから、人と仲良くするのだと思っていた。

違った。

Kは内容で勝つことの限界を、最初から知っていた。

から内容で勝つかわりに、内容を直せる関係を作ることに力を注いでいた。

Kは、私が二十年かけても気づかなかったことを二十二歳のときにはもう知っていた。

たぶんKは、もっとから知っていた。

中学校高校のうちに、一度、自分より頭のいい人間出会っていたのだろう。

そこで、自分が一人では勝てないことを学んでいたのだろう。

Kは十二歳か十三歳のうちに負けていた。

そしてその負けから、人と一緒にやることを学んでいた。

私は十八歳まで負けなかった。

その代償が、その後の二十年だった。

四十代に入ってから、私の人生加速度的に静かになった。

両親が立て続けに亡くなった。

父が先で、母がそのあとだった。

葬式地元で行った。

私は長男として喪主を務めた。

葬式に来た親戚や、父の昔の同僚や、母の友人たちは、私のことを「東大を出た立派な息子」として扱った。

私はその扱いを受け入れた。

受け入れるしかなかった。

葬式最後、母の友人だったという、私の知らないおばさんが言った。

「お母さん、あなたのことをいつも自慢してたのよ。東大に入ったときも、いい会社に入ったときも。でもね、最近お母さんこう言ってたの。『あの子結婚はしないのかしらね』って。心配してたわ」

私は笑顔で答えた。

「ええ、心配かけました」

その夜、実家の、自分高校時代に使っていた部屋で一人で酒を飲んだ。

机の引き出しを開けると、高校時代模試の成績表がまだ残っていた。

一番上の成績表は、高校三年の十一月のものだった。

全国偏差値、七十六。

順位、全国八位。

その紙を長い時間見ていた。

そして思った。

この紙が、俺の人生で一番輝いていた瞬間の証拠なんだろうな。

三十年前の紙だ。

私はその紙を引き出しに戻した。

戻して、引き出しを閉じて、また酒を飲んだ。

涙は出なかった。

涙が出るような感情ではなかった。

もう少し乾いた、静かな何かだった。

母が亡くなって少し経った頃、私はMに偶然、駅で会った。

Mはすぐに私に気づいて「お前、変わらないな」と言った。

私はMに気づいていなかった。

Mは髪が薄くなり、少し太っていた。

スーツの肩のあたりがくたびれていた。

けれどMの表情は、駒場ときよりずっと穏やかだった。

私たち駅前の安い居酒屋に入った。

Mは結婚していた。

子供が二人いた。

の子中学生で、下の子小学生だと言った。

仕事は、私が風の噂で聞いていた通り、ある官庁にいた。

Mは私の近況を聞かなかった。

たぶん聞かないほうがいいと判断したのだろう。

代わりに、駒場の頃の話をいくつかした。

「お前、覚えてる? あの語学クラス和訳の輪。Kがやってたやつ」

「ああ」

「俺、あれに助けられたんだよ」

「助けられた?」

「うん。俺さ、地方から出てきて、最初お前と似たような感じだったじゃん。一人でやれば全部できる、みたいな。けどKがしつこく誘ってくれてさ。最初は俺も、うざいと思ってたんだよ。けど何回か行ってみたら、自分が見えてないところを他のやつが見えてたりするんだよな。それで俺、考え方を変えたんだ。一人で全部やる必要はないって」

私はハイボール一口飲んだ。

Mが続けた。

「あれが俺の人生の、たぶん一番大きな転換点だった。あそこでKに引っ張ってもらえたから、俺、人と一緒に仕事ができる人間になれたんだよ。今の仕事、俺一人じゃ絶対できないからな。役所って根回しの世界から

私は頷いた。

Mが私をちらっと見た。

「お前は行かなかったよな、あの輪」

「うん」

「何で行かなかったんだ?」

しばらく答えられなかった。

それから、ようやく言った。

「行く必要がないと思っていた」

Mはそれ以上聞かなかった。

私たちはもう一杯ずつ飲んで別れた。

Mは終電で帰っていった。

最後に「また飲もうな」と言った。

私も「うん」と言った。

私たちはその後、一度も飲まなかった。

二人とも、それをわかっていたと思う。

家に帰る電車の中で、私はずっとMの言葉を考えていた。

Kに引っ張ってもらえたから、俺、人と一緒に仕事ができる人間になれたんだよ。

Kは私のことも引っ張ろうとしていた。

「気が向いたら、声かけて」

「お前さ、たまには誰かに頼ってもいいんじゃない?」

「一緒に間違えて、一緒に直せばいいんじゃないかな」

Kは私に何度も手を差し出していた。

私はその手を毎回振り払っていた。

Kを軽く見ていた。

軽く見ることで、自分プライドを守っていた。

そのプライドのために、人と一緒に何かをするということを、生涯、覚えそこねた。

電車の中で初めて認めた。

あいつは、ずっと間違えていたわけじゃなかった。

あいつは、正解を一人で出すことを最初から諦めていただけだった。

から、みんなで間違えたあと、みんなで直すことができた。

俺は、一度も間違えないために、一度も誰とも直せなかった。

これを四十五歳の電車の中で、ようやく言葉にできた。

涙はまた出なかった。

代わりに、車両のドアの上の広告文字が妙にはっきり見えた。

人生は、一度きり」

そんなことが書いてあった気がする。

正確には覚えていない。

四部 一年生の君へ

ここまで書いてきたことを、まとめる必要はないかもしれない。

ただ、もう一度だけ君に語りかけたい。

君がもし、私に少し似た人間なら聞いてほしい。

勉強がそれなりにできる。

一人でいることを苦にしない。

周りが少し幼く見える。

雑談時間無駄だと感じる。

「言い方」を装飾だと思っている。

人に頭を下げることを敗北だと感じている。

もしそうなら聞いてほしい。

その感覚は、君が地頭がいい証拠ではない。

君が、自分より上の人間にまだ会っていない証拠だ。

君が会っていないのは、君が悪いからではない。

たぶん環境のせいだ。

地方進学校

中堅校で一番頭がいい子。

学年で目立つ秀才

そういう環境にいると、自分の上が見えない。

自分天井が見えない。

から自分能力過大評価する。

過大評価しているという自覚も持てない。

これは君の責任ではない。

ただ、これからは君の責任だ。

なぜなら君は今、東京大阪や、その他の大学に出てきている。

そこには君と同じか、君より上の人間が必ずいる。

中学生ときからもっと厳しい競争経験してきた人間が必ずいる。

そういう人間に、君はこれから確実に出会う。

そのとき、どう振る舞うか。

それが君のこの先三十年を決める。

選択肢は大きく二つある。

一つは、その人間を軽く見ることだ。

あいつは要領がいいだけだ」

あいつは育ちがいいだけだ」

あいつは一人で考える力がない」

そう評価して、自分プライドを守ることだ。

これは簡単だ。

すぐにできる。

何の努力もいらない。

プライドが守られる。

気持ちがよい。

私が選んだのはこっちだ。

そして、その代償をこの四十七年間で払い続けている。

もう一つは、その人間に頭を下げることだ。

「すごいですね」

「教えてください」

「どうやってそんなに上手くやるんですか」

そう聞くことだ。

これは難しい。

プライドが傷つく。

気持ちが悪い。

自分が小さく感じられる。

けれど、こっちを選べる人間は二十年後、ほぼ確実に生き残る。

なぜなら、こっちを選んだ瞬間から、君の能力自分能力だけでなくなるからだ。

君は自分より上の人間能力を、少しずつ自分の中に取り込んでいけるようになる。

これは私が二十年かけて気づいたことだ。

人間が成長するのは、自分一人で勉強しているときではない。

自分より上の人間に、自分の間違いを笑いながら指摘されたときだ。

そしてもう一つ。

性格をよくしろ

これは道徳の話ではない。

君が長く生き延びるための技術の話だ。

性格をよくする」というのは、誰にでも愛想よくすることではない。

人と一緒にいるときに、その人が「君と一緒にいて楽だ」と感じるように自分の振る舞いを設計することだ。

これを十代後半のうちにやっておかないと、後からやり直すのが本当に難しい。

人間性格は、二十代の前半まではまだ柔らかい

二十代の後半から急速に固まる。

三十代に入ると、ほとんど固まる。

四十代になると、もう変わらない。

私は四十代の自分を見て、それを知った。

君は今、二十歳前後だ。

君の性格はまだ柔らかい

固まる前に修正してくれ。

修正方法は難しくない。

ただ、毎日こう言える人間になることだ。

「ごめん」

「教えて」

「ありがとう」

自分が間違っていた」

この四つを軽く、自然に言える人間が長く生き延びる。

この四つを重く、特別なこととして言わなければならない人間は、私のように誰とも何も直せなくなる。

この四つの言葉はみんな、同じことを言っている。

「私は完璧ではない」

「私は、あなたの助けが必要だ」

「私は、変われる」

それを認められる人間が、変われる人間だ。

ここで最後に、一つだけ付け加えたい。

私はこれまで、「人に合わせるな」「集団は誤答を選ぶ」「会議ノイズだ」「調整は知性の敗北だ」と思ってきた。

その認知は、地方進学校の中では半分は事実だった。

けれど社会に出てからは、別の事実があった。

集団はたしかに誤答を選ぶこともある。

けれど、その誤答を修正する力もまた集団の中にある。

一人の人間は、自分の誤答を自分ではなかなか直せない。

人間は、自分の見え方の中で考えるからだ。

自分の見え方の外側にある誤答には、自分一人では気づけない。

から誤答を直すには、自分の見え方の外側を持ってくる必要がある。

それを持ってきてくれるのが他人だ。

正確に言えば、他人と作る関係だ。

この関係若いうちに作っておかないと、君の認知は君一人の中で閉じる。

閉じた認知は、いずれ現実とずれる。

現実とずれた認知は、現実によって罰せられる。

その罰が、私の四十代だった。

君には、その罰を受けてほしくない。

この手紙を、ここで終える。

書きながら何度か、自分のことが嫌になった。

いや、本当のことを言えば、何度か自分のことをまだ正当化したくなった。

「あの会議で、俺は本当に正しかった」

「あの上司が、俺を理解できなかったんだ」

「Kは、俺ほど深くは考えていなかった」

そういう声が、今でも私の中で聞こえる。

たぶん、その声は死ぬまで消えない。

けれど私は、その声をもう信じない。

その声を信じてきた人間の末路が、私だからだ。

私は君に、私と同じになってほしくない。

私はもう、どこにも戻れない。

母も父も、もういない。

KともMとも、もう会わない。

私の若い頃のクラスメイトたちは、たぶんそれぞれの家庭で、それぞれの夕食を食べている。

私には夕食を一緒に食べる相手がいない。

これは自業自得だ。

誰のせいでもない。

けれど君は、まだ間に合う。

君はこれから出会人間に、頭を下げられる。

これから「ごめん」「教えて」「ありがとう」自分が間違っていた」を毎日言える。

これから人と一緒に間違えて、人と一緒に直せる。

それを君のうちに習慣にしてほしい。

二十歳の君の習慣は、四十歳の君の人格になる。

四十歳の君の人格は、君の人生のものになる。

二十歳の君が人に頭を下げることを覚えれば、四十歳の君は誰かに助けられる人間になる。

二十歳の君が自分の間違いを認めることを覚えれば、四十歳の君は間違える前に人に相談できる人間になる。

二十歳の君が雑談大事にすることを覚えれば、四十歳の君には夕食を一緒に食べる相手がいる。

これは綺麗事ではない。

私という見本が、空席のまま証明している技術の話だ。

最後に、もう一度だけ。

正しさは、人に届かなければ現実を変えない。

一人で正解を出せる人間より、人と一緒に間違えて直せる人間のほうが長く生き残る。

集団はたしかに誤答を生む。

けれど、誤答を直す力もまた集団の中にある。

その集団に、君が入っていけるかどうか。

それが君のこれからの三十年を決める。

私は入っていけなかった。

その理由をたくさん書いてきた。

けれど本当の理由は、たぶん一つだ。

私は怖かったのだ。

人と一緒にいて、自分特別ではなくなることが怖かった。

その怖さを、私は「孤独を選ぶ強さ」と自分に言い聞かせていた。

それは強さではなかった。

ただの臆病だった。

君が私と同じ怖さをもし持っているなら、その怖さに名前をつけてやってほしい。

「臆病」と。

名前をつければ、君はその怖さに対処できる。

名前をつけずに、それを「強さ」と呼び続ければ、君は私になる。

長くなった。

これで終わる。

君が今夜、誰かと夕食を食べられますように。

君が明日の授業で、誰かに「教えて」と言えますように。

君が来週、自分より少し上の誰かに頭を下げられますように。

君が来月、自分の間違いを笑って認められますように。

君が来年、誰かと一緒に何かを失敗できますように。

君が十年後、誰かと一緒にその失敗を直せていますように。

君が二十年後、私のように、見知らぬ若者へ誰にも頼まれない手紙を書く人間にならずにすみますように。

これは説教ではなく、

これは祈りだ。

四十七歳の、一人の失敗した人間から祈りだ。

どうか。

私のようには、ならないでくれ。

2026-05-08

anond:20260508065036

一回新卒コースから落ちたら〜

正社員登用とかないからねええええ

契約社員派遣社員で一生苦しむだけええ

ああああああああああいいいいいいいい

みんな苦しむしかないいい

2026-05-01

anond:20260501120205

これって典型的チェリーピッキング2005年までの数字しか出してないのがせこいよな

2005年2010年非正規雇用が123万増えたというならその時の派遣社員の数も併記すべきだろう

派遣社員2005年106万で2010年96万で減ってるけどこれ書いたら説得力なくなるもんな(ミスリードしようとしてるんはお前や)

以下の3ページに雇用形態別の非正規数の推移がある

https://www.mhlw.go.jp/content/001234734.pdf

anond:20260501115210

2003年改正製造業務への派遣解禁と、26業務以外の派遣受入期間の1年から最長3年への延長が行われました。

問題は“ゼロから作ったかどうか”ではなく、派遣常用代替に使いやすくする方向へ制度さらに押し広げたことにあります厚労省の整理でも、2004年3月製造業派遣解禁後、2000年から2005年にかけて「労働者派遣事業所の派遣社員」は73万人増となっています

 

製造業日本基幹産業で、景気変動時の雇用調整の圧力が強い部門です。そこに派遣を本格導入したことで、工場現場雇用を、直接雇用より切りやすい形へ制度的に開いたことが重要なのであって、「全体の人数では非製造業のほうが多い」というのは、影響の質を無視したミスリードです。実際、リーマンショック時には製造業派遣切りが社会問題化し、その脆弱性が露呈しました。

 

制度改革の影響は、単純な頭数だけでは測れません。派遣法改正は、派遣社員そのものの増加だけでなく、企業に対して“正社員以外を使うことは当たり前だ”という制度シグナルを与えました。厚労省労働経済分析でも、2000年から2005年にかけて派遣社員が73万人増え、2005年から2010年にかけても非正規雇用は123万人増と整理されています。つまり派遣非正規化の“唯一の原因”ではないにせよ、非正規化を押し広げた重要制度要因の一つです。

 

これは、火事の出火点が一部屋だから「家全体の延焼原因ではない」と言っているようなものです。非正規化は、パートアルバイト契約嘱託派遣など複数形態が積み重なって進みましたが、派遣規制緩和はその中で、企業が直接雇用責任を薄めながら人を使うことを正当化した象徴政策でした。だから批判され続けているのです。

[]2026年4月増田

記事文字数文字数平均文字数中央値
01201918749892.937
022010224155111.541
031444171281118.640
041499235808157.345
051134145613128.441
061654169896102.738
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2026-04-30

anond:20260430174336

その指示に従うのにふさわしいだけの給料をもらってないんですよ。派遣社員は。

2026-04-24

派遣社員へのパワハラ問題になりIT企業退職することになった」←これ

Not Foundなんスけど……いいんスかこれで

2026-04-22

技術者立場に甘んじたまま経営責任は一切取ることなく圧倒的な実力と高給と発言力と周囲から尊敬を得たいだけだったのに・・・

現状は全くそうはなっていない。

俺の計画は無惨に打ち砕かれてしまった。

幹部候補の道を進んだ連中にすべての責任押し付けながら、「他の会社に移っちゃおっかな~~~」と辞表をチラつかせて好き放題する人生を望んでいたのに全くそうはならなかった。

年齢制限の壁が険しくなっていく中で薄給派遣社員として暮らしていく道を選ぶか、新人教育と尻拭いと責任取りをする代わりに多少はマシな給料正社員になるか選んでいいぞ」そう告げられて俺は首輪を繋がれる道を選んでしまった。

負け犬野良幸福満喫できるのは体が健康若いうちだけだということは嫌というほど知っていた。

かくして技術コミュ力もない老害として見下されながら正社員地位にしがみつく惨めな中高年として生きる時間が残りの人生の半分を占めることになったのだ。

信じられない。

俺がかつて思い描いていた未来とあまりにも遠すぎる。

だが当然だ。

大前提として求められた「圧倒的な何か」を得ることができないまま「若さという可能性」を失ったのだから

今はもうアレほど小馬鹿にしていた名ばかり幹部候補の道を進んだ奴らが座っている椅子の値札だけでそれなりの財を築いていることが羨ましてくてたまらない。

今はまだ公務員に憧れるほど落ちぶれたつもりはないが、自覚が間に合ってないだけでとっくにそういう立場にいるし、10年もすればペーパーテスト親方日の丸に潜り込んだ連中を憎んでやまない立派な非国民となっていることだろう。

俺は俺が嫌いだ。

なんでこんな人生を歩んでいるんだコイツ

2026-04-05

anond:20260405085818

夫婦同姓になった所以みたいな話だな。

嫁は取り換えの利くパーツみたいな扱いだったという歴史を知らんのだろう。

かつては嫁はよそ者から別の姓を名乗らされていて、一生その家の人ではなかった。

嫁の服の家紋結婚のものを使い続けるのが当たり前だったし、所詮よそ者という扱い。

何か問題があったら帰らされるのは当たり前。

まあ、家族メンバーとして認識されてないからね。

日系企業家族風と言われるけれど、確かに会社に例えるなら正社員派遣社員みたいな感じなんだろうな。

派遣社員はどんなにその会社に尽くしても福利厚生は受けられないし、退職金もないわけだけれど、まさにそれが夫婦同姓前の当たり前だったんだろうな。

それはそれでよく考えると、実家に帰らせてもらいます!というのの起源はここなのかとも思った。

派遣社員派遣先の扱いがひどい場合に唯々諾々と従う必要はなくて、派遣元にいったん戻ってほかの派遣されるという道もあったのかなと。

ただ、それは派遣元が太くて生活心配がない場合にできることで、そうじゃないと年を取ってから突然派遣切りにあう可能性も否定できなくて、女性たちは不安定立場に置かれてたんだろうなと思う。

もしエルフ人間会社で共同してたらどうなる?

今更だけど。最近アマプラフリーレンを見てる。

ふと思ったんだけど、「エルフ人間普通に同じ会社で働いてる日本企業」って設定で誰かストーリー作ってくれないかな、って。

たとえば農業インフラ系の会社で、人間エルフが共同しているわけ。企業としては、「サステナブル農業社会反映を実現する」といった理念を掲げているんだけど、人間は「今期の収益」「来月の納期」で動いてて、エルフは「この土地が100年後どうなっているか」で設計している。会社でも役員管理職、平社員レイヤー間でこういう目線の違いはあるあるなんだけど、エルフを登場させることで、現場レベルで同じプロジェクトやってるのに、時間軸が違いすぎて会話が微妙に噛み合わない、というやつ。

人間「この部品20年持てば十分でしょ」

エルフ20年後に交換するのですね。その際の土壌への影響は?」

人間「いや…普通に交換するだけだけど」

エルフ「収量が累積で数%落ちます

人間「数%なら誤差では?」

エルフ「100年で見てもそう言えますか?」

(人間「その頃は俺寿命…」)

みたいな感じかな。

あとエルフからすると、 「人間業務教えても、理解した頃には寿命でいなくなる」 っていうバグみたいな世界になってる。派遣社員仕事教えても期間満了で辞めちゃうしなぁ、に似ているけど、エルフからみた場合人間寿命を迎えちゃう

エルフ人間に教えてもすぐ死ぬから自分でやったほうがいい。時間はたくさんあるし」

人間側は人間側で 「じゃあ教えないのか?」「短い時間でも価値はあるだろ」 っていうロジックで動いてる。

人間寿命を迎えて企業を去った場合エルフはその場では何も感じないんだけど、数十年後にログとか見返して「あの人、ちゃんとこのプロジェクトに関わろうとしてたんだな」って理解する。

まり

人間は短い時間意味圧縮する

エルフは長い時間意味解凍する

みたいな構造になる。

で、この設定の何がいいって、 「サステナブルって誰の時間軸で語るの?」っていう話に自然につながるところ。人間基準だと20年持てば優秀、原因のわからない壊れ方をするなら確実に壊れてリプレースが効く設定にするけれども、エルフ基準だと「壊れる前提で設計している時点で未完成却下」となったりする。

現実でもあるあるネタが出てくるけど、エルフ出すことでフィクションからで押し通して誰かやってくれないものか。

2026-04-01

国際郵便送るのに何番か郵便局は把握してないのに驚いた

冊子とか無いんだ

え、昔はどうしてたの?

ネットで調べたら?」

やけにぶっきらぼうに言う人の名札見たら

派遣社員文字がきらめいていた。

あっ。

2026-03-18

葬式だった

11日に母さんが急に亡くなって

どうにかこうにか本日お葬式が終わった。

話には聞いてて、実際体験して思ったけど

葬式ってのは残された方が区切りをつけるためなんだなと。

少し気が楽になってちょっと食欲とかも出てきた。

棺に入れたいものについて

葬式は昨日とにかく棺に入れてあげたい物を引っ掻き集めて

なんとか好きな物をたくさん入れてあげれたと思う。

好きな、っていうとちょっと違うんだけど

とある事情で買った香水があったので

よくよく考えたら体にかけてあげても良かったんだけど

私はハンカチに吹き掛けて棺に入れてあげた。

そうしたら、親戚の子で母が何かと可愛がってた子が

すごく良い香りからなんていう商品か教えて欲しい、と。

これ、ライブグッズなのよね・・・

母さんととある人のライブにしげしげ行ってて

香水売ってる。どうする?ってなって

どんな感じなのか買ってみたいよね!ってやつでした。

事情説明して買えないんだよねって話をして。

でもまぁ、これは私が香水を棺に入れたの気付いたからだし、

気付いてくれたのはとても嬉しい。そう言ってくれるのならと

まるごと全部あげた。私が持っててもしょうがないので。

遠慮してたけど、せっかくだからと渡した。

母さんもたぶん喜んでると思う。



音楽について

母さんは、スティーブ・マックイーンという俳優さんが大好きだ

誕生日ポスター買ってあげて部屋に貼ったりしてた。

冗談で「死んだ時は葬式大脱走テーマかけてあげるよ」

とか言ってそれに「大脱走はやだ。荒野の七人がいい」

とか冗談言ってた。

本当にやるつもりはあったけどこんなに早いとは。

葬儀屋さんに好きな曲をいくつか伝えて

そのあたりは適当にお願いします。

ただ、出棺の時だけは必ず「荒野の七人」の

メインテーマをかけてください!と念押ししておいた。

式場に着いたら「母さん!」って感じの曲が流れてた。

葬儀屋さん、さすがプロ・・・。ってなった。

ライブで一緒に聴いた曲とか流れて涙が出てきた。

で、出棺の時。ほんとうに絶妙タイミング流れる

荒野の七人のメインテーマ

めちゃくちゃ泣いてしまった。タイミング良っ!

映画、一緒に見ておけばよかったと思ったけど

大脱走最近一緒に見たんだよなぁ。

ちなみに、流れてた曲がポップな感じの曲で

お坊さんが「ん?」ってなったらしいけど

戒名つけてもらう時に色々話してたから納得したって

言ってたのが印象的だった。

お骨について

正直なところ、一番重圧を感じていたのがここだった。

火葬後に骨壷に入れるのは何度かやったことある

でも、その前の、火葬した直後の状態を見るのははじめて。

形がそのまま残るって聞いてて自分が耐えられるのかなと思った。

でも、実際露骨に形がそのまま、って感じではなかった

そういうものなのか。まあ、そりゃそうか。

で、骨壷に入れる時。最後頭蓋骨付近を入れる時。

あっ。母さんのおでこだ。

頭撫でたり、白髪がどうだとか言った時、

頭痛い時に揉んであげたりした時にみた

母さんのおでこだ。

悲しい。悲しくはあるが。母さんだ、ってなった。



これから

葬式終わって少し気が楽になったけど親戚から言われた。

その人は割と若くしてお母さんを亡くしてる人で。

49日終わるとガクッとくるから気をつけろ、と。

今はまだお骨が家にあるからやってあげられることはあるというか

まだ途中みたいなかんじなんだろう。

でも、納骨するともうやってあげられることはない。

そう思ってしまって寂しくなるらしい。

なるほどと。今から気を張るまでは行かずとも

そのあたりで来る可能性があるのを知っておけてよかった

これから考えなきゃいけない現実的なことはたくさんある

葬儀代の支払い。保険請求。口座とかの手続き

最後遺産相続相続税がかかるほどは何も持ってない筈だけど

仕事も休んでしまっている。

派遣社員として働いているのだが、派遣先の人が

家族を最優先に考えてくれて構わないといってくれてて

本当にありがたい。甘えすぎるのはダメだけど。

早めに復帰したいけど、役所に行ったり手続きしたり、

あとは父さんのこれからの色々を考えないといけないか

申し訳ありませんが、少しだけお言葉に甘えさせてもらいます






あーーーーーー、宝くじ1等ウン億円でも当たらないかなーーーーー!!

2026-03-04

非正規使い捨てるのが圧倒的な正義

小学館大炎上事件で思うのは、編集者非正規派遣社員なら助かったのに…という思いだ

そりゃぁ派遣社員小学館編集として犯罪擁護に関わってても炎上するだろうが、今の比ではないだろう。

社員派遣社員指導すべき、という話に収まる。

 

そりゃ末端の社員なんて給料も低く大した責任もないんだから非正規社員にした方が圧倒的にいいね

非正規でも直接雇用したらバイトテロだが、派遣社員仕業なら派遣した会社が悪くなる

現代社会派遣を入れない方がバカだね。

2026-03-02

長期雇用制度一部の人犠牲にしている

収奪的なシステムに近づいている。

円安×インフレ国民は怒っている】日本企業はまず労働者に「分配」しろ|“インフレ課税”はもう始まっている|国民民主党が躍進した理由手取りを増やすのは「政府」ではなく「企業」だ【河野龍太郎

https://youtu.be/1CS6DZBMp2E?si=B5WvQG_z5XceOfcE&t=40

https://anond.hatelabo.jp/20260302110544

すべてが繋がった。

派遣社員

技能実習生

パート

事務日本女性(将来性なし)

低賃金外国人

中小企業の一部の正社員(今後給料が上がっても物価高と社会保険料増加と増税により相殺されるかマイナスになる人)

バブル崩壊のしわ寄せが来るんだ。

anond:20260302113653

その理屈で言うと日本がたどってきた道は間違ってなかったってことやん。

利益を求められるから経営者コストカットするしかなかった。→派遣社員(英米文化採用)、契約社員パートアルバイト比率が増加。正社員採用数を減らしたか

株主短期利益を追求。配当を欲しがるが、日本ではそれがダメだった。

なぜか?

配当を出すと企業は長期の投資をすることができない。

・長期の投資を担うのは正社員(長期投資のための人的資本を積み上げる)→長期雇用制度の良さ

--

バブル崩壊

90年代終わりの銀行危機

コーポレートガバナンス改革株主意向に沿った企業経営日本政府は取り入れた。アメリカ合衆国イギリスで上手くいったことをそのまま取り入れてしまった。

しかし必ずしも日本で上手くいくわけではない。英米と違って日本転職市場整っていない、M&Aの市場もない。

→→アメリカ合衆国場合技術を持っている人を他の会社から高い報酬を払って引き抜いてくる「ヘッドハンティング」や技術を持つ会社を買収する市場がすでに存在した。

日本場合90年代の終わりには転職市場は整っていない。企業買収の市場も整っていない。一から人材育成をして新しい技術を導入していた(日本の長期雇用制度メリット)しか株主人材育成を許さなかった。辛気臭いから受け入れなかった。

企業は新しい技術を中々導入できない。

利益を求められるから経営者はコストカットするしかなかった。→派遣社員(英米文化採用)、契約社員パートアルバイト比率が増加。正社員採用数を減らしたか

30年の賃金停滞、低成長を招いた。加えて円安により外国への設備投資を招いた。外国文化を都合よく取り入れようとしたが上手くいかない状況。

・参考

日本は「25年前の方が豊か」】「600兆円超」の利益剰余金はどこへ消えた?|いつから労働者還元されない国に?|若者が“草食化”したのは給料が増えないから|犠牲になった“非正規雇用”【河野龍太郎

https://youtu.be/QC833cugiUQ?si=WaUekp_hWCO45tjc&t=1416

コーポレートガバナンス改革

https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/mhri/research/pdf/research/r150901management.pdf

2026-02-24

anond:20260224190601

プロパーは何もかもされるから割に合わん

年代派遣社員いるけど、あいつらはやることが決められてて、それ以外の雑務マルチタスクがほぼ無いから気が楽に見える

2026-02-21

anond:20260221134538

別に降りても良いと思うけど、降りてない奴の方が結婚して子供いる率高いよね

俺はしがない派遣社員だけど、派遣先のアホみたいに働いてる大企業正社員は大体が結婚してて子供もいるよ

ってかアホみたいに働いてるってのは俺の感覚であって、当人にとっては普通なんだろうな

俺は労働時間減らして家のことやったり弁当作ったりして丁寧に暮らす方が充実感を感じるほう

そういう意味じゃ俺の親父も今の時代に生まれてたら俺みたいな生き方してたんじゃないかと思う

今よりもっと生き方選択肢がなかったか自分を適合させてただけで

逆に言うと、次世代は素で男のロールをやれる奴ばっかりになるんじゃないだろうか

2026-02-17

anond:20260217120626

んでそれが嫌だから直前に切られるって話もよく聞くよね?

それは契約社員じゃなくて派遣社員?(よくわかってない)

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