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2013-09-20 (Fri) 22:28

コンピュータのきもち/山形 浩生

新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち山形浩生さんの「コンピュータのきもち」を読み終えました。この本、発売された時(2002年頃)に読みましたので、10年以上ぶりに読み返したことになります。

この本は、コンピュータの初心者に、できる限り簡単にコンピュータのことを説明しようと始められました。でも、初心者向けに書こうとしながらも、時々はいる回想がどう考えても昔からパソコンを触っている人でないとわからんでしょ!と突っ込みを入れたくなる内容で、むしろ初心者よりはパソコンの利用経験の長い人に読んで欲しい本になっています。(^^;

10年前の本だけれど、基本的な内容は古くなってないです。さすがにスマホとかタブレット端末のことは出てこないですけど。特に内容的に共感したのは、最終章と番外編でした。

最終章では、コンピュータのもたらした自由と不自由について語られています。ハードもソフトも年ごとに進化して、世の中はどんどん便利になっています。その反面、ハードとソフトに縛られてその枠内でしかものを考えられない人も増えてきています。私自身で考えてみても、パソコンの機能が貧弱だった20年くらい前の方が、少ない資源をどう活用するかを自分なりに考えて、時に思い切ったことをやっていたような気がします。

それから番外編では、著作権のことについて触れています。著作権なんてなくていいという著者の主張には、私も大いに同意します。今著作権を主張している著作物だって、何かの著作物の影響の上に作られたのは間違いないんですから。それよりは有益なものはみんなで共有した方が、よっぽど楽しいです。
しかし、著作権に関する締め付けは、ここ最近より厳しくなっています。昔はDVDを見るときにも権利者云々なんていう無粋なメッセージは表示されませんでしたが、今ではそれを早送りでスキップすることすらできない有様です。お金を出してソフトを買って、どうしてこんなメッセージを鑑賞させられなくてはならないのかと思います。これって、ソフトの購入者を潜在的な犯罪者扱いしているのと同じだと思います。

後半なんだか本の感想からかけ離れてしまいましたが、時を経ても考えさせてくれる本でした。(^^;

最終更新日 : 2022-10-30

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