ドラマ化されるらしい坂木司さんの「青空の卵」を読み始めたのですが、第1話に出てきた登場人物の身勝手な論理と主人公コンビの男同士とは思えない関係が気持ち悪くて挫折してしまいました。
別の作家の本に手を出そうかと思いましたが、先の作品とは全くつながりがなさそうな本があったので、これを読んでみることにしました。それが、今回読み終えた「先生と僕」でした。
伊藤二葉は地方から上京してきた大学生です。そんな彼は、公園で家庭教師をしないかと声をかけられました。二葉に声をかけてきたのは、なんと中学生でした。その中学生・隼人君に言われるままに、二葉は家庭教師を引き受けることになりました。でも勉強をするのは半分だけ。残りの半分は、人が殺される本が読めない極度の恐がりの二葉に、隼人君が人の知らないミステリーを勧めてくれたりする雑談時間です。
そんな風に出会った2人は、いつしか協力して日常のささやかな謎解きをするようになるのでした。臆病者の二葉ですが、記憶力だけは抜群で、それが捜査に役立つことも度々です。
という先生=隼人君と、僕=二葉の2人を主人公にした連作短編集でした。この本には、「先生と僕」「消えた歌声」「逃げ水のいるプール」「額縁の裏」「見えない盗品」の5作が収録されていました。あまり深刻すぎない内容で、さらっと読むことができました。ただ、二葉の言動はどうも男の子らしくないというか、あまりに女性的すぎる気がしました。
作者の坂木司さんは覆面作家で、性別などは公開されていません。でも、この本やこれまでに読んできた坂木さんの本を思い返すと、作者は女性ではないのかなあと思えました。
別の作家の本に手を出そうかと思いましたが、先の作品とは全くつながりがなさそうな本があったので、これを読んでみることにしました。それが、今回読み終えた「先生と僕」でした。
伊藤二葉は地方から上京してきた大学生です。そんな彼は、公園で家庭教師をしないかと声をかけられました。二葉に声をかけてきたのは、なんと中学生でした。その中学生・隼人君に言われるままに、二葉は家庭教師を引き受けることになりました。でも勉強をするのは半分だけ。残りの半分は、人が殺される本が読めない極度の恐がりの二葉に、隼人君が人の知らないミステリーを勧めてくれたりする雑談時間です。
そんな風に出会った2人は、いつしか協力して日常のささやかな謎解きをするようになるのでした。臆病者の二葉ですが、記憶力だけは抜群で、それが捜査に役立つことも度々です。
という先生=隼人君と、僕=二葉の2人を主人公にした連作短編集でした。この本には、「先生と僕」「消えた歌声」「逃げ水のいるプール」「額縁の裏」「見えない盗品」の5作が収録されていました。あまり深刻すぎない内容で、さらっと読むことができました。ただ、二葉の言動はどうも男の子らしくないというか、あまりに女性的すぎる気がしました。
作者の坂木司さんは覆面作家で、性別などは公開されていません。でも、この本やこれまでに読んできた坂木さんの本を思い返すと、作者は女性ではないのかなあと思えました。
最終更新日 : 2022-10-30