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【Jリーグ】鮮烈プロデビュー！！！18才のMF西川潤(セレッソ大阪→リール？)の移籍話について | | |　

■　MF西川潤は復帰戦で決勝アシスト

2019年のU-17W杯でベスト16入りを果たした「02JAPAN」でエースとして大活躍したMF西川潤はリーグ再開の直前に怪我をして全治4週間。開幕から欠場が続いていたがようやく回復して戦列に復帰した。8月5日(水)にヤンマースタジアム長居で行われた浦和戦(H)で途中出場を果たしたが後半37分にドリブルからチャンスを作ると最後は右サイドのFW豊川にラストパス。FW豊川が豪快に決めて先制に成功する。

苦しみながらも1対0で勝利したC大阪は2連勝となった。敗れた浦和は1勝1敗。試合が無かった仙台は0勝1敗1分けとなる。B組はJ2の松本山雅が入っていたが過密日程になることが考慮されて参加は取りやめになった。「3節を終えた時点で松本山雅との対戦がなくなった浦和と仙台に勝ち点「3」が与えられる。」というイレギュラーなルールになっているがC大阪は首位通過に大きく前進する価値ある勝利となった。

ルヴァン杯は2連勝、J1のリーグ戦も5勝1敗2分けで2位。申し分ない結果を出しているがこの日の浦和戦(A)は今シーズンワーストの出来だった。公式戦は10試合目だったが前半はシュートゼロ。ボールが前につながらずに苦労した。苦しまぎれのパスをカットされて浦和に攻め込まれる展開になった。相手のシュート精度が不足していたので何とか0対0のスコアを維持することが出来たが厳しい展開になった。

ルヴァン杯ということもあってメンバーを入れ替えたが開始早々にDF木本が怪我をして交代するアクシデントが発生。休ませたかったDFマテイ・ヨニッチを早い段階で使わざる得なくなった。ボランチはMF藤田直がお休みで新戦力のMFルーカス・ミネイロが起用されたが軽率なミスが多くて明らかな穴になった。ポテンシャルの高いボランチだと思うが今のC大阪のサッカーには合っていないように感じられる。

■　45分間プレーして見せ場は3つ

C大阪はボランチとCBの層が薄いのでDF木本が戦線を離脱してMFルーカス・ミネイロが戦力として計算できないとなると極めて厳しい。勝利の代償は大きかったが最悪の展開の中で勝ち点「3」を獲得できたのはポジティブに考えられる。後半頭からMF西川潤とMF豊川を投入、後半17分にMFルーカス・ミネイロを下げてMF奥埜を投入して、後半24分にはMF柿谷を下げてMF清武を投入したが交代選手が機能した。

選手が交代するたびに自分たちのサッカーが少しずつ出来るようになったがプロデビュー戦となったMF西川潤はポテンシャルの高さをさっそく示した。2019年はJ1とJ3で1試合、ルヴァン杯で2試合に出場しているのでC大阪の選手としては通算5試合目だったが勝負どころで仕事をして勝利に大貢献した。右SHはこれまではずっとMF坂元がスタメンで起用されているがMF西川潤にも多くのチャンスが回って来るだろう。

先制ゴールを奪うまでは劣勢の展開だったのでボールタッチの数は非常に少なかった。45分のプレー時間で見せ場は3回しかなかったがいずれもビッグチャンスだった。1つ目は投入直後の後半2分に右サイドから仕掛けて左足でコース隅にシュートを放った場面。決まっていてもおかしくなシュートだった、2つ目はアシストの場面で、3つ目は終了間際のバー直撃の左足のシュートになる。これも惜しいシュートだった。

新加入のMF坂元が右SHで起用されて大きな存在感を発揮しているので定位置確保はかなり難しいとは思うがフォワード陣は怪我人も多くて分かりやすい結果を出せている選手は1人もいない。MF西川潤は2トップの一角でプレーすることもできるのでMF坂元と併用でフォワードで起用されるケースも出てくるだろう。180センチとサイズがありながらゴールに直結するキラーパスが出せる点は大きな武器と言える。

■　リールへの移籍話が浮上

MF西川潤に対しては欧州の多くのクラブが注目しているが8月4日(火)に「フランスのリールが着目している。」、「移籍金は約250万ユーロ(約3億1200万円)あたりで議論されている。」、「間もなく合意に達する可能性がある。」とスポーツ紙が報じた。ただ、過去に何度となく「まずはC大阪でレギュラーを取りたい。」とコメントしていることを考えると今夏に日本を離れてフランスに渡る可能性は低いと言える。

フランス国内は一時と比べると相当に落ち着いていると思うが新型コロナの被害は相当に大きかった。日本の約半分の人口であるにもかかわらず、現時点で3万人もの死者が出ている。単純に死亡者数で比較しても日本の約30倍の死者が出ており、人口比で考えると60倍ほどの死者が出ている。被害の大きさは桁違いであることを考えるとこのタイミングでフランスに渡るのはとんでもなくリスキーな話である。

FW西村拓(仙台)やFW前田大(横浜FM)はコロナの影響もあって日本への復帰を決断したが今夏は「欧州のクラブからオファーがあったにもかかわらず、日本に残る決断をする選手」や「欧州を離れて日本に戻る決断をする選手」は何人も出てくる可能性は高い。こういう中でロシア行きを決断したMF橋本拳(FC東京)は大胆な決断をしたと思うが正式なオファーが届いたときは相当に悩んだだろうと推測できる。

「欧州に行くならば早ければ早い方がいい。」という人もいるがそう単純な話ではない。同学年のFW久保建はスペイン1年目であれだけの活躍を見せているが彼は特殊である。早くにスペインに渡って生活をしていた経験があるのでずっと日本で過ごしてきたほとんど全ての日本人とは違う。個人的な考えを述べるとMF西川潤に限らず、「J1でベストイレブン級の活躍を見せてから欧州に渡るのがベスト」と言える。