■ 「1年でのJ2降格」が決まった。クラブ史上2度目のJ1昇格を果たした松本山雅だったが33節のG大阪戦(A)で敗れて17位以下が確定。「J1残留」はならなかった。最終節がホームの湘南戦(H)なので「最終節(=34節)までJ1残留の可能性を残すことが出来たら面白くなった。」と思うが未勝利が続いていた湘南がホームで広島に勝利したことでその差が「5」まで広がった。磐田にも抜かれて18位に転落したが31節から3連敗を喫したのは痛すぎた。
33試合で6勝15敗12分けなので勝ち点「30」を獲得している。前回、J1だった2015年は7勝20敗7分けで勝ち点「28」。前回の勝ち点は上回っており、2018年のJ1で最下位に終わった長崎の勝ち点「30」にも並んだ。33試合で39失点というのは評価できるが33試合で20得点のみ。得点力不足が足を引っ張る形になった。2005年以降では16得点の徳島(2014年)、19得点の横浜FC(2007年)に次ぐ得点の少なさになる。
昨オフの補強は若手中心だった。MF塚川、MF杉本太、MF米原などを獲得。MF町田やDF服部康なども獲得したので「J2で活躍していた選手 or ノビシロのありそうなJ2所属の選手が補強の中心になった。」と言える。目先の勝利や目先の勝ち点にこだわり過ぎることなく、J1所属のチームというブランド力を生かして「J1でプレーしたい。」と考えている有望な選手をたくさん獲得できたので補強の方針は悪くなかった。
期待を一身に集めたのはFWレアンドロ・ペレイラだった。190センチの大型ストライカーで年俸は5,500万円とも1億円とも言われている。補強費の多くを彼の獲得に費やしたので「1点集中型の補強」とも言えたが12試合で2ゴールのみ。味方のサポートが少なかったので気の毒な面はあったが期待に応える働きはできなかった。夏に放出対象になった。代わって加入したFW阪野も12試合で1ゴールのみと低調だった。