蜂飼いのジョウンに助けられたエリンは、ジョウンのところで暮らすことになったのでした。
蜂飼いをしているジョウンの家には、今までエリンが見たことのない珍しい物がたくさん置かれていました。蜂飼いの仕事を説明しながら、ジョウンはそれらをエリンに見せてまわるのでした。エリンはあまりに好奇心が旺盛すぎて、蜂が時には危険だということさえ忘れてしまいそうになります。
そんな時、エリンは巣箱の蜂たちの動きがおかしいことに気がつきました。蜂たちの一部が、巣から外に出ているのです。ジョウンにそのことを話すと、ジョウンはそれを黙って見守っているように言いました。すると、エリンの目の前で蜂たちの一部が女王蜂と共に巣から旅立って、新しい住み家を探し始めました。
それは分蜂という行動でした。1つの巣に複数の女王蜂ができると、母親の女王蜂が働き蜂を連れて新しい巣を求めて旅立つのでした。そんな蜂たちに新しい住み家を与えるために、ジョウンは物置から新しい巣箱を持ってきました。そこで噴霧器を見たエリンは、闘蛇の世話に噴霧器が使われていたことを思い出して、お母さんのことを思い出してしまうのでした。
ジョウンは噴霧器を使って、巣箱に花の匂いをつけました。なぜそんなことをすると思うかとジョウンに尋ねられたエリンは、ルルを育てた時の経験から、それが蜂にとって安心できる場所だと教えるためだと気がつくのでした。そんなエリンの鋭さに、ジョウンは驚かされるのでした。
さらにジョウンは、詳しい蜂の生態についてエリンに教えます。女王蜂が連れている働き蜂は、全て女王蜂の子供のメスの蜂なのだそうです。元々は働き蜂も女王蜂も同じ幼虫です。しかし、女王蜂以外の働き蜂は卵を産みません。それは女王蜂になる幼虫だけが、特別な餌を食べて育つからなのだそうです。
傷つき高熱を出していたエリンを救ったのは、そんな女王蜂の幼虫だけが食べる特別な餌でした。そのおかげで、エリンは元気を取り戻すことができたのでした。しかし、それは小粒銀1枚ほどもする高額なものでした。それを聞いたエリンは、自分がどれだけジョウンに世話になったかを知って愕然とするのでした。
お母さんを亡くし、アケ村に帰ることもできないエリンには、これから生きてゆくすべがありません。もちろん、お金もありません。エリンは家事でも何でもするから、ここに置いて欲しいとジョウンにお願いするのでした。そんなエリンの願いを聞いて、ジョウンはエリンに家事をしてもらうことにするのでした。2人が共に生きてゆくことになり、エリンは初めて自分の名前を名乗りました。
この先、エリンとジョウンにどんな運命が待っているのでしょうか!?
今回はエリンが楽しくジョウンの生活を見聞きするだけのお話かと思いきや、折々に思い出すお母さんの面影にほろりとさせられました。それだけでもいいお話でしたが、さらに驚きだったのはジョウンに救われたエリンが、お金を持ってないという現実と向かい合ったことです。
たいていの作品では、遭難した主人公たちは助けられて当然のように描かれます。しかし、助ける方にだって生活があることをきちんと描いたことに驚かされました。そして、エリン自身がそれをきちんと理解していることにも驚かされました。私の知る限り、助けられた主人公が自分を助けるためにかかったお金を支払おうとしたのは、この作品が初めてです!
ファンタジックな作品ですが、作品世界によい意味でのリアリティが存在することで、この先もこの作品を見続けることが、ますます楽しみになりました。(^^)
蜂飼いをしているジョウンの家には、今までエリンが見たことのない珍しい物がたくさん置かれていました。蜂飼いの仕事を説明しながら、ジョウンはそれらをエリンに見せてまわるのでした。エリンはあまりに好奇心が旺盛すぎて、蜂が時には危険だということさえ忘れてしまいそうになります。
そんな時、エリンは巣箱の蜂たちの動きがおかしいことに気がつきました。蜂たちの一部が、巣から外に出ているのです。ジョウンにそのことを話すと、ジョウンはそれを黙って見守っているように言いました。すると、エリンの目の前で蜂たちの一部が女王蜂と共に巣から旅立って、新しい住み家を探し始めました。
それは分蜂という行動でした。1つの巣に複数の女王蜂ができると、母親の女王蜂が働き蜂を連れて新しい巣を求めて旅立つのでした。そんな蜂たちに新しい住み家を与えるために、ジョウンは物置から新しい巣箱を持ってきました。そこで噴霧器を見たエリンは、闘蛇の世話に噴霧器が使われていたことを思い出して、お母さんのことを思い出してしまうのでした。
ジョウンは噴霧器を使って、巣箱に花の匂いをつけました。なぜそんなことをすると思うかとジョウンに尋ねられたエリンは、ルルを育てた時の経験から、それが蜂にとって安心できる場所だと教えるためだと気がつくのでした。そんなエリンの鋭さに、ジョウンは驚かされるのでした。
さらにジョウンは、詳しい蜂の生態についてエリンに教えます。女王蜂が連れている働き蜂は、全て女王蜂の子供のメスの蜂なのだそうです。元々は働き蜂も女王蜂も同じ幼虫です。しかし、女王蜂以外の働き蜂は卵を産みません。それは女王蜂になる幼虫だけが、特別な餌を食べて育つからなのだそうです。
傷つき高熱を出していたエリンを救ったのは、そんな女王蜂の幼虫だけが食べる特別な餌でした。そのおかげで、エリンは元気を取り戻すことができたのでした。しかし、それは小粒銀1枚ほどもする高額なものでした。それを聞いたエリンは、自分がどれだけジョウンに世話になったかを知って愕然とするのでした。
お母さんを亡くし、アケ村に帰ることもできないエリンには、これから生きてゆくすべがありません。もちろん、お金もありません。エリンは家事でも何でもするから、ここに置いて欲しいとジョウンにお願いするのでした。そんなエリンの願いを聞いて、ジョウンはエリンに家事をしてもらうことにするのでした。2人が共に生きてゆくことになり、エリンは初めて自分の名前を名乗りました。
この先、エリンとジョウンにどんな運命が待っているのでしょうか!?
今回はエリンが楽しくジョウンの生活を見聞きするだけのお話かと思いきや、折々に思い出すお母さんの面影にほろりとさせられました。それだけでもいいお話でしたが、さらに驚きだったのはジョウンに救われたエリンが、お金を持ってないという現実と向かい合ったことです。
たいていの作品では、遭難した主人公たちは助けられて当然のように描かれます。しかし、助ける方にだって生活があることをきちんと描いたことに驚かされました。そして、エリン自身がそれをきちんと理解していることにも驚かされました。私の知る限り、助けられた主人公が自分を助けるためにかかったお金を支払おうとしたのは、この作品が初めてです!
ファンタジックな作品ですが、作品世界によい意味でのリアリティが存在することで、この先もこの作品を見続けることが、ますます楽しみになりました。(^^)
最終更新日 : 2022-10-30
* by 横溝ルパン
こんにちは。いつもお世話になります。
ジョウンがエリンに食べさせたのって、いわゆるローヤルゼリーだったんですね。確かに、それならとても高価な物ですよね。
エリンのために、惜しげもなくそれを使い、それを黙っているつもりだったジョウンは、本当に優しい人ですね。
それから、お母さんへの悲しみを前回だけで絶ちきってしまうのではなく、今回にも引き継いだのはよかったですね。
大切な人を亡くした悲しみが、そんなに簡単に消えるはずがないですよね。
それから、助けられた主人公がお金を払おうとするというのは、家なき子でもうあったんですね。私は見てなかったので、気がつきませんでした。(^^;
最後に、現在の警察は刃物の取り締まりに異常に神経質になっているみたいですね。
私もちょっとした道具として使うために、万能ナイフを持ち歩いていたことがありますが(冒険野郎マクガイバーの影響もありますが^^;)、仕事で使うこんな道具までヒステリックに取り締まろうとするのは困りものですね。
ジョウンがエリンに食べさせたのって、いわゆるローヤルゼリーだったんですね。確かに、それならとても高価な物ですよね。
エリンのために、惜しげもなくそれを使い、それを黙っているつもりだったジョウンは、本当に優しい人ですね。
それから、お母さんへの悲しみを前回だけで絶ちきってしまうのではなく、今回にも引き継いだのはよかったですね。
大切な人を亡くした悲しみが、そんなに簡単に消えるはずがないですよね。
それから、助けられた主人公がお金を払おうとするというのは、家なき子でもうあったんですね。私は見てなかったので、気がつきませんでした。(^^;
最後に、現在の警察は刃物の取り締まりに異常に神経質になっているみたいですね。
私もちょっとした道具として使うために、万能ナイフを持ち歩いていたことがありますが(冒険野郎マクガイバーの影響もありますが^^;)、仕事で使うこんな道具までヒステリックに取り締まろうとするのは困りものですね。
>傷つき高熱を出していたエリンを救ったのは、そんな女王蜂の幼虫だけが食べる特別な餌でした。
いわゆる「ローヤルゼリー」というものですよね。
ジョウンにとっても大切なものを、自分のために…とエリンが思うきっかけになりました。(ジョウンはエリンが気にすると思って、このことを言わないつもりだったんですね。本当にやさしい人です。)
>今回はエリンが楽しくジョウンの生活を見聞きするだけのお話かと思いきや、折々に思い出すお母さんの面影にほろりとさせられました
前回、
>エリンはとにかく生きていこう、と心に決めましたが、本当にこういう状況だったら少ししてから、またどうしようもなく寂しくなってくるような気がします。
と書きましたが、前回でお母さんの話を終わりにしてしまうのではなく、本当にエリンの心の動きをじっくりと描いていて、とてもすばらしいと思います。
>私の知る限り、助けられた主人公が自分を助けるためにかかったお金を支払おうとしたのは、この作品が初めてです!
「家なき子」でアキャン一家に助けられたレミもそのことを気にしていたような気がしますが、確かに珍しいです。
PS:もっと早くコメントやイラストを描きたかったのですが、偶然こんな記事
http://guym.net/modules/pukiwiki/1878.html
を見て関連したニュースを見ているうちに時間がたってしまいまして…。
技術者の人が仕事で使っているツールを勝手に危険だと判断して取り上げ、まるで犯罪者のように扱うとは…。社会正義を守るはずの警察がまともな人の邪魔をするようでは本末転倒です。これじゃレ・ミゼラブルのジャベールのほうがちゃんと仕事しているだけマシですよ…。