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ロシアによるルガンスクとドネスクの独立承認前のウクライナ軍によるドンバス住宅地に対する集中砲火について

ロシアによるルガンスクとドネスクの独立承認前のウクライナ軍によるドンバス住宅地に対する集中砲火について

<記事原文>
Intensive Shelling of Donbass Residential Areas by Ukrainian Armed Forces Prior to Russia’s Recognition Lugansk and Donesk as Independent States

サウス・フロント(South Front)著

グローバルリサーチ、2022年2月22日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年2月25日


 ウクライナ軍がホルリフカ居住区で住宅への集中砲火を開始。2月21日中、中庭に砲弾が命中。爆風で窓が吹き飛んだ。住民は家が倒壊した場合に備えて避難していた。

 地元情報筋によると、ドネツク市の住宅に砲弾が命中した。

 瓦礫の中から女性が出られなかった。緊急事態省の専門家によると、ガスパイプラインが損傷したことが確認された。ドネツク市郊外の民間企業35軒がガスの供給を受けられない状態になった。

 以下の映像は、住民の方が撮影されたものだ。プロによるものではない。
 

 またルハンスクでは、JCCC(共同統制調整委員会)のルハンスク代表事務所付近で車が爆発した。代表のミハイル・フィリポネンコ(Mikhail Filiponenko)の車が破損した。代表自身は生きている。運転手の容態については、現時点では情報がない。

Video: Moscow’s Recognition of Lugansk and Donesk People’s Republics. Russia “Provides Peace Keeping Forces”



 LNR(ルガンスク人民共和国)の住民は全員シェルターに避難している。ルガンスク市は閑散としている。ドネツクへの爆弾攻撃の報告は、警報システムを通じて街の通りで聞くことができた。

 ロシアによるLPR(ルガンスク人民共和国)とDPR(ドネツク人民共和国)の承認のニュースの直後、南部戦線の情勢悪化の情報が入った。人民民兵軍は、DPRのゴルロフカ(Horlivka)付近でAFU(Armed Forces of Ukraine)部隊と戦闘を行っていた。最近徴兵されたDPRの市民に死傷者が出ている。

 

 しかし、2022年2月21日夜(モスクワ時間)にロシアが「ロシア連邦とドネツク人民共和国の間の友好、協力及び相互援助に関する」国際条約を締結してから状況は変わり始め、ルガンスク人民共和国とも同様の条約が同時に締結された。

 条約には以下のような条項がある。

§ 共同防衛

§  国境線の共同保護

§  互いの領土で軍事インフラと軍事基地を使用する権利。

§  締約国の政府機関が発行する文書の承認。

 これらの条約に署名した直後、ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍にDPRとLPRの平和維持機能を提供するよう指示する法令に署名した。 

 現在、ロシア軍第8野戦軍の部隊が、ルガンスク人民共和国の領土に入り始めている。


 こうした動きの中で、ウクライナのゼレンスキー大統領がウクライナ国家安全保障・防衛評議会の会合後、いかなる決定も下そうとしなかったため、共和国領内の住宅へのウクライナ軍の砲撃活動は減り始め、事実上停止した。

 予定されていた彼の国民に対する大げさな演説も、今日は行われなかった。

 
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