僕の住むルクセンブルクでの光景。これは昨日か一昨日からバス停の囲いの壁に貼られた広告。ミネラルウオーターのヴィッテルの広告だ。今年も公式ミネラルウオーターの提供者としてツールドフランスに協賛してると思った。
だからある意味ツールドフランス絡みの広告だ。ひょっとするとフランスでも見るかもしれない。

さて、良くご覧ください。自転車好きならいろいろと突っ込む点があります。拡大写真じゃないと詳細がみれないので、僭越ですが僕が指摘します。
まず、レトロと最新テクノロジーのミックス。奥の報道カメラバイクの乗員がレトロのカスク(ヘルメット)だが、その他はモダン。これは味を出すための演出。
詳細を見ると、
苦しそうな顔をして歯を食いしばって山を登ってる雰囲気だが、実は前を走る選手のギアは前が53?位のアウターだし、車輪側もアウターである。最大に重いギアにしたままこんな山岳を登りきるのか?つまり、写真は水平なスタジオで自転車を固定して撮影されたものと推測できる。勾配と路面への影の投射はフォトショップ職人の腕だと思う。
まあ、そんな突っ込みはどうでも良い。
重要なのは、一番下の広告文章。「この水の中には何かがある」である。つまりヴィッテルを飲みながら自転車を漕ぐ報道バイクの運転者は涼しい顔をして選手達の二倍位の出力を出しているのである。幸い、前輪部に装着されている摩擦式のダイナモはオフ状態である。
つまり、ヴィッテルの中にはEPOなり、アンフェタミンなり、CERAなり、ものすごいドーピング物質が含まれていそうなのである。
そういう意味なのか。それとも単なるギャグとして受け取って欲しいのか。それとも水(口から入れるようなドーピング物質を疑うのはもう時代遅れで)はあくまでも水で、本当に疑わしいのは報道バイクのシートチューブに隠されているモーターなのか。そういう啓蒙の広告メッセージなのか。
うーん、ツールドフランスの協賛会社にしてはじつにキワドイ広告だ。
現在出発準備中。今夜は朝まで寝ないで準備することになりそうです。しんどい。
テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ
- 2010/06/30(水) 22:52:56|
- Tour de France
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