ツールドフランス追いかけ観戦みたいな長期遠征旅行をする際には、電気が必要になる。デジタルカメラのバッテリー充電、ノートブックパソコン、衛星放送受信機、液晶ミニテレビ、車のバッテリーがあがるという不慮の事態に対応がその用途のメイン。
通常宿泊はキャンプ場を使う。そこでは、洗面所があり、電気コンセントが備えてある。
ただし、場所によっては、電気シェーバー程度の電気以上を使わせないようにコンセントに細工がしてあるようだ。ノートパソコンのアダプターが機能しない場合が多かった。また、機能しても、狭い個室洗面所(或はトイレ個室)で深夜ノートブックを使うのは快適ではない。夜間遅くに、キャンプ場で発電機を使うのもご法度だが、昼の間に充電しておけば、夜間にバッテリー駆動でしばらく使うことができる。
ツールの期間中には様々な人々を見る。既に架装してある車両は、
1. 大型のキャンピングカー、つまり、トラックシャーシに架装した一体型の車
2. トレーラー(キャラバン)式、つまり、乗用車の後ろにカップリング(牽引の)が出てて、それで引かれるタイプ
3. 1ボックスタイプのバン、ワゴンに簡易ベット、キッチンを架装したもの
の3タイプ。
大きくて、高価な車両は、車のエンジンの他に、発電機を積んでる場合もある。
その他、僕の様に、一般乗用車で追いかける連中も多い。その他、架装はしてないが、比較的大型で、後部に寝れる場所が確保できる1ボックスバン、ワゴンも多い。自転車レース追いかけをする人々は自転車を積んでることが多い。
キャンピングカーで旅行する連中はキャンプ場では電気を引く。キャンプ場では電気を供給してて、料金を払うと電気が引ける。キャンピングカーの連中は、全員電気をもらう。電気がないと機能しないからだ。
キャンプ場以外での宿泊もある。キャンピングカーの観戦者は、どこでも宿泊できる。フランスの郊外はとにかく、場所に余裕がある。日本とは違う。水を積んでるので、シャワー、トイレもある。しかし、定期的にトイレ、シャワーの排水を処理しなくてはならない。これをするために、キャンプ場等を利用する。公共の駐車場に廃水処理設備がある場合もある。
峠での観戦では、大多数の観戦客は沿道に駐車して宿泊することになる。タイムトライアルのステージでも沿道宿泊観戦客が多い。そこで見る光景は、次のようなものだ。
峠では店舗がほとんどない。峠の茶屋(に相当する)はある。カフェ、小さなホテルを兼ねた施設。そこではお土産も売ってる。大きな峠では前日から交通規制されるので、買出しするために峠を下って街へ行くこともできない。いや正確には「行けるが、帰って来れない」。食料はもちろん、事前に買っておくのだが、それでは足りないものがある。
それは、新鮮なパン。フランス人(パリのフランス人)というと、日本人が思いつくのが(ステレオタイプと呼ばれるが)、ベレー帽を被り、鼻ひげで、小脇にバゲット(所謂フランスパン)をはさんでるイメージ。実際に、ドイツで売ってる「フランス風サラミ」とかのパッケージにその絵があるから、これは国際的に確立したステレオタイプだ。フランス人と云えば、バゲットだ。でも朝食用に実際に人気なのはクロワッサンだったけど。
フランス人(に限らず、欧州人の多く)は毎朝新鮮なパンを食べる必要があるのだ。朝、フランスの街、村でもバゲットを抱えて歩く人を本当に見る。
で、峠では、パン売りが(主催者、交通規制、警備団体からの了解の下)峠の下から、パンを持って上がってくる。最終的には峠の茶屋に届けるのだと思う。その車両は途中で待ち構えてる沿道の客にも販売する。僕も利用した。写真を撮らなかったのが残念だが、のどかな風景だ。
そのパンを仕入れ、周りの観戦客はコーヒーをいれて朝食となる。このコーヒーメーカーを使うためには、電気が必要。大型キャンピングカーはバッテリー駆動でも大丈夫。他の連中は発電機が必要。発電機とコーヒーメーカーは峠での相性ベストなカップル。
ラスムーセンが勝ったピレネーの峠(Col d'Abisque)では、バスク系のファンが溢れた。彼等は、発電機を持ってきてた。家庭用の小型冷蔵庫を発電機で駆動しビールを冷やす。そして、音楽を流して、テレビ観て、夜までパーティー。Col d'Abisqueでは発電機を大量に見た。ここで初めてホンダの低騒音小型発電機に遭遇したのだ。
KIPOR製のデジタルインバーター1KWタイプを買おうかな。ホンダの同機種EX10iの半額以下だし。迷う。ホンダさん発電機安くして。
KIPORの日本での情報を得ようと思って検索したら、YouTubeでのビデオが出て来た。ご丁寧に騒音レベルをビデオに撮ってアップロードしてる人達が居る。うーん、深い。
テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行
- 2008/03/17(月) 13:40:21|
- Camping in Europe
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