■ それぞれの争いは今シーズンも熾烈J2は29節が終了した。依然として3強(横浜FC・新潟・仙台)が昇格争いの中心になっているが長崎・岡山・熊本なども好調。一時と比べると3強との差が縮まっている。6位の熊本が勝ち点「44」を獲得しているが16位の金沢まで「9差」。17位の山口ならびに18位の秋田も熊本との差が「12」なので逆転不可能な勝ち点差ではない。大分・山形・千葉・東京V・千葉などJ1経験を持ったクラブもノーチャンスではない。
興味深いのは各クラブの最近5試合の成績である。4勝以上しているチームはゼロ。3勝しているチームも熊本のみとなる。首位の横浜FCは2勝1敗2分け、2位の新潟は2勝2敗1分け、3位の仙台は2勝1敗2分けとなる。長崎・岡山・徳島・FC琉球は負けなしとなるが長崎・岡山・FC琉球は2勝3分け、徳島は1勝4分けとなる。未勝利のチームも山口と大宮の2チームのみ。山口は0勝3敗2分け、大宮は0勝2敗3分けとなる。
昇格争い・プレーオフ争い・残留争いはいずれも熾烈を極めるが「何の争いにも参加していない。」というチームはゼロ。全チームが明確な目標を持って戦っている。目の離せない展開になっているがこういう状況なのでJ2の多くのクラブは夏の移籍市場で積極的な動きを見せた。今夏にJ1のクラブが獲得した新戦力の合計は33人になるがJ2のクラブが獲得した新戦力の合計は32人。J1と比べてもほとんど変わらない。