■ J2の第26節 J2の第26節。7勝9敗9分けで勝ち点「30」のヴァンフォーレ甲府はホームのJIT・リサイクルインク・スタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦した。秋田は7勝11敗7分けで勝ち点「28」。甲府は16位、秋田は17位に位置する。21位の大宮は勝ち点「22」なので両チームとも降格ゾーンが気になるポジションに位置する。甲府は3連敗中と苦しんでおり、秋田は9試合勝ちなし中。どちらも苦しいシーズンになっている。
ホームの甲府は「3-4-2-1」。GK河田。DF浦上、山本英、野澤陸。MF松本凪、山田陸、荒木翔、須貝、宮崎純、長谷川元希。FWウィリアン・リラ。42歳になった大ベテランのDF山本英が3バックの中央でスタメン出場。3月29日に行われた7節の秋田戦(A)以来となる。24試合で6ゴールのMF長谷川元希がチーム内得点王になる。FWウィリアン・リラは24試合で5ゴール、MF宮崎純は20試合で1ゴールを挙げている。
対するアウェイの秋田は「4-2-2-2」。GK田中雄。DF藤山、千田、小柳、輪笠。MF井上直、江口、小暮、茂。FW齋藤恵、吉田伊。ここ最近はフォワード登録のMF井上直がボランチで起用されている。6節からずっとスタメンフル出場中だったCBのDF池田樹はベンチスタート。古巣対決となるDF小柳がスタメンで起用された。得点力不足に苦しんでいる秋田は25試合で3ゴールのFW吉田伊がチーム内得点王になる。
■ 3連敗でストップしたヴァンフォーレ甲府 試合は序盤から秋田ペースになった。厚みのある攻撃を見せて主導権を握った。劣勢の展開になった甲府だったが前半32分に高い位置で攻撃に絡んだボランチのMF山田陸のクロスからファーサイドのMF長谷川元希が合わせて甲府が先制に成功する。MF長谷川元希は今シーズン7ゴール目となった。前半36分にはスローインからFWウィリアン・リラに決定機が訪れたがGK田中雄がファインセーブで防いだ。
1対0で迎えた後半11分に甲府が右サイドでFKを獲得するとMF松本凪の蹴ったボールをCBのDF野澤陸が合わせて大きな追加点を奪った。DF野澤陸はJリーグ初ゴールとなった。ギャップが生まれていたスペースにうまく入り込んで後ろに下がりながらヘディングで合わせた。さらに後半17分にはボランチの位置から飛び出したMF松本凪が左足で決めて3点目を奪った。MF松本凪の1ゴール1アシストの大活躍だった。
3点を追う秋田は後半35分に途中出場したMF稲葉のクロスから同じく途中出場したFW武が頭で合わせて1点を返したが焼け石に水だった。3対1で勝利した甲府は連敗を「3」で止めた。アウェイで敗れた秋田は10試合勝ちなしとなった。前半の立ち上がりから攻め込みながら先制ゴールを奪えなかったのが痛かった。21位の大宮との差は「5」。完全に残留争いに巻き込まれた。初のJ3降格の危機を迎えている。
■ MF松本凪生が1ゴール1アシストの活躍! 3連敗を喫して残留争いに巻き込まれつつあった甲府にとっては大きな勝ち点「3」となった。21位の大宮との差は「10」となったが6位の町田との差は「6」のみ。プレーオフ争いに絡んでいる。3連敗してもそこまでプレーオフ圏のチームとの差が広がらなかったのはラッキーだった。直近の11試合の成績が1勝4敗6分けだったこともあって重苦しい空気が漂っていたが前半32分のMF長谷川元希のゴールで空気は一変した。
1ゴール1アシストのMF松本凪は19節以来のスタメンのチャンスを生かした。開幕当初はずっとスタメンだったが9節以降はベンチあるいはベンチ外がほとんど。出番は激減したがこの日の1ゴール1アシストを加えると16試合で3ゴール4アシスト。744分のプレー時間でこれだけたくさんのゴールに絡んでいる点は評価できる。監督からの指示だったと思うがこの日は積極的に前に出て行ってチャンスに絡んだ。
「ボール奪取力の高さ」と「右足のキックの精度の高さ」が特徴になる。動き回るタイプのボランチではないが「広範囲に動くこと」が今の甲府では求められているのだろう。出番が減っていたのはそのあたりの部分が物足りなかったと想像できるがベンチあるいはスタンドから試合を観て改善ポイントを自分で理解してプレーで表現することが出来たのであればベンチ or ベンチ外の経験がプラスに作用したと言える。
■ 秋田は泥沼の10試合勝ちなし・・・。 敗れた秋田は泥沼の10試合勝ちなしとなった。最後に勝利したのは5月16日(日)に行われた16節の千葉戦(A)なのでかなり昔の話になる。約2か月ほど勝利から遠ざかっているので残留争いに巻き込まれるのも当然である。圧倒的に攻め込んだ序盤にゴールを奪えなかったのは痛かったがロングボール主体でボールを保持するサッカーではない秋田がこれだけ主導権を握って試合を進めるのは珍しかった。
甲府のエンジンがかかっていない中でワンチャンスを生かされて流れはガラッと変わったがゴールライン付近からあの位置に浮き球のクロスを入れられると対応するのは難しい。こぼれ球がMF山田陸のところに渡ったのは秋田にとってはアンラッキーだった。3失点目も最初はMF松本凪もパスを選択した。ヒール気味のパスはうまく当たらなかったが同じように不運な形でMF松本凪のところにボールがこぼれた。
先制した後の甲府はそれまでの重苦しい空気が嘘のようなアグレッシブなサッカーを見せたが後半の早い段階で2点目を奪われたのも悔やまれる。右サイドのFKだったが左利きのMF荒木翔ではなくて右利きのMF松本凪がキッカーを務めた。これは秋田にとっては予想外だった。ゴール方向に飛んでくるボールではなくてゴールから逃げていくボールになったが他の選手とは逆の動きをしたDF野澤陸がフリーになった。
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