■ J1の第17節J1の第17節。6月の日本代表の4連戦が終了してJ1がいよいよ再開となったが早くも折り返し地点を迎えた。今節が終了すると全日程のちょうど半分を経過したことになるが2勝7敗7分けで16位と入替戦圏内の清水エスパルスはホームのIAIスタジアム日本平でアビスパ福岡と対戦した。福岡は4勝5敗7分けで12位。低迷する清水は中断期間中に監督交代を実施して新たにブラジル人のゼ・リカルド監督が就任した。
ホームの清水は「4-1-2-3」。GK権田。DF片山瑛、立田、鈴木義、山原。MF宮本航、白崎、神谷優。FW西澤健、FWチアゴ・サンタナ、後藤優。U-23アジア選手権に出場しているFW鈴木唯とMF松岡大は欠場。同大会の準々決勝で日本に敗れたU-23韓国代表のFWオ・セフンは間に合ってベンチ入りとなった。「4-2-2-2」を採用するケースが多かったがMF宮本航をアンカーに置く「4-1-2-3」を採用した。
対するアウェイの福岡は「4-2-2-2」。GK村上。DF前嶋、奈良、ドウグラス・グローリ、志知。MF中村駿、前寛之、ジョルディ・クルークス、北島祐。FW山岸祐、フアンマ・デルガド。ユース出身で高卒4年目のMF北島祐が今シーズン4度目のスタメンとなった。MF田中達、MF金森、FWルキアンなどはベンチスタートになった。16試合で11得点というのはJ1最少、10失点というのもJ1最少。ロースコアの試合が多い。
■ 清水はようやくのホーム初勝利!試合は前半7分にDF鈴木義のヘディングから清水がカウンターのチャンスを作った。中でボールを受けたFWチアゴ・サンタナがしっかりと起点になって左サイドに流れたMF神谷優がスペースでボールを受ける。MF神谷優は左足でグラウンダーのクロスを入れると中に入ってきたFW西澤健が利き足ではない左足で合わせて清水が先制に成功する。FW西澤健は今シーズン2度目のスタメンでいきなり結果を残した。
さらに前半41分にはDF立田がドリブルで持ち上がってから右サイドに流れたFW神谷優に絶妙なタイミングでスルーパスを出すとFW神谷優からボールを受けたFW西澤健が右足でクロス。FWチアゴ・サンタナがやや距離のある所から放ったヘディングシュートが決まって大きな追加点を奪った。前半は2対0と清水がリードして折り返した。後半開始から福岡はDF宮大樹とFWルキアンを投入。テコ入れを図った。
2点を追う福岡は後半35分にFWルキアンが中央で粘ってつないだボールからFW山岸祐がコース隅にシュートを決めて1点差に迫ったが後半40分に清水はカウンターからFWチアゴ・サンタナのスルーパスを受けた途中出場のFWベンジャミン・コロリが決めてダメ押しの3点目を奪った。FWチアゴ・サンタナは3ゴール全てに絡む大活躍だった。3対1で勝利した清水はようやくの今シーズンのホーム初勝利を飾った。
■ ゼ・リカルド監督が就任して最初の試合清水は中断期間中に平岡宏章監督との契約を解除してゼ・リカルド監督が就任した。同監督の初陣だったが完勝だった。早い段階で先制ゴールを奪って勢いに乗ることが出来た。6月14日(火)の練習からゼ・リカルド監督が指導をしたので準備期間は4日だけ。FW鈴木唯とMF松岡大が不在なのでチーム作りは難しかったと思うが攻守ともにアグレッシブだった。特に守備の時の強度は平岡体制の時とは段違いだった。
今シーズンの清水は怪我人が多発している。代表に召集される選手もたくさんいるがこの日もDFヴァウド、MFホナウド、FWカルリーニョス・ジュニオはベンチ外だった。FW鈴木唯とMF松岡大も不在だったので次の試合では戦い方やシステムや選手起用が大きく変わる可能性もあるが幸先のいいスタートを切った。福岡は外国人フォワードが強力なので大きな武器となるがDF鈴木義とDF立田の奮闘も目立った。
攻撃陣はFWチアゴ・サンタナが3ゴールすべてに絡んだ。1点目と3点目は彼のキープが起点になった。FW鈴木唯が戻ってきたときにどのポジションで起用するのか?は注目点になる。U-21日本代表ではインサイドハーフで起用された試合もあったが「現状は2トップの一角でプレーしたときに最も力を出せる。」と思われる。左右のウイングになると良さは出しにくくなると思われるがどの位置でプレーするだろうか?
■ 残留争いに巻き込まれたアビスパ福岡敗れた福岡は勝ち点「19」のまま。今節は14位の浦和、15位の磐田、16位の清水、17位の湘南が揃って勝利したので神戸以外の下位チームは勝利した。下との差が一気に差が縮まってプレッシャーのかかる位置になった。極度の得点力不足に苦しんでいるが複数ゴールを奪ったのは5節のG大阪戦(A)と11節のFC東京戦(H)の2試合のみ。1得点以下の試合は15回もある。ここ6試合でも2得点しか奪えていない。
開幕当初は「チャンスは作れている。あとは決めるだけ。」だったが最近はチャンスの数も少ない。1試合平均のクロス数は19.7本。J1最多となるが「MFジョルディ・クルークスあるいはMF田中達あるいはMF金森あるいはMF北島祐がサイドでボールを受けて仕掛けてからクロスを入れる。」という攻撃になる機会が多くて相手は対応しやすい。FWフアンマやFWルキアンと言えども簡単にはシュートを打てない。
やはり、攻撃のときにアイディアを出せる選手が必要である。現・主力の中で最も意外性のあるプレーが出来るのはFW山岸祐なので彼にもっとボールを集めたい。若手世代と言える選手が本当に少ないことを考えると福岡U-18出身で21歳のMF北島祐にかかる期待は大きいが「サイドでボールを受けて仕掛けてクロスを入れるプレー」だとMF田中達の方がかなり上。サイドでボールを持ったときにアイディアを出したい。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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