■ J1の第17節J1の第17節。9勝4敗3分けで勝ち点「30」の川崎フロンターレはホームの等々力でコンサドーレ札幌と対戦した。札幌は4勝4敗8分けで勝ち点「20」を獲得しているがここ4試合は1勝3敗。4試合で計15失点なので守備が崩壊している。J1は今節が終了すると折り返し地点になるが横浜FM・川崎F・鹿島という上位3チームによる熾烈な優勝争いになっている。横浜FMが勝ち点「31」、鹿島と川崎Fは勝ち点「30」となる。
ホームの川崎Fは「4-1-2-3」。GKチョン・ソンリョン。DF山根視、谷口彰、車屋、橘田。MF大島僚、脇坂、チャナティップ。FW家長、知念、遠野。10番のMF大島僚がアンカーの位置で起用された。左SBは大卒ルーキーのDF佐々木旭がベンチスタート。本来は中盤の選手であるDF橘田が起用された。怪我明けのMFチャナティップは古巣との対戦になる。2017年の夏に加入して2021年まで札幌でプレーした。
対するアウェイの札幌は「3-4-2-1」。GK中野。DF田中駿、岡村大、福森晃。MF荒野、宮澤裕、金子拓、菅大輝、駒井、青木亮。FW興梠。怪我で離脱していたFW興梠が復帰。天皇杯の2回戦では120分プレーした。16節の神戸戦(A)でレッドカードを受けたMFガブリエル・シャビエルは出場停止。FW中島大はU-22日本代表に召集されているので欠場となった。レフティのDF福森晃は古巣との対戦になる。
■ 雨が降る中で行われた試合は激闘に・・・。雨が降り続く中での試合になったが激闘になった。前半はどちらかというと札幌ペースで試合は進んだ。前半28分にこぼれ球に反応したMF青木亮が決めてアウェイの札幌が先制に成功する。MF青木亮は今シーズン2ゴール目となった。1点を追う川崎Fは前半42分にこちらもこぼれ球に反応したFW家長が決めて1対1の同点に追いついた。MF宮澤裕はバックパスだったのか、中途半端なプレーになってしまった。
1対1で迎えた後半21分に札幌はDF福森晃のCKからMF荒野が決めて2対1と勝ち越しに成功する。またも追いかける展開になった川崎Fは直後の後半24分に途中出場したFW小林悠がアクロバティックなバイシクルを決めて2対2の同点に追いついた。さらに後半41分には高い位置でボールを奪うとFW家長のシュートのこぼれ球をFW小林悠が押し込んで3対2と逆転に成功する。FW小林悠は途中出場で2ゴールを挙げた。
勢いに乗った川崎Fは後半44分にもFW小林悠のパスからFW家長が決めて4点目。FW小林悠は2ゴール1アシストの活躍だった。さらに後半51分にも相手のFKのボールを跳ね返してカウンター。スピードを生かして突進した途中出場のFWマルシーニョが決めてダメ押しの5点目を奪った。終わってみると5ゴールを奪った川崎Fが勝ち点「3」を獲得した。川崎Fは4試合ぶりの勝利となった。札幌は3連敗となった。
■ 途中出場したFW小林悠が2ゴール1アシストの活躍!このカードは過去にいろいろなことが起こっている。2019年のルヴァン杯の決勝戦はJリーグ史に残る激闘だったが2020年には川崎Fの12連勝を札幌が等々力で止めている。2018年には川崎Fがゴールラッシュを見せて7対0で大勝した試合もある。印象的な試合の多いカードになるがこの試合もインパクトの大きい試合になった。1対2とリードを許した川崎Fが後半の半ば以降に4ゴールを奪って激闘を制した。
ヒーローになったのは途中出場ながら2ゴール1アシストの活躍を見せたFW小林悠だった。FW知念が怪我をしたので後半13分という普段の試合と比べると少し早いタイミングで投入されたが絶大な存在感を発揮した。リーグ戦はここまで無得点だったので17節にしてようやくの今シーズン初ゴールとなったが「固め取りの出来る選手」なので2016年から6シーズンも続いている2桁ゴールは諦めずに狙ってほしい。
前節終了時点では3位ながら16試合で20得点のみ。過去2年間と比べると得点力は大きく低下していたがきっかけになりそうな終盤のゴールラッシュだった。優勝争いのライバルである横浜FMならびに鹿島にとっては「川崎Fが勢いに乗れそうな形で勝利した。」というのはバッドニュースである。FW小林悠だけでなくFW家長も2ゴールを挙げる活躍を見せたが36歳になった選手とは思えないパフォーマンスを見せた。
■ 「3試合連続で4失点以上」というのはクラブ初敗れた札幌はとてつもなくショックの大きい敗戦になった。ここ3試合で計15失点となったが15節の柏戦(H)ならびに16節の神戸戦(A)はともに退場者を出して10人になった。「大量失点しても仕方がない。」とも言えた。比較的、気持ちを切り替えやすい試合展開だったがこの日は後半21分に勝ち越しゴールをゲット。勝ち点「3」を獲得できてもおかしくない流れからの大量失点なので精神的なダメージは大きい。
内容は悪くなかった。むしろ、まずまず良かったと言えたが終わってみると5失点。修正しにくい負け方と言えるが、やはり、パスミスや判断のミスが失点につながっている。繋ぐサッカーなので「年間を通して何回かは不用意なロストから失点すること」は織り込み済みと言えるが大事なところで致命的なミスが出てしまう点に関しては「流れが悪い。」というしかない。特に痛かったのは後半41分の3失点目になる。
MF深井一からキーパーにボールが戻ってきてGK中野はエリア内の近くにいたDF岡村大にパスを出したがパスがやや弱かったこともあってDF岡村大は処理できず。Jリーグ屈指のスピードを持つFWマルシーニョがDF岡村大に対してチャージしてきたというのも札幌にとってはアンラッキーだった。4失点目もMF荒野の不用意なプレーがきっかけ。5失点目も「自分たちのFKの場面での守備の備え」が不十分だった。
ここ5試合で計20失点となった。その前の5試合はいずれもクリーンシートを達成しているので極端なことになっている。ちなみに「3試合連続で4失点以上」というのはクラブ史上初。「連続する5試合で計20失点」というのは2012年の22節~26節までの5試合で21失点を喫したのに次いでクラブワースト2位となる。17試合を終えて31失点となった。次節はG大阪戦。3連敗中の2チームが札幌ドームで激突する。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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