■ 「シックス・ポイント・マッチ」を制したのは・・・。雷雨の影響で中止になっていた23節の鹿児島 vs FC岐阜が10月30日(水)に行われた。20位の鹿児島と22位のFC岐阜の下位直接対決なので大きな注目が集まったが0対0で迎えた後半49分に途中出場したFWルカオが豪快なシュートを決めてホームの鹿児島が土壇場で決勝ゴールを奪った。直後に試合終了のホイッスルが鳴った。平日開催にもかかわらず5,056人のサポーターが集まったスタジアムはお祭り騒ぎになった。
試合前の時点で20位の鹿児島が勝ち点「33」、21位の栃木SCと22位のFC岐阜が勝ち点「30」だった。得失点差は鹿児島が「-30」、栃木SCが「-23」、FC岐阜が「-29」なので、直接対決でFC岐阜が勝利したらFC岐阜は20位に浮上することが出来た。13節以降はずっと22位と最下位に位置したFC岐阜にとっては「降格圏脱出」のための千載一遇のチャンスを迎えたが何度もシュートがバーに当たるなど運がなかった。
勝利した鹿児島は勝ち点「36」になった。21位の栃木SCと22位のFC岐阜は勝ち点「30」。得失点差は鹿児島が「-29」、栃木SCが「-23」、FC岐阜が「-30」なので、ここから鹿児島の勝ち点が伸び悩んで栃木SCもしくはFC岐阜が勝ち点を積み上げて同じ勝ち点になった場合、ほぼ間違いなく得失点差で栃木SCもしくはFC岐阜が上回る。「2試合で逆転できる可能性」は残っているが残り4試合なので簡単ではない。
残りの対戦カードを確認すると
鹿児島・・・岡山(H)→柏(A)→水戸(H)→福岡(A)
栃木SC・・・新潟(H)→大宮(H)→長崎(A)→千葉(A)
FC岐阜・・・徳島(H)→新潟(A)→甲府(H)→東京V(A)
になる。正直なところ、3チームとも力のあるチームとの対戦ばかりである。降格圏を脱出するためには栃木SCならびにFC岐阜は最低でも2勝が必要になるが対戦相手の顔ぶれを見ると2勝するのは大変である。鹿児島が残り4試合で4連敗や0勝3敗1分けや0勝2敗2分けくらいで終わる可能性は十分に考えられるが鹿児島が0勝2敗2分けで終わった場合でも栃木SCやFC岐阜は2勝2分け以上が必要になってくる。