■ ちょうど全日程の1/3が消化J2はちょうど全日程の1/3が消化した。前半戦が終了してこれから中盤戦に突入することになるが稀に見る大混戦になっており、首位の山形と22位のFC岐阜との差でさえ「16のみ」となる。この中に全22チームがひしめき合う過去最高レベルの大混戦になっているが上位候補と言われたチームの多くが思うような成績を残すことが出来ずに苦しんでいる。逆に水戸や京都や金沢などは予想以上の成績を残している。
「ほとんどのチームにJ1のチャンスがある。」と言えるが、ここまでの最大のトピックスは「柏が思うように勝ち点を伸ばせていないこと」になる。14試合で6勝3敗5分け。首位との差は「5」なので射程圏内に捉えているが開幕4連勝スタートだったことを考えると5節以降の落ち込み具合は相当なレベルである。5節以降は10試合で2勝3敗5分けで勝ち点「11」となる。スコアレスドローに終わった試合が4回もある。
14試合で7失点のみなのでGK中村航を中心とした守備陣は頑張っているがわずか11得点という攻撃陣が足を引っ張る形になっている。11得点というのは福岡・町田・栃木SC・FC岐阜と並んでJ2でワースト1位タイ。MFクリスティアーノ、MF瀬川祐、MF江坂を擁する柏の攻撃陣がJ2で得点力不足に陥ることを想像できた人はほとんどいないだろう。複数得点の試合は2回のみ。5節以降では10試合で6ゴールのみ。
「柏相手なので引き分けでもOK」という戦いを選択するチームが多いJ2で苦しんでいるがシュートチャンスは作れている。1試合平均のシュート数は14.86本。これはJ2最多となる。逆に「1得点当たりのシュート数」が18.91本。J2ワーストになる。「シュートを打っても入らない。」というのが今シーズンの柏になる。MFクリスティアーノはJ2最多の50本のシュートを放っているが開幕戦で挙げた2ゴールのみとなる。