有栖川有栖さんの「江神二郎の洞察」を読み終えました。
これまで読んできた学生アリスが登場するシリーズは、全て長編でした。しかし、この「江神二郎の洞察」はアリスが推理小説研究会に入部してからの1年を追った短編集でした。英都大学に入学したアリスは、ふとした偶然から江神と知り合いました。そのままアリスは、江神が部長を務める推理小説研究会に入部することになったのでした。
収められた短編の内容は、長編と比べるとごくささいな事件が多かったです。でもそれはそれで、アリスたちの日常を知ることができて楽しかったです。全部で9本の作品が収録されていましたが、面白かったのは第1作でアリスが推理小説研究会に入部したばかりに起きた「瑠璃荘事件」と、マリアが推理小説研究会に入部することになった「蕩尽に関する一考察」でした。
長編シリーズでもそうだったのですが、やはりマリアの存在は大きいですね。アリスと江神、望月、織田の4人組も面白いのですが、やはり男4人だとどこか野暮ったい雰囲気があります。それがマリアが作品に参加することで、一気に華やかになったように感じました。
内容的には、パズル的な感じの推理小説なのですが、謎解きよりもただアリスたちが学生会館に集まってだべっている描写とかが面白いと思いました。長編の方は、次の1作で完結する予定らしいですが、どんな作品になるのか楽しみです。
これまで読んできた学生アリスが登場するシリーズは、全て長編でした。しかし、この「江神二郎の洞察」はアリスが推理小説研究会に入部してからの1年を追った短編集でした。英都大学に入学したアリスは、ふとした偶然から江神と知り合いました。そのままアリスは、江神が部長を務める推理小説研究会に入部することになったのでした。
収められた短編の内容は、長編と比べるとごくささいな事件が多かったです。でもそれはそれで、アリスたちの日常を知ることができて楽しかったです。全部で9本の作品が収録されていましたが、面白かったのは第1作でアリスが推理小説研究会に入部したばかりに起きた「瑠璃荘事件」と、マリアが推理小説研究会に入部することになった「蕩尽に関する一考察」でした。
長編シリーズでもそうだったのですが、やはりマリアの存在は大きいですね。アリスと江神、望月、織田の4人組も面白いのですが、やはり男4人だとどこか野暮ったい雰囲気があります。それがマリアが作品に参加することで、一気に華やかになったように感じました。
内容的には、パズル的な感じの推理小説なのですが、謎解きよりもただアリスたちが学生会館に集まってだべっている描写とかが面白いと思いました。長編の方は、次の1作で完結する予定らしいですが、どんな作品になるのか楽しみです。
最終更新日 : 2022-10-30