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2013-10-06 (Sun) 19:53

タイタニア(3) 旋風篇/田中 芳樹

タイタニア3 旋風篇 (講談社文庫)田中芳樹さんの「タイタニア」第3巻 旋風篇を読み終えました。

この巻では、物語が大きく動くことになりました。
バルガシュへと軍を向けたアリアバートでしたが、いくら探してもファン・ヒューリックとバルガシュ軍を見つけることができませんでした。なんと、バルガシュ軍はヒューリックたちに乗っ取られて、どこかへ姿を消したというのです。もちろん、こんな説明にアリアバートは満足しません。残されたバルガシュを制圧する一方で、消えたヒューリックたちの行方を捜させたのでした。

そしてアリアバートは、ようやくヒューリックたちの居所を突き止めました。それはなんと、宇宙空間ではなく、バルガシュの海の中だったのでした。宇宙には慣れているアリアバートも、慣れない海での戦いには苦労させられます。そして、アリアバートはヒューリックの罠にはまり、2度目の敗北を喫することとなったのでした。その時の戦いで負傷したアリアバートは、自ら遠征軍総司令官の座を辞任する辞表を藩王アジュマーンへと提出したのでした。その上、藩王につぐ5家族会議の席からもアリアバートは姿を消したのでした。

そんな中、ウラニボルグでも陰謀が進行していました。イドリスの情婦となって伯爵位を得たテオドーラの野望はそれだけにとどまりませんでした。テオドーラは、今度はザーリッシュの母・テリーザを背後から操って、テリーザを空位となっていたザーリッシュの椅子に座らせようとしたのでした。
そしてジュスランにも動きがありました。リディアやフランシアなど、自分の身内に危機が及びそうだとみたジュスランは、ウラニボルグから離れるためにアリアバートに代わって遠征軍総司令官を引き受けました。ジュスランがウラニボルグから旅立った直後、アジュマーンは何者かの凶弾に倒れたのでした。

イドリスは、ジュスランが藩王暗殺の首謀者だとして、ジュスランを追撃する軍を差し向けました。機知でそれをかわしたジュスランは、アリアバートと合流してイドリスに反旗を翻すことになりました。こうして、藩王を擁するイドリス側と、ジュスランとアリアバートの連合軍という2つの巨大勢力ができあがりました。ジュスランたちの意図とは別に生まれたこの図式の裏では、どうやらアジュマーンが手を回していそうです。

そして、今回蚊帳の外に置かれていたヒューリックたちに、ようやく声がかかりました。反タイタニア勢力とのパイプ役であったエルマン伯爵から、アジュマーンに味方してくれないかという話がもちかけられました。イドリスの軍事的な才能だけでは、これから先アリアバートと戦うことに不安があったからです。これを飲んだヒューリックたちは、今度はアジュマーンの手駒としてアリアバート&ジュスラン連合と戦うことになります。

一筋縄ではいきそうにない、この戦い。最終的な勝者となるのは誰なのでしょうか!?

最終更新日 : 2022-10-30

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