先日読み終えた北森鴻さんの冬狐堂を主人公にした作品に続編があると知って、読んでみました。
前作でも贋作事件に巻き込まれた陶子でしたが、今回はある事件に関わったことをきっかけに古物商としての鑑札を奪われる事態になってしまいました。
全てのことの起こりは、陶子がとある市で青銅鏡を手に入れたことから始まります。その一風変わった青銅鏡に、陶子は魅せられてしまいました。しかし、その青銅鏡がとある屋敷から持ち出されたものだと知って、それを返却せざるを得なくなりました。
その直後、陶子は青銅鏡に関わっていた人物の策略により、絵画の贋作を作ろうとしていたと疑われます。その上、飲酒運転で事故を起こしたことにまでされて、古物商の証である鑑札を剥奪されてしまったのでした。
しかし、簡単に泣き寝入りするような陶子ではありません。自分を陥れた者への反撃を開始したのでした。
今作は前作と比べると、話が歴史的に飛躍していて、殺人事件は起きるものの推理小説というよりは、歴史ミステリーといった感じの作品でした。古代の物部氏と蘇我氏の争い、明治政府の陰謀など、過去の出来事もいろいろと絡んで、かなり複雑なお話でした。
個人的には、古物商としての陶子の活躍に期待していたので、ちょっと肩すかしな感じでした。
前作でも贋作事件に巻き込まれた陶子でしたが、今回はある事件に関わったことをきっかけに古物商としての鑑札を奪われる事態になってしまいました。
全てのことの起こりは、陶子がとある市で青銅鏡を手に入れたことから始まります。その一風変わった青銅鏡に、陶子は魅せられてしまいました。しかし、その青銅鏡がとある屋敷から持ち出されたものだと知って、それを返却せざるを得なくなりました。
その直後、陶子は青銅鏡に関わっていた人物の策略により、絵画の贋作を作ろうとしていたと疑われます。その上、飲酒運転で事故を起こしたことにまでされて、古物商の証である鑑札を剥奪されてしまったのでした。
しかし、簡単に泣き寝入りするような陶子ではありません。自分を陥れた者への反撃を開始したのでした。
今作は前作と比べると、話が歴史的に飛躍していて、殺人事件は起きるものの推理小説というよりは、歴史ミステリーといった感じの作品でした。古代の物部氏と蘇我氏の争い、明治政府の陰謀など、過去の出来事もいろいろと絡んで、かなり複雑なお話でした。
個人的には、古物商としての陶子の活躍に期待していたので、ちょっと肩すかしな感じでした。
最終更新日 : 2022-10-30
著者:北森鴻 狐闇 (講談社文庫)(2005/05/13)北森 鴻商品詳細を見る 競り市で手に入れた一枚の魔鏡。競りの前と後ですり替っていたそれは、宇佐美陶子の心を深く掴む。しかし、その競... …
2013/01/28 18:47 新・たこの感想文