時々の記録

アルベルトを主人公にした、新たな物語のスタートと思ったら・・・

パン屋で働くアルベルトは、大学に行かせてくれるという親方の申し出を断りました。それは彼の過去に原因がありました。親方に頼まれて、教会にパンを届けに行ったアルベルトは、そこの告解室で自分の悩みを打ち明けました。

幼い頃に母を亡くしたアルベルトは、父に育てられました。暮らしは楽ではありませんでしたが、お父さんは向学心の持ち主で、それをに触発されたアルベルトも幼い頃に読み書きを覚えました。ある時、アルベルトは夜空に動かない星を見つけました。それを父に報告すると、父はそれは北極星だと教えてくれました。

この時にアルベルトは、知識を学ぶ上での注意事項を父から教えられました。それは知識を追い求めるのは、人や世の中のためになることに限定するべきだということでした。誰の役にも立たない知識は、単に自己満足な欲望でしかないと教えられたのです。天文について、深く知りたいと思っていたアルベルトは、自分が天文を学ぶ理由に迷いました。

そんな中、勉強熱心なアルベルトに家庭教師がつけられることになりました。アルベルトの家庭教師として現れたのは、なんとラファウでした！　でも、このラファウは以前に物語に登場した時とは違い、より成長した青年でした。
ラファウと出会ったことで、アルベルトは再び天文に対する情熱を思い出しました。それはラファウが、アルベルトの情熱を否定しなかったからでした。

やがてラファウは、アルベルトを自由な討論が行われている会合へと招きました。そこでは大勢の人たちが、自分たちの考えについて話し合っていました。その様子に、アルベルトは圧倒されるのでした。

アルベルトの父は、向学心があったために不幸にあったらしいですが、今回その理由はわかりませんでした。どんな事件が、アルベルトの父に起きたのでしょうか!? そしてラファウが再登場したということは、オクジーやバデーニ、ヨレンタもこの世界では生きているのでしょうか!?

今回のお話を見ていて、残酷な描写もありながらこの物語から目が離せなかったのかがわかりました。この物語を視聴していると、とても知的好奇心を刺激されます。それが私がこの作品に深く引きつけられる理由でした。

この回では、アルベルトと父とのやり取りが興味深かったです。アルベルトの父は学識はありますが、それを役に立つものに限定してしまっています。しかし少し考えればわかりますが、最初は何の役に立つのかわからなかったことが、状況や時代の変化で重大な発見だったと判明することは少なくありません。
無論なんでも好き勝手にやっていいわけではありませんが、自由な思考を妨げないことは、新しい発見の生まれる土壌のようなものではないでしょうか。

この作品、放映予定を見ると次回で最終回らしいのですが、どういう形で決着するのかまったくわかりません。(^^;