時々の記録

夏合宿が始まと、理凰が光と夜鷹にこだわる理由が明らかになるお話でした。

いのりたちの夏合宿が始まりました。合宿の開始前に、それぞれ目標を決めてきました。ところが、理凰は何も目的を持っていません。それでも司は、いのりと同じように理凰もこの合宿で成長させようと燃えています。

夏合宿には、いのりと仲良しのミケも来ていました。ミケのコーチから指導を受けたいのりは、回転する時にどれだけ遠心力が影響しているを体感することができました。それを意識したせいか、いのりは課題だったダブルアクセルと３回転をあっという間に達成しました。これで６級合格と光との対決に、また一歩近づきました！

しかし理凰は、相変わらず司に心を閉ざしています。司は何とか理凰との距離を縮めようとしますが、逆に司の実績のなさを指摘されてへこんでしまいました。しかし、あくまでも前向きな司は、それでも理凰と関わることを止めません。

そんな司に、ようやく理凰は自分の思いを話しました。メダリストの息子として生まれた彼は、司とは逆の意味で悩んでいたのです。これ以上ないほど恵まれた環境にありながら、実績を残せない自分を理凰は苦々しく思っていたのです。
さらに光と理凰の関わりも明らかになりました。幼い頃、光は理凰と一緒に練習していたことがあったのです。最初は理凰が光を教えていましたが、すぐに光はそれを追い越しました。

光を夜鷹が指導しているのを見て、理凰は夜鷹に自分も指導して欲しいとお願いしました。しかし夜鷹は、それを冷酷にはねつけたのです。そのことで理凰は、より自分と光の差を感じるようになったのです。

そんな理凰を、半ば無理矢理に司はコーチしようとしています。司のコーチで、理凰は今まで超えられなかった壁を越えることができるのでしょうか。

大会での実績はありませんが、指導者としては明らかに司の方が夜鷹よりも優れていますね。元々実力がある者を育てるよりも、どんな強みがあるのか未知数な者を育てる方が、より指導者としての力を要求されると思いますので。
司の指導を受けて成長した理凰が、夜鷹を驚かせるところが見てみたいですね。