横山秀夫さんの作品を読むのは初めてでしたが、面白かったです。
現職の警察官・梶聡一郎が、アルツハイマー病の妻を殺したと自首してきました。梶は取調にも素直に応じますが、なぜか妻の殺害後の2日間については口を閉ざします。物語は事件に関わった、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の6つの視点から語られます。
梶に関わった人々は、なんとか真相を明らかにしようとしますが、組織のしがらみや個人的な事情など、それぞれに抱えているものがあります。読み進めるうちに、この物語で一番誠実なのは、妻を殺した梶ではないかと思えてきます。
最終的に明らかになる真実は爽やかで、それまでの物語の重苦しさが一気にぬぐい去れた気がしました。
現職の警察官・梶聡一郎が、アルツハイマー病の妻を殺したと自首してきました。梶は取調にも素直に応じますが、なぜか妻の殺害後の2日間については口を閉ざします。物語は事件に関わった、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の6つの視点から語られます。
梶に関わった人々は、なんとか真相を明らかにしようとしますが、組織のしがらみや個人的な事情など、それぞれに抱えているものがあります。読み進めるうちに、この物語で一番誠実なのは、妻を殺した梶ではないかと思えてきます。
最終的に明らかになる真実は爽やかで、それまでの物語の重苦しさが一気にぬぐい去れた気がしました。
最終更新日 : 2022-10-30