時々の記録

綾辻行人さんの「囁き」シリーズ第１弾、「緋色の囁き」を読み終えました。

高校２年の和泉冴子は、ある日突然今の両親が実の親ではないことを知らされました。彼女は名家として知られる、宗像家の生まれでしたが、両親と姉の死をきっかけに和泉の家で育てられることになったのです。

宗像家に後継者がいなかったことで、再び冴子は宗像家に戻ることになりました。そして彼女は、厳格な名門女子校として知られる聖真女学園高校に編入することになりました。聖真女学園は、人里離れた場所にある全寮制の高校でした。

そこに冴子が編入してきた時から、謎の連続殺人事件が発生します。冴子の過去には、何か忌まわしい出来事があったらしく、幼い頃の記憶がありません。殺人事件の犯人は誰なのか。そして冴子の過去に隠された秘密とは何なのかが、次第に明らかになります。

館シリーズと比べると、サスペンス色の強い作品でした。物語の内容は、何となく昔の少女マンガのサスペンスものっぽい感じでした。個人的には、もう少し推理色が濃い方が好みかも。