■ やりたいサッカーが出来たジェフ千葉J2の第8節のレノファ山口 vs ジェフ千葉の試合は後半46分に途中出場した新外国人のFWラリベイが決勝点となるPKを決めて1対0でアウェイの千葉が勝利した。4試合勝ちなしと苦しんでいたが5試合ぶりに勝ち点「3」を獲得した。後半の終盤になると山口もMF小塚のポスト直撃のロングシュートなどゴールを脅かすシーンを作ったが90分を通して考えると千葉が圧倒的にボールを支配して攻め込む時間が長かった。
前半39分のMF船山貴のシュートがクロスバーに直撃するなど何度も訪れた決定機を生かすことが出来なかったことが試合を難しくしたが「千葉の勝利」というのは極めて順当な結果と言える。ここ最近、千葉と対戦する相手は執拗に裏のスペースを狙うやり方を採用している。6節の京都や7節の群馬はまずまず成功したが、山口は中盤のプレッシャーに負けて裏のスペースに出すパスの精度が非常に低かった。
言うまでもなく、山口はしっかりとボールをつないでコンビネーションからチャンスをうかがうチームであるが、WボランチのMF小塚とMF佐藤健はともにパスの精度が高いボランチである。特にMF小塚は決定機なパスを出すことが出来るタイプのボランチなので裏を狙ったMF小塚のパスから決定機が生まれても不思議は無かったがそういうシーンはほぼ無かった。千葉は自分たちがやりたいと考えているサッカーが出来た。
■ 疑惑のジャッジでPKを献上したレノファ山口内容が良かったのでスコアレスドローに終わっていると千葉は精神的なショックが大きかった。終了間際に決勝ゴールを奪うことが出来たのは良かったが、後半45分に千葉の高卒ルーキーのMF高橋壱が獲得したPKのジャッジに関しては各方面から疑問の声が挙がっている。エリア内に侵入したMF高橋壱に対応したのは山口の右SBのDF前貴之だったが、PKが宣告された後のDF前貴之は驚きの表情だった。
山本雄大主審は迷うことなくPKスポットを指さしたが、リプレーを見る限りでは両者に接触は無かった。PKか?否か?の攻防をリプレーを見返してみると『PKとも言えるし、PKではないとも言える。』という感じのどちらとも言えるケースがほとんどであるが、このシーンに関しては両者の間にかなりの距離がある。解説を務めた森崎浩司さんがコメントしたとおりで『当たってない。』と考えざるえない。
少し前にもエリア内の攻防があった。判定はノーファールだったが千葉のスタッフは「PKではないのか?」と猛抗議して退席処分になった。このシーンも森崎浩司さんの言葉を借りると『しっかりとボールに行っているのでノーファール』と言えたが、当然、主審は試合中に「自分の判定が本当に正しかったのか?」を知る術を持たない。「この一連のプレーが最後のPK判定に影響を及ぼした。」と考えるのが自然である。
■ 悪いイメージを払拭するのは難しい・・・。主審に対してプレッシャーをかけてその後に自分たちの方に有利なジャッジが下されるように仕向けることもプロの世界では必要とされるが、かなり後味の悪い試合になったのは確かである。MF高橋壱がPKを得たシーンについてはダイブあるいはシミュレーションでMF高橋壱にイエローカードが提示されるべきシーンだったと思うが、高卒1年目から主力として活躍している有望な選手だけに非常に残念なプレーだった。
倒れたときの姿を見ると「ダイブやシミュレーションが癖になっているのではないか?」と思われるが、高校の試合になると複数のカメラから試合映像が記録されるわけではないことがほとんど。スタンドからの引いた映像のみになると「ファールなのか?否か?」ははっきりしない。むしろ、「いいプレーだった。」、「ナイスプレーだった。」と評価されたかもしれないが、プロの試合になると状況は大きく異なる。
そして、高校年代の試合であれば微妙なシーンであっても(検証するための手段が限られることもあって)はっきりしないままで終わることがほとんどであるがプロの試合になると全く違ってくる。今回のケースではうまく主審を欺くことが出来たが、「この選手はエリア内でダイブする選手なので要注意」というイメージが付くと今後は本当にファールを受けていた場合でもPKあるいはファールをとってもらいにくくなる。
プロになって間もない時期に悪いイメージが付いてしまうのは非常に残念な話であり、勿体ない話であるが、「ダイブやシミュレーションで利益を得た選手の報い」と言わざる得ない。一度でも良くないイメージが付いてしまうと払拭するのが難しいことは言うまでもない話である。青森山田高という高校サッカー界においては名門校で育った選手なのできちんとした指導を受けていないとは考えにくいが・・・。
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