◇ 貿易収支が劇的に改善 = 世界最大のエネルギー消費国であるアメリカは、最大のエネルギー輸入国でもある。過去10年ほどの実績をみると、国内で消費した原油の6割、また天然ガスの1割を輸入に頼ってきた。それがシェール・ガスとシェール・オイルの生産増加で、いま様変わりしつつある。
米商務省の統計によると、12年の原油輸入量は前年より6.9%減少した。13年1-3月期の輸入額は669億ドルで、昨年同期より173億ドルも減った。この結果、貿易収支の赤字も昨年1-3月期の1486億ドルから、ことしの1-3月期には1269億ドルに減少している。この傾向はさらに加速しそうだ。
米エネルギー省によると、05年に石油の輸入比率は60%だったが、11年には49%に低下。35年には36%まで下がると推定している。また天然ガスについては、11年の輸入比率が11%。これが20年にはゼロとなり、35年になると5%を輸出するとみている。オバマ大統領が一般教書のなかで「エネルギーに関する自分たちの将来を、自分たちで決める体制ができた」と述べたゆえんだ。
シェール革命は貿易収支だけではなく、財政面にも好影響を及ぼしつつある。民間調査会社の推計によると、シェール生産の影響で昨年は国の税収が618億ドル増加した。生産地帯とその周辺では地方税の収入も増えている。アラスカ州では全税収の65%、ワイオミング州では40%がシェール関連税だという。
(続きは来週サタデー)
≪7日の日経平均 = 下げ -26.49円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】
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米エネルギー省によると、05年に石油の輸入比率は60%だったが、11年には49%に低下。35年には36%まで下がると推定している。また天然ガスについては、11年の輸入比率が11%。これが20年にはゼロとなり、35年になると5%を輸出するとみている。オバマ大統領が一般教書のなかで「エネルギーに関する自分たちの将来を、自分たちで決める体制ができた」と述べたゆえんだ。
シェール革命は貿易収支だけではなく、財政面にも好影響を及ぼしつつある。民間調査会社の推計によると、シェール生産の影響で昨年は国の税収が618億ドル増加した。生産地帯とその周辺では地方税の収入も増えている。アラスカ州では全税収の65%、ワイオミング州では40%がシェール関連税だという。
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