◇ 世界規模の供給過剰 = 欧州太陽光発電協会の調査によると、世界の太陽光発電設備は昨年末で累計1億㌔㍗を超えた。07年から11年の間に設備量は4倍に増え、12年も3100万㌔㍗が上乗せされた。ドイツ、中国、アメリカ、日本の増加率が大きい。その一方で供給過剰の状態が続き、価格はこの3年間で半分に下がっている。
このためメーカーの倒産が相次いだ。昨年4月には世界最大だったドイツのQセルズ社が倒産、これによって世界最大の座に就いた中国の無錫サンテックパワーも、ことし3月に行き詰まった。景気不振のヨーロッパを除けば、太陽光発電設備に対する需要は強い。だが供給はそれを上回る過当競争で、生き残っているメーカーの経営は苦しい。
日本国内の需要は、電力会社に対する強制買い取り制度に支えられている。しかし買い取り量が増えると、電力会社はその負担を電気料金に反映させるから、電気料金がどんどん上がってしまう。それを抑えるため、太陽光発電の量が増えるにつれて、政府は電力会社の買い取り価格を下げざるをえない。
たとえば住宅による発電の買い取り価格は、発足当初の09年は1㌔㍗当たり48円だった。それが12年7月には42円に、ことしは38円に下がっている。買い取り価格がさらに下がれば、発電設備に対する需要は間違いなく低下するだろう。世界的な大過当競争のなかで、需要が減退したらどうなるか。業界の悩みは大きい。
≪5日の日経平均 = 下げ -518.89円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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