ツエーゲン金沢 vs セレッソ大阪 (石川県西部緑地公園陸上競技場)→ 21位の金沢と4位のC大阪の試合は3対1でアウェイのC大阪が勝利した。前半24分にMF丸橋のミドルシュートが決まって先制に成功したC大阪は後半28分にも途中出場のMF関口のゴールで追加点を奪った。金沢は後半48分に途中出場したFW水永のヘディングシュートで1点差に迫ったが後半50分にMF杉本健のゴールが決まってダメ押しの3点目を奪った。シュートチャンスの数や決定的の数はほぼ互角で金沢にも少なくない数の決定機があったがチャンスを確実にものにしたC大阪が勝ち点「3」を積み上げた。
松本山雅との直接対決に敗れて4位に転落したC大阪がアウェイで勝ち点「3」を積み上げた。この日も「3-4-2-1」を採用したがMF杉本健が3ゴール全てに絡む大活躍を見せた。ボールのおさまりも抜群で高さ勝負でも地上戦でもかなり優勢。ここ11試合で7ゴールと量産体制に入っている。ポテンシャルを高く評価されながらも伸び悩みが指摘されることが多かったがここ2か月ほどは「完全に覚醒した。」と言ってもいいくらいの圧巻のパフォーマンスを続けている。味方のチャンスシーンを演出する場面も多い。
後半28分のMF関口の2点目のゴールが効果的だったがこのシーンは非常に分かりにくかった。右WBのMF松田陸のグラウンダーのクロスをゴール前に入って来たファーサイドのMF関口が合わせたが当初はゴールは認められなかった。C大阪の選手が審判団に詰め寄って抗議を行ったが少し時間が経った後に一転してゴールが認められた。ゴールが認められた後は森下監督など金沢の選手が抗議を行っていたが「何が起こったのか?」、「どういう判断が下されたのか?」が非常に分かりにくいシーンだった。
「最後のMF関口の位置がオフサイドポジションだったので副審の旗が上がった。」というのが最も考えられるが確かに真横からの映像を見るとMF関口は前に出ているようにも見える。さらには最後のMF関口のシュートは「自分はオフサイドポジションだ。」ということが分かった上でのシュートだったように見える。結局、主審の判断でゴールが認められたがオフサイドポジションだったのか否かを主審が判断するのはほぼ無理なので「副審のオフサイドの判断を主審が取り消す。」というのは普通ではちょっと考えにくい。
ロアッソ熊本 vs ギラヴァンツ北九州 (うまかな・よかなスタジアム)→ 9勝11敗6分けで14位の熊本と5勝15敗9分けで22位の北九州の試合は6対1でアウェイの北九州が大勝。1差で追っていた21位の金沢が敗れたので北九州は最下位を脱出した。前半8分にCKからFW小松塁のゴールで先制に成功すると前半16分にはMF小手川のゴールで2点目を挙げる。さらに前半36分と前半39分にはFW原一樹が連続でゴールを奪った。4対0で迎えた後半開始から熊本はFW巻とMF中山雄を投入。少しだけ流れが良くなったが4点ビハインドは重すぎた。北九州は21節の東京V戦(H)以来の勝利となった。
8試合勝ちなしと苦しんでいた北九州にとっては大きな勝利となった。最終的には大差が付いたが「熊本の出来が著しく良くなかった。」というよりは「北九州の出来が良すぎた結果」と言えるのではないか。ようやく最下位を脱出することが出来たがFC岐阜や金沢とは(勝ち点のみならず)得失点差の部分でも拮抗しているので「+5」というのは相当に大きい。もともと自力のあるチームで攻撃陣は一発で試合を決める力を持った選手が何人もいる。北九州の調子が上がってくることは多くのチームにとって厄介である。
このカードはなぜか北九州がお得意様にしており、2010年のJ2昇格以降はこれで8勝1敗4分けとなった。はっきりとしたクラブ力の差があるチーム同士の対戦であればあり得りえなくもないが北九州と熊本の間に大きな差があるわけではないことを考えると極端な成績になっている。2013年の19節の試合で当時の吉田監督が指揮していた熊本が本城陸上競技場で0対7で大敗したことがあったが「0対7」のショックが未だに残っていて「 vs 北九州」は選手もスタッフもサポーターも気持ちが入りすぎるのかもしれない。
基本的には北九州は三浦泰年監督の頃からポゼッションサッカーを志向するチームで熊本はどちらかというと前からプレスをかけて主導権を握ろうとするチームである。もちろん、監督が代わると微妙にスタイルが変わるのでシーズンごとにちょっとした違いは生じるが、熊本が得意とするプレスを北九州の巧みなボール回しが上回って主導権を握る展開が多い印象はある。熊本は今シーズンワーストの6失点となったがここに来て大量失点の試合が増えており、今シーズンは歯止めがかからない試合が増えている。
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◆ まとめ #1447 【J2】 全11試合のレビュー (第30節) (前編) (2016/8/29)
→ 8月21日(日)に行われたJ2の第30節の全11試合のレビューの(前編)です。4位に転落したC大阪はアウェイで金沢と対戦しましたが3対1で勝利しました。絶好調のMF杉本健が3ゴールすべてに絡む活躍を見せました。ここ最近のパフォーマンスは圧巻というしかありません。一方の金沢は最下位に転落しました。チャンスの数はほぼ同じくらいだったので内容はまずまずでしたが決定力の差が明暗を分けました。
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