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#1413 【J2】全11試合のレビュー (第23節) (前編) (2016/7/18) | | |　

愛媛FC vs 清水エスパルス (ニンジニアスタジアム)

→　6勝6敗9分けで11位の愛媛FCと10勝5敗7分けで6位の清水の試合は白熱した展開になったが2対2のドローに終わった。前半10分に今シーズン初スタメンとなるMF三原向のクロスからMF小島秀が頭で合わせてホームの愛媛FCが先制に成功するが前半24分に古巣対決となるMF藤田息のオウンゴールで清水が1対1の同点に追いつくと後半22分にはFW鄭大世のゴールで2対1と逆転に成功する。試合はそのまま2対1と清水がリードして終盤を迎えたが後半48分にCKからDF林堂が決めて土壇場で2対2の同点に追いついた。

清水は9試合負けなしとなったが最後の最後で勝ち点「2」を失った。上位陣を追いかける立場であることを考えると「痛恨のドロー」と言える。2対1とリードして終盤に突入。サイズのある新加入のDFキム・ボムヨンを投入するなど小林監督は出来る限りの手を打ってきたがホームの愛媛FCの執念が実った。プレーオフ出場を目指す愛媛FCも6位の清水を追っている状況なので出来ることならば直接対決で勝利して清水との差を縮めたかったがこういう展開になったのでドローでも良しとすべきである。価値あるドローと言える。

前半10分にMF小島秀のヘディングシュートで愛媛FCが先制に成功したがその後は清水が圧倒的に押し込む展開になった。この日の愛媛FCは4バックを採用。石丸監督の頃からほとんどの試合で3バックを採用しているので4バックはかなり珍しいと言えるが前半の途中からボランチでプレーしていたMF西岡が最終ラインに下がっていつもの3バックになった。早い時間帯に先制したことで気持ちが守りに入ってしまったのか、先制ゴールの後は清水が一方的に攻め込むようになった。前半の愛媛FCの出来はあまり良くなかった。

愛媛FCは何とか1失点でしのいで1対1でハーフタイムに突入したがあのままの流れだと清水が逆転ゴールを奪うのは時間の問題と言えた。「愛媛FCがどういう風な手を打つのか？」は興味深かったが後半は開始から守備の局面ではアグレッシブになった。清水の選手の運動量がやや落ちてきたこともあって前半ほど一方的な展開にはならなかった。2対1と逆転された後は途中出場のFW西田らを中心に攻め込んだが長期離脱から戻ってきたFW西田が投入されると会場の雰囲気がガラッと変わった。彼が戻って来たのは大きい。

町田ゼルビア vs ジェフ千葉 (町田市立陸上競技場)

→　10勝6敗6分けで7位の町田と7勝7敗8分けで9位の千葉の試合は3対2でアウェイの千葉が逆転で勝利した。開始早々の前半5分にMF北爪のクロスからMF町田が決めてアウェイの千葉が先制に成功するが前半11分にゴール前のFKからMF中村祐が決めてすぐさま1対1の同点に追いついた。2対2のスコアで終盤を迎えたが後半50分にMF井出のクロスから途中出場したFWオナイウ阿道が劇的な逆転ゴールを決めて3対2でアウェイの千葉が勝利。3連敗中だった千葉は実に6試合ぶりの勝ち点「3」を獲得した。

昇格争いから取り残されつつある千葉だったがひとまず踏みとどまった。現時点でターゲットとなるのは6位の清水であるが自分たちよりも上の順位にいる町田との差も縮めたい。後半25分に途中出場したMF重松のファインゴールで2対1と逆転されたときは「またか・・・。」という雰囲気になったが後半37分に新加入のDF丹羽竜のゴールで2対2の同点に追いついた。鳥栖から加入したDF丹羽竜はどちらかというと守備の専門家なので自分でゴールを決めるのは相当に珍しい。J1とJ2を合わせても通算6ゴール目となる。

千葉は6試合ぶりの勝利となった。結果が出ていないこともあっていろいろといじってきたがこの日は3バックと4バックの中間のような布陣だった。右サイドのMF北爪が4バックの右SHなのか、3バックの右WBなのか、分かりにくいポジションを取ったが先制ゴールの場面はMF北爪がきっかけになった。殊勲のヒーローのFWオナイウ阿道は脅威のポテンシャルを示した。これまではFWエウトンがCFの中心になっているがFWオナイウ阿道をもっと有効に活用したいところである。出場機会が少ないのは勿体ないと言える。

町田は2対1とリードして後半の終盤を迎えたが守り切れなかった。同点ゴールの場面はMF森村のプレーが中途半端でMF町田にボールを奪われた。こういうゴール前の危険なエリアでのミスは少ないチームであるがこの日は高い代償を払うことになった。見事だったのは前半11分の同点ゴール。ゴール前の絶好の位置でのFKだったがトリックプレーでドフリーになっていたMF中村祐が豪快にネットを揺らした。直接狙える位置で小細工をすると失敗したときに結構なダメージを被るがここではものの見事に決まった。

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◆　まとめ

　#1413 【J2】全11試合のレビュー (第23節) (前編) (2016/7/18)

→　7月16日(土)に行われたJ2の第23節の全11試合のレビューの(後編)です。ニンジニアスタジアムで行われた愛媛FC vs 清水は激闘になりましたが後半のアディショナルタイムにDF林堂が劇的な同点ゴールを決めて愛媛FCが2対2のドローに持ち込みました。前半は清水ペースで進んで2対1とリードして後半の終盤を迎えましたが清水は逃げ切りに失敗しました。愛媛FCにとっては価値あるドローと言えます。

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