■ 2016年以来のJ1制覇を目指す鹿島 J1は13節が終了した。2016年以来のJ1制覇を目指す鹿島は9勝3敗1分けで勝ち点「28」。2位と好位置につけている。13試合で21得点を奪っているので攻撃陣が好調。13試合で13失点なのでDF犬飼とDF町田が抜けて不安視されていた守備陣も奮闘しているが目立つのは何と言っても2トップである。6月の4連戦の日本代表に選ばれたFW上田が好調。13試合で8ゴール奪っており、J1の得点王の中心に位置する。
相方のFW鈴木優も好調。2年半ぶりの鹿島復帰だったが13試合で6ゴール4アシスト。たくさんのゴールに絡んでいる。2人合わせると14ゴールなので「驚異の2トップ」と言えるがFW鈴木優は今回の日本代表には招集されなかった。Jリーグで文句なしの結果を残しているので「代表復帰」を期待する声は少なくなかったがMFならびにFW登録の選手で選ばれたJリーガーはFW上田のみ。ほとんど全てが海外組だった。
一方、怪我の影響もあって調子が上がらないFW大迫が選外となったのは大きな話題になっている。もちろん、W杯まで半年あるのでこれからコンディションが上がってW杯メンバーに選ばれる可能性はあるが大事な4連戦で選外となったことで「FW大迫の本大会落選」の可能性が出てきた。FW大迫を蹴落とす選手として真っ先に考えられるのはやはりFW上田になる。彼が4連戦で活躍するようだとFW大迫は苦しくなる。
■ フランス予選のときは軸だったFW三浦知が落選・・・。 過去のW杯(アジア予選含む。)を振り返っても「アジア予選で活躍した選手が調子を崩す or 怪我 or 新戦力の台頭」によって本大会のメンバーから落選することは決して珍しくない。そのケースの代表例に挙げられるのは1998年のフランスW杯のときのFW三浦知になる。アジア最終予選の初戦のウズベキスタン(H)で4ゴールを挙げた後、無得点が続きながら加茂監督や岡田監督は使い続けたが本大会では落選した。
2014年のブラジルW杯もラストの1年ほどでたくさんの若手が台頭して本大会行きを決めた。東アジア選手権で活躍したFW柿谷、FW大迫、MF山口蛍、MF青山敏、DF森重、MF齋藤学などが序列を覆してメンバーに入ったのは記憶に新しい。新戦力の台頭によって弾き出される形になったのはFW前田遼、MF中村憲、MF細貝、MF高橋秀、DF栗原、FWハーフナー・マイクなど。ザックJAPANは入れ替えが多かった。
前回の2018年はW杯出場を決めた後、監督が交代したので、それ以外の大会とは状況が大きく異なるが、ハリルJAPANの末期に活躍したMF久保裕、MF井手口、FW浅野拓などは落選。予選突破に大きく貢献したGK西川、MF清武などもW杯行きはならなかった。W杯出場を決めた後、一旦、リセットをして、チームを作り直すというのが通常である。功労者の大半がそのままW杯に出場したジーコJAPANは例外である。
■ 「実力や実績や成績だけを考えると選ばれない方がおかしい。」 今回のアジア最終予選ではベテランのFW大迫やDF長友などが批判の対象になった。「なぜ、FW大迫を招集するのか?」、「なぜ、DF長友を招集するのか?」という声は多かったが、過去の予選から本選への流れをある程度のレベルで理解していたら「W杯出場を決めた後、メンバーやスタメンの見直しが行われること」は容易に想像できた。DF長友は引き続いて選ばれたが、FW大迫は今回は外れる形になった。
すでに触れたとおりでFW大迫は8年前のブラジルW杯のときはラスト1年で評価を高めてFW前田遼などを蹴落としてW杯のメンバーに選ばれている。8年を経て立ち位置はほぼ逆になったがJリーグでプレーする国内組にとっては7月中旬から下旬にかけて開催されるE-1 サッカー選手権がアピールの場になる。中国開催から日本開催に変更になったがオール国内組になるはず。評価を高めるチャンスが残されている。
「ほぼラストチャンス」と言えるのでとにかくJリーグで活躍してE-1 サッカー選手権のメンバーに選ばれる必要があるが今の調子を維持できた場合にFW鈴木優が選ばれるのか?は大きな注目点になる。今回はCF枠としてFW上田、FW前田大、FW古橋の3人が選ばれており、FW浅野拓もプレー可能。彼らとの競争になったと思うが、今、JリーグでFW鈴木優と同等の活躍を見せているCFはFW上田くらいである。
「実力や成績だけを考えるとE-1で選ばれない方がおかしい。」と言えるが過去に森保監督の選手選考に対してSNS上で批判をしたという出来事があった。「その件で森保監督が激怒している。」という話は聞かないが、今、Jリーグでこれだけ活躍しているにも関わらず、今回のメンバーに選ばれなかったということはその事件がマイナスに作用している可能性はある。輪を乱す可能性がある選手を呼ぶのはリスキーである。
これまでのFW鈴木優は「CFの候補の中で突出しているわけではないので招集されても招集されなくても不思議はない。」という立ち位置だったがJリーグでここまでの活躍を見せているので評価や立ち位置は大きく変わった。E-1 サッカー選手権で選ばれるのか?否か?は大注目と言える。ハリルJAPANのときは「代表追放」という真偽不明の噂が流れていたFW金崎がいきなり代表に復帰して活躍したこともあった。
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