■ J2の第3節J2の第3節。1節の大分戦(A)は相手のコロナの影響で延期となった水戸ホーリーホックはホームのケーズデンキスタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦した。昇格2年目の秋田は開幕2連敗スタートとなった。水戸も2節の仙台戦(H)は2対3で敗れたのでともに勝ち点「0」のまま。21位の水戸と22位の秋田の対戦となった。水戸はホーム2連戦スタートとなるが北国で活動する秋田はアウェイ3連戦スタートとなる。
ホームの水戸は「3-1-4-2」。GK中山開。DF山田奈、楠本、鈴木喜。MF前田椋、黒石、大崎航、曽根田、新里涼。FW木下、安藤瑞。ロングボールを多用する秋田対策なのか、システムを変更。3バックを採用した。浦和ユース出身で2021年に高卒で水戸に加入した183センチのCBのDF山田奈はJリーグでは2回目のスタメン出場となった。高卒1年目の2021年は1試合の出場のみだった。3バックの右でプレーする。
対するアウェイの秋田は「4-2-2-2」。GK田中雄。DF藤山、千田、小柳、飯尾竜。MF稲葉、輪笠、三上、茂。FW齋藤恵、青木翔。2節の山口戦(A)で負傷交代した10番のMF沖野は欠場。MF三上がスタメンで起用された。開幕から2試合連続スタメンだったFW武はベンチスタート。FW齋藤恵が今シーズン初スタメンとなった。1節と2節はともにベンチ外だったMF中村亮が今シーズン初めてベンチ入りを果たした。
■ FW武が決勝ゴール!秋田が今シーズン初勝利。試合は大方の予想どおりで「水戸がボールを保持して秋田が人数をかけてしっかりと守る展開」になった。前半22分に水戸はDF山田奈とFW木下に決定機が訪れたが決められず。さらに前半39分にはカウンターからFW安藤瑞の絶妙なスルーパスを受けたFW木下がキーパーと1対1に近い決定機を迎えたがGK田中雄が好セーブで防いだ。最後のタッチが少し長くなったのでFW木下にはシュートコースがなかった。
0対0で迎えた後半も同じような展開になった。今シーズン初ゴールが欲しい秋田は後半15分にFW齋藤恵とFW青木翔を下げてFW吉田伊とFW武を投入。2トップをそのまま入れ替えた。さらに後半24分にはMF三上とMF輪笠を下げてMF中村亮とMF江口を投入。すると後半28分に左サイドでFKを獲得するとサイドに流れてうまくボールを受けたMF中村亮のグラウンダーのクロスからFW武が決めて先制に成功する。
FW武は今シーズン初ゴール。チームとしても今シーズン初ゴールとなった。3試合目にスタメンから外れたFW武は途中出場で大きな仕事をした。1点を追う水戸はMF平塚やFW唐山などを投入。攻撃的な選手を次々に投入したが秋田の堅い守備をこじ開けることはできなかった。1対0で逃げ切った秋田は3節にして初勝利を挙げた。敗れた水戸はホーム2連戦スタートだったが開幕2連敗。大きく出遅れた。
■ 「The・ストライカー」と言える選手2試合とも完封負けだった秋田はようやく初ゴール&初勝利を手にした。昨シーズンの途中からなかなか勝ち点「3」を獲得できずに悪い流れが続いていたことを考えると、比較的、早い段階で初勝利を手にしたのは大きい。初ゴールもなかなか生まれなかったのでサポーターはモヤモヤした気持ちを持ったままで日々を過ごしていたと思うが得意にしているセットプレーからFW武が価値ある先制ゴールを奪った。
ストライカーのFW武は2021年は初挑戦となるJ2で7ゴールを挙げた。8月まではスタメンの機会はゼロ。途中出場で3ゴールを奪っていたが先発のチャンスはなかった。ただ、9月以降はスタメンに定着した。1,228分のプレー時間で7ゴールというのはなかなかのペースである。秋田はフォワードにたくさんの役割が課されるチームなので加入当初はサブ扱いだったが、やはり、頼りになるのは点の取れる選手である。
福島での3年間は91試合で33ゴールを挙げているが「The・ストライカー」と言える選手である。この日のゴールもサイドからのクロスに対してキーパーの鼻先で合わせた。嗅覚を持ったストライカーなので泥臭いゴールが多い。現代サッカーのフォワードは守備やポストプレーやフリーランニングなどもこなす必要があるが結局はどの監督も「ゴールを奪えるフォワード」に長時間のプレー機会を与えることになる。
ゴールシーンは途中出場したMF中村亮の動きが巧みだった。後ろからサイドのスペースに飛び出して際どいボールをゴール前に供給した。MF中村亮が動いたところに寸分の狂いもなくミドルパスを通したMF江口のパスも鮮やかだった。少しでもタイミングが遅れたり、パスがずれてしまったらMF中村亮のところにはボールは届かない。デザインされたセットプレーだったと思うがパーフェクトなパスだった。
■ 敗れた水戸は開幕2連敗スタート敗れた水戸は開幕2連敗。ともにホーム戦であることを考えると厳しいスタートになった。開幕戦は未消化なので水戸と大分はまだ2試合しか消化していないが勝ち点「0」なのは水戸のみとなる。最下位に転落したが2節の仙台戦(H)に続いて「攻め込みながらフィニッシュが決まらない。」という試合になった。新加入のFW木下はフォワードの軸として多くのシュートを放っているがフィニッシュの精度が不足している。
190センチの長身で高さも武器となるがスピードもまずまず。シュートへの意識も非常に高いが周りの選手を生かすプレーは出来ていない。分かりやすいターゲットマンなのでFW木下にボールが集まってくるのは当然の話になるがFW安藤瑞、MF曽根田、MF椿、MF高井、FW唐山など攻撃のタレントはたくさんいる。自身にマークが集中することを逆手にとって他の選手の良さを引き出すようなプレーも求められる。
延期された1節は3月9日(水)に行われるが中2日での戦いになる。アウェイで大分と対戦するが層は厚いチームなのでスタメンはかなり入れ替えてくると思われる。FW梅田魁、FW唐山、MF高井、MF森勇人などがスタメンで起用されるのではないか?と思うが特に攻撃陣はFW木下やFW安藤瑞やMF曽根田を含めて「同じくらいの力を持った選手」がたくさんいる。サブに回っている選手にとってはチャンスの試合となる。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月9日)
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