■ J2の第29節J2の第29節。9勝9敗10分けで勝ち点「37」のジェフ千葉はホームのフクダ電子アリーナで首位のジュビロ磐田と対戦した。磐田は18勝5敗5分けで勝ち点「59」。2位の京都との差は「1」、3位の新潟との差は「8」と少し広がった。J2は残りは14試合になるが「2019年以来のJ1復帰」が見えてきた。10位の千葉は昇格圏に付ける2位の京都との差が「21」と大きく広がったので2009年以来のJ1復帰は絶望的となった。
ホームの千葉は「3-4-2-1」。GK新井章。DF岡野洵、新井一、鈴木大。MF田口、熊谷アンドリュー、福満、末吉塁、矢田、見木友。FW櫻川ソロモン。パリ世代のFW櫻川ソロモンは5試合連続スタメン。16試合で2ゴールを挙げている。DFチャン・ミンギュは出場停止。代わってDF岡野洵が21節以来のスタメン出場となった。大飛躍のシーズンになっているMF見木友は28試合で7ゴール5アシストを記録している。
対するアウェイの磐田は「3-4-2-1」。GK三浦龍。DF山本義、大井、伊藤槙。MF遠藤、山本康、鈴木雄、小川大、大津祐、大森。FWルキアン。MF松本昌とMF山田大はともにベンチ外。夏の移籍市場でJ1の清水から期限付き移籍で加入したMF金子翔は6試合連続のベンチスタート。先の28節の松本山雅戦(A)で移籍後初ゴールをゲットした。エースストライカーのFWルキアンは28試合で14ゴールを挙げている。
■ 磐田が後半に3ゴールを奪って逆転勝利試合は千葉ペースで進んでいく。WボランチのMF田口とMF熊谷アンドリューを中心に主に中盤のエリアでいい守備を見せて相手に自由を与えなかった。攻撃は190センチのFW櫻川ソロモンが中心になった。0対0で迎えた前半44分に左サイドをMF末吉塁が突破するとMF鈴木雄に倒されて千葉にPKが与えられる。これをMF見木友が決めて千葉が先制に成功する。MF見木友は今シーズン8ゴール目となった。
1対0で迎えた後半も途中までは千葉がペースを握ったが後半29分にDF鈴木大がロングボールの処理を誤ってキーパーへのバックパスをMF小川大に奪われてしまう。左WBから右WBに移っていたMF小川大はヘディングで相手キーパーを上手くかわしてから無人のゴールに流し込んだ。磐田が1対1の同点に追いついた。追いつかれた千葉はFWサウダーニャとMF安田理を投入して勝ち越しゴールを目指した。
追いついた磐田は後半38分に途中出場したMF高野のクロスからFWルキアンが決めて逆転に成功する。さらに後半47分にも途中出場したFW小川航の縦パスからFWルキアンが抜け出してダメ押しの3点目を奪った。3対1で逆転勝利を飾った磐田は2連勝。首位をキープした。敗れた千葉は2連敗となった。磐田を相手にいい内容のサッカーを見せたがDF鈴木大のバックパスのミスから追いつかれたのは悔やまれる。
■ スペシャルな存在であるFWルキアンJ2はちょうど2/3が終了した。いよいよ終盤戦に投入したが磐田と京都が抜け出しかけている。ずっと上位争いに参加してきた新潟とFC琉球がここに来て息切れしているので「上位2つがそのまま自動昇格を決める。」という可能性が高まりつつあるが、もちろん、油断はできない。内容を考えると「引き分けでも決して悪くない。」と言えたが逆転まで持って行った磐田には底力がある。先制された後も慌てなかった。
FWルキアンはこれで16ゴールとなった。FWピーター・ウタカと激しい得点王争いを繰り広げているが肝心なところでこの日も価値あるゴールをゲットした。決定機でシュートを外す場面は少なくないので「決定力がメチャクチャ高い。」というわけではないが勝負強さを持っている。起点になるプレーも高レベルでこなせて、かつ、カウンターになったときは一人でシュートまで持ち込める。スペシャルな存在である。
FWルキアンの逆転ゴールをアシストしたのはMF高野だったがこちらも新戦力になる。横浜FMでもチャンスが回って来たときは攻撃的な良さを発揮していた選手なので「効果的な補強が出来た。」と言えるが左WBの位置に左利きで推進力のある選手がいると攻撃の幅は広がる。2列目でもプレー可能なMF松本昌やMF鈴木雄とは違ってMF高野はサイドのスペシャリストである。途中出場で流れを変える働きが出来る。
■ 売り出し中のFW櫻川ソロモン先のとおり、千葉は良いサッカーを見せたので勝ちたい試合だった。1対0のスコアのときに2点目を取れるチャンスは何度かあったので「追加点を奪えなかったこと」も響いたが「守備陣のミスから追いつかれたこと」が悔やまれる。ヘディングでのバックパスは距離を出すのは難しいので難易度は高いが経験豊富なDF鈴木大にしては軽率なプレーになってしまった。キーパーに任せるにはキーパーの位置が遠すぎた。
追いつかれた後、千葉は勝ち越しゴールを狙ったがカウンターから2ゴールを許した。勝ち続けないと2位以内は難しいのでリスク覚悟で攻め込むのは当然の選択と言えるがリスク管理が十分ではなかった。何とも勿体ない試合になったが全体の出来は非常に良かった。MF田口ならびにMF熊谷アンドリューのところでしっかりとボールを回収して速い攻撃につなげる場面はたくさんあった。中盤の守備は十分に機能した。
ここに来てFW櫻川ソロモンの序列が上がっている。19試合で3ゴールのFWサウダーニャに代わってフォワードの軸になりつつあるが高さとパワーは並外れたものがある。「ヘディングが得意」というわけではないが前半に2つほど惜しいヘディングシュートを放った。今シーズンは17試合で2ゴールを記録しているがパリ五輪代表チームのエース候補であるFW櫻川ソロモンが成長してくれないと日本は困った状況になる。
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