■ 名波監督の退任が決定2018年はJ1で16位に終わって東京Vとの参入決定戦に回ることになったがホームで完勝。何とかJ1に生き残った磐田だったが開幕から低迷。何度か監督交代のタイミングがあった中、服部強化部長を中心としたフロントは名波監督を信じてかばい続けて来たが折り返し地点となる17節の川崎F戦(H)の後、名波監督は辞任。後任としてコーチを務めてきた元日本代表の鈴木秀人氏の監督就任が決定した。
アトランタ五輪の初戦でブラジルを撃破した「マイアミの奇跡」の主力である鈴木秀人監督は2009年に現役を引退した後、磐田の下部組織の監督やコーチなどを経験。「いずれはトップチームの監督に据えたい。」とフロントは考えていたとは思うが、大変な状況でバトンを受け取ることになった。ずっと名波監督の下でコーチとしてサポートして来たので低迷の責任を感じているとは思うがやるしかない状況である。
16節のC大阪戦(A)に敗れた後、クラブは「ジュビロ磐田を応援してくださるすべての皆様へ」というタイトルの声明を出している。この中で
・現状からの脱却を図るために一丸となって戦力強化を行なってまいります。
・夏の選手移籍ウインドーに向けて更なる戦力の補強を準備しています。
と夏の補強についても言及している。得点力不足に陥っていることを考えると攻撃陣の補強が中心になると思うので「どんな選手を獲得するのか?」に注目が集まっているが求心力のあった名波監督が退いたことで「主力の流出」の心配もしなければいけなくなった。圧倒的なカリスマ性を持った名波監督に誘われて磐田入りを決めた選手は少なくないので「流出の阻止」も今夏のフロントの大事な仕事になる。