風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: カメラ

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クラシックカメラマン107

 東ドイツで育った、初の女性ドイツ首相、メルケルが脱原発を宣言しました。素晴らしい。
 まあ日本の首相が2022年目標の宣言をしても、唖然とされますけど。

 ドイツやスペインが風力発電に力を入れられるのは、いつでもフランスから電力を買えるからなんだそうです。フランスの原子力発電、余力がかなりあるんですね。



 今日はこんなカメラを紹介します。革ケース付き。

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 見ての通り、スプリングカメラ。
 カメラ上部の一番前にある小さなノブを押すと、ガチャンとレンズが飛び出します。

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 ケースに入れるとこんな感じ。渋いです。

R1058347_20110529203520.jpg

 ケースの中にこんなカンペ。ティーフェン(=深さ)シャーフェン(=シャープさ)タベーレ(=テーブル:表)。
 被写界深度(焦点深度)早見表ですね。

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 ドイツのドレスデンにあった、Certo、ツェルト社のスーパードリナⅡというカメラです。1951年発売らしいので、ちょうど還暦ですか。

R1058354_20110529203519.jpg

 実に美しい金属細工です。そしてとても状態が良い個体。

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 ツェルト社の創業は1902年、1935年からライカ判、つまり35mmフィルム用のカメラを製造していたのですが、第二次大戦の終戦で、東ドイツ地域に。
 翌年から工場は生産を再開したそうです。

 このカメラ右側に飛び出したノブがピント調整、ちょっと変わっていますが、二眼レフに似ていると言えなくもありません。

R1058357.jpg

 これをくりくり回すと、レンズ全体が前後しつつ、距離計が動きます。

 機械好きにはたまらないメカニカルな意匠の数々。軍艦部のデザインが、西ドイツはフォクトレンダーのVITO Ⅲに似た雰囲気です。なにか繋がりがありそうですね。

R1058355.jpg

 フィルム巻き上げと、シャッターチャージは連動していないので、シャッターは独立してこのレバーでチャージします。

R1058356_20110529203917.jpg

 カメラ残面に窓が三つ、特に真ん中の窓は可愛いですね。3mm四方ぐらいしかありません。

R1058352.jpg

 向かって右が50mmレンズ用のファインダー窓。残りの二つがレンジファインダー、距離計です。

 背面からだと、左がファインダー、右が距離計です。距離計は、左手でカメラをホールドし、右手で右上のピント調整ノブを回して調整することになります。

R1058353_20110529203916.jpg

 一応上面の扇形の小窓に、距離もm表示で出るようになっています。実に凝ったからくり仕掛け。

R1058350_20110529203519.jpg

 レンズは、暗めの標準レンズとしては、おそらく世界一ポピュラーなテッサー50mm/F2.8。カールツァイスですよ。

R1058351_20110529203916.jpg

 レンズプレートがちょっと傾いているのは、東ドイツ製だから? 
 絞りは外側のリング、シャッタースピードは下側の三角レバーです。

 ここまでの画像を見ると大きなカメラに見えたかもしれませんが、実際にはかなりコンパクト。

 ジャケットのポケットには余裕で入ります。

R1058358.jpg

 良いカメラです。撮影カメラは、リコーのGX200。

 その他カメラ記事の索引はこちら(←クリック)をご覧下さい。
テーマ : フィルムカメラ  ジャンル : 写真

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プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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