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2012-02-16 (Thu) 06:32

スティーブ・ジョブズ II/ウォルター・アイザックソン

スティーブ・ジョブズ IIスティーブ・ジョブズの公式伝記の第2巻を読み終えました。

この巻では、アップルへの復帰から大ヒットとなったiMacの発売、iPodの誕生、iPhoneの発売、iPadの登場と、ジョブズの黄金時代が紹介されました。それと共に、命を奪う原因ともなった癌との戦いが語られました。
こうして振り返ってみると、ジョブズは経営者というよりクリエイターという印象がますます強くなりました。そして、だからこそ他社では作れなかった魅力的な製品を生み出すことができたのだと思いました。

個人的な記憶をたどると、最初のiMacが発売された時、iPodが発売された時は、まだアップルという会社に今ほどの愛着を感じていませんでした。その時はアップルのやり方よりも、Linuxのようなオープンなやり方をしているものに魅力を感じていました。それが一変したのは、仕事でWindows XPを使ってあまりにもイライラさせられることに気づいたことと、あまりにも自由すぎるLinuxに負担を感じるようになったことでした。

そんな時に、偶然OS Xを知りました。シンプルだけど使いやすく、複雑なことをしようと思えばその手段も用意されている柔軟性が気に入りました。最初に使い始めた時は、まさか現在に至るまで使い続けることになるとは思っても見ませんでした。
今では安定性や見た目の美しさに興味があり、多少の好奇心がある人間ならOS Xを選んだ方が満足できるコンピュータライフを過ごせると思っています。

話が本の内容からそれてしまいましたが、この本を読んでいてオープンなプラットフォームがいいのか、クローズドなプラットフォームがいいのか、改めて考えさせられました。誰でも自由に参加できて、好きなように手を加えられるオープンな環境。そこには確かに魅力があると感じている自分がいます。
しかし、その一方で全てを管理されているからこそもたらされる統一感や使いやすさの捨てがたさも感じています。

本書の中でジョブズとゲイツが語り合ったように、2つのアプローチはどちらが正解というものではないのでしょうね。どちらも優れた長所を持っている代わりに、短所も持っている。絶対確実な正しいアプローチなどないというのが、本当の正解なのだろうと思いました。

最終更新日 : 2022-10-30

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