時々の記録

「涼宮ハルヒの憂鬱」で長門が読んでいたので、気になって読んでみました。

主人公の女子高生・ハツと男子高生・にな川は、クラスでも浮いた存在でした。ハツは、友達と一緒の時間に苦痛を感じて、自ら距離を置いていて、にな川はアイドルオタクで周囲から浮いてしまっています。
そんなにな川の好きなアイドルと出会ったことがあったために、ハツはにな川の家へと呼ばれて、その時の様子を話すことになりました。そこから、ハツとにな川の奇妙な関係が始まるのでした。

ハツはにな川に対して、ちょっと屈折した思いを抱いています。オタクであるにな川をさげずんだり、その背中を蹴りたいと思ったり、でもこれもひょっとして１つの恋の形と思わせるような不思議なお話でした。
最初はハツ視点の語り口調の文体が少し鬱陶しかったですが、読み慣れたらあまり気にならなくなりました。１冊の単行本ですが、130ページほどの作品だったので、あっという間に読み終えることができました。