カタリーナの生い立ちを知ったアルテが、問題の本質に気づくお話でした。
アルテはユーリのところで行われる、カタリーナの晩餐会に招待されました。カタリーナの両親に、アルテが料理の勉強をしていることを話さなかった口止め料なんだそうです。(^^;
そこでアルテは、ユーリからカタリーナの生い立ちを聞きました。カタリーナはヴェネツィアで暮らすようになるまで、乳母のボーナに育てられました。ボーナの息子のジモも、カタリーナと仲良くなって、彼らこそがカタリーナの家族のようでした。
しかしボーナは、カタリーナは家族でないと教えようとします。その言葉を受け入れられないうちにボーナは亡くなり、カタリーナはヴェネツィアに呼び戻されてしまったのです。ジモには手紙を書きましたが、その返事は2度と会わないと伝えるものでした。
そしてアルテは、カタリーナの抱える問題の本質に気づきました。彼女の両親や周囲の使用人たち、誰もがカタリーナのことを本当に考えてないのです。父親は、カタリーナの教育にお金がかかることばかり気にしています。母親はそんな夫に、ただ従うだけです。誰も本気で、カタリーナの幸せを考えていなかったのです。
ユーリからジモの居場所を教えられたアルテは、カタリーナと一緒にジモのところを訪れました。そこでカタリーナは、ジモと再会することができました。ジモは母親が亡くなる前に、カタリーナと会うべきではないと言い聞かされていたのです。ジモもそれを受け入れましたが、それはカタリーナのことを思えばこそでした。
今のジモは、自立して生きるために働いていました。そしてジモは、カタリーナに問いかけました。前に向かって進もうと努力しているかと。それを聞いたカタリーナは、自分が周囲に反発するだけで、前に向かっていなかったことに気づきました。
ジモのところから帰った後、カタリーナは部屋に閉じこもってしまいました。その間にアルテは、カタリーナの父親から懐古されそうになりました。それを止めたのは、貴族らしい作法でお願いをするカタリーナでした!
そんな娘の姿を見て、母親のソフィアも夫に逆らってカタリーナに味方してくれました。
そのおかげで、アルテは仕事を解雇されずにすみました。そしてソフィアは、母親としてカタリーナを抱きしめることができたのでした。
身分制度は不公平なものですが、それが大きな影響力を持つ時代に生まれたら、制度に対して闇雲に反発したり拗ねたりしても、状況は何も変わりません。それを変えたかったら、与えられた状況の中で、ひたすら前に向かって進もうとするしかないんですよね。
過去の大勢の人たちが前に進もうとしたことで、今の自分たちが生きている世界があるんだと、あらためて痛感させられました。今の世界にも、やはり問題はたくさんあります。しかし、そんな中で自分はちゃんと前に進もうとしているか、反省させられる内容でした。
アルテはユーリのところで行われる、カタリーナの晩餐会に招待されました。カタリーナの両親に、アルテが料理の勉強をしていることを話さなかった口止め料なんだそうです。(^^;
そこでアルテは、ユーリからカタリーナの生い立ちを聞きました。カタリーナはヴェネツィアで暮らすようになるまで、乳母のボーナに育てられました。ボーナの息子のジモも、カタリーナと仲良くなって、彼らこそがカタリーナの家族のようでした。
しかしボーナは、カタリーナは家族でないと教えようとします。その言葉を受け入れられないうちにボーナは亡くなり、カタリーナはヴェネツィアに呼び戻されてしまったのです。ジモには手紙を書きましたが、その返事は2度と会わないと伝えるものでした。
そしてアルテは、カタリーナの抱える問題の本質に気づきました。彼女の両親や周囲の使用人たち、誰もがカタリーナのことを本当に考えてないのです。父親は、カタリーナの教育にお金がかかることばかり気にしています。母親はそんな夫に、ただ従うだけです。誰も本気で、カタリーナの幸せを考えていなかったのです。
ユーリからジモの居場所を教えられたアルテは、カタリーナと一緒にジモのところを訪れました。そこでカタリーナは、ジモと再会することができました。ジモは母親が亡くなる前に、カタリーナと会うべきではないと言い聞かされていたのです。ジモもそれを受け入れましたが、それはカタリーナのことを思えばこそでした。
今のジモは、自立して生きるために働いていました。そしてジモは、カタリーナに問いかけました。前に向かって進もうと努力しているかと。それを聞いたカタリーナは、自分が周囲に反発するだけで、前に向かっていなかったことに気づきました。
ジモのところから帰った後、カタリーナは部屋に閉じこもってしまいました。その間にアルテは、カタリーナの父親から懐古されそうになりました。それを止めたのは、貴族らしい作法でお願いをするカタリーナでした!
そんな娘の姿を見て、母親のソフィアも夫に逆らってカタリーナに味方してくれました。
そのおかげで、アルテは仕事を解雇されずにすみました。そしてソフィアは、母親としてカタリーナを抱きしめることができたのでした。
身分制度は不公平なものですが、それが大きな影響力を持つ時代に生まれたら、制度に対して闇雲に反発したり拗ねたりしても、状況は何も変わりません。それを変えたかったら、与えられた状況の中で、ひたすら前に向かって進もうとするしかないんですよね。
過去の大勢の人たちが前に進もうとしたことで、今の自分たちが生きている世界があるんだと、あらためて痛感させられました。今の世界にも、やはり問題はたくさんあります。しかし、そんな中で自分はちゃんと前に進もうとしているか、反省させられる内容でした。
最終更新日 : 2022-10-30
第10話 カタリーナの晩餐 カタリーナに晩餐に招待されるアルテ。ユーリの家で使用人たちと楽しそうに調理する姿を初めて見た。これは口止め料だから。ユーリはここに来た世話係はアルテが初めてだと告げる。カタリーナは貴族の振る舞いが嫌い。何につけても自分たちを高貴だとひけらかすようだから。ユーリはアルテが最後まで仕事を全うするなら全てを話すつもり。アルテは誰の何のために雇われているのですか?カタリー... …
2020/06/11 07:07 ぬるーくまったりと 3rd