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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 水の 経済学 ④
2017-04-22-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日本の降水量は世界平均の2倍 = もし1時間に100ミリもの大雨が降ったら、必ず洪水の被害が発生するだろう。なにしろ、その地域に1時間で10センチの水が降り注ぐ。地面はその水を吸収し切れず、水は低い方に流れて、あっと言う間に水嵩を増すからだ。そこでクイズを1つ。日本全体に降る雨や雪の量は、年間どのくらいでしょうか。

答えは、平均で1690ミリ。量にすると、6400億立方メートルということになる。このうち利用可能な水は4100億立方メートル。実際に使われている水は809億立法メートルと推計されている。この日本の降水量は、世界平均の約2倍。したがって、日本は水資源に恵まれた国だと言ってもいいだろう。

だが降水量は、年によって大きく変わる。たとえば少雨の年の利用可能な水量は、2800億立方メートルに落ち込んでしまう。また降水量の地域差も大きい。だから古くから人々は河川の氾濫と戦う一方で、水の確保にもチエを絞ってきた。堤防や放水路の建設や貯水池の設置など、全国各地に歴史的遺産が残されている。

瀬戸内海を囲む中国、四国地方は、比較的に雨が少ない。そのうえ河川は急流が多く、水は一気に海へ流れ出してしまう。そこで人々は、各所に溜め池を設置した。いまでもこの地方には6万5000か所の溜め池が存在する。なかで最大の溜め池は香川県の満濃池。弘法大師が改修したと伝えられて有名である。

                                   (続きは5月6日)

      ≪21日の日経平均 = 上げ +190.26円≫

      【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】   


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